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平成20年第9回教育委員会定例会会議録(2) 

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2009年4月21日 最終更新日:2009年10月2日

平成20年第9回教育委員会定例会

工藤学務課総合教育相談窓口担当課長

 それではご説明させていただきます。三鷹市における幼稚園・保育園と小学校との連携推進事業について概要と、平成19年度の事業報告及び平成20年度の事業計画をお配りさせていただいております。
 まず、モデル校は、平成19年度は3校で実施いたしました。内容につきましては、子どもに対して、もう一つは保護者に対して、もう一つは教諭・保育士に対してということで1校ずつモデル事業をいたしました。それから、今、課長が申し上げましたが平成20年度につきましては8校でモデル事業を実施する予定でございます。
 それでは、平成19年度の事業報告、厚いほうの冊子をごらんいただければと思います。3ページをお開きいただきたいと思います。大きな2としまして、地区委員会における共通の取り組み実績とあります。これは、小学校ごとに共通して取り組んだ事業でございます。
 1が教諭・保育士の懇談会を実施いたしました。2が小学校の行事への招待を実施いたしました。3番、学校便り、あるいは幼稚園の園便りの交換をいたしました。次の4ページをごらんいただければと思います。4小学校の授業参観、幼稚園・保育園の保育参観、学童保育所見学。教諭・保育士等がお互いに参観をしたということでございます。5ページの5交流・引継ぎをいたしました。
 大きな3番でございますが、各地区委員会独自の取り組み実績。これがモデル事業の中身ということになるわけです。1が小学校のなりきり体験。これは学校探検とも呼んでおりますが、第三小学校で実施いたしました。(1)から(2)(3)ですが、三鷹幼稚園、あけぼの保育園、ちどりこども園が三小を体験いたしました。
 7ページでございます。2の就学に向けたアドバイザーの派遣。これは南浦小学校で実施いたしました。(1)の南浦西保育園、(2)の三鷹若葉幼稚園にアドバイザーを派遣したところでございます。その内容でございます。
 ページをめくっていただきまして、9ページでございます。3の接続プログラムづくりとしましては、高山小学校で実施したところでございます。ただ実際その中身としましては、冊子という形では報告といいますかまとめがつくれなかったということがございます。
 10ページが大きな4で、講演会の実施の内容。
 5が11ページですが、成果と課題ということでございます。
 小学校に対する不安がなくなったという保護者の感想ですとか、全体的に今年の1年生は落ちついているというモデル事業実施小学校、あるいは幼稚園、保育園からそういう声が上がっております。
 そこで、下の課題でございますが、1の給食試食会は平成20年度に実施する事業でございますが、その中身について検討する必要があるだろうということでございます。幼稚園、保育園と違いまして、小学校では、まずトレーで運ぶ。あるいは牛乳のふたをあけなければいけない。あるいは、果物はむいたものじゃなくて、自分でむいて食べなければいけないとか。そういう一つ一つやはり大きな違いがあるということで、主に保護者の方にそれを見ていただくことによって、それをおうちでも少しやっていただくような、そういうものも実際に子どもの様子を見ていただくというものがあろうかと思います。
 2番目の就学に向けたアドバイザーの派遣につきましては、多くの幼稚園、保育園が希望した場合、派遣ができるかどうかというところを検討しなければいけない。
 3番につきましては、地域こどもクラブ、サタデイ開放などにどういうふうにかかわっていけるか。
 4番につきましては、学習指導要領の改訂によりまして、教育課程にどういうふうに位置づけていればいいのかというのが課題ととらえております。
 その後につきましては、資料ということで添付してございます。
 それから、もう一つの冊子、平成20年度の事業計画をごらんいただければと思います。この中身としましては、5ページの資料5をごらんいただければと思います。この一覧表になっておりますが、小学校、平成20~21年度の升のところでございます。共通というのは、共通で取り組んでいただくもの。右側のモデル事業というのが、それぞれに取り組んでいただく内容になっております。
 まだモデル事業が決まっていない学校もございます。9月にそれぞれ地区委員会を開催いたしまして決定するという小学校もございます。
 この中で、二小と羽沢小学校に、三鷹市地域コーディネーター参加というものがございます。これは、平成19年度にはなかったものでございます。資料6と資料7でございますが、資料7に三鷹市地域コーディネーター配置要領がございます。これは生涯学習課のほうで、各小学校区に1人ずつ配置していくものでございまして、子どもの健全育成のために、学校を地域コミュニティ活動の拠点として、今後継続して活動していく、その活動を推進する支え役の方を指名していくということでございます。その方に、この地区委員会に参加していただきまして、その地域との連携事業につきまして、またご助言をいただきながら実施していければということで、地区委員会のほうに参加していただきたいということで、ここに記載させていただいております。
 概要は以上でございますが、幼稚園教諭、学校教諭、保育士が懇談を重ねることで、いろいろ誤解していたことがわかったり、あるいは理解が深まった。お互いの事情を知ることができたため、非常によかったというお話を聞いております。
 また、幼稚園が参加したなりきり体験、学校探検に参加した幼稚園のほうからは、年長児が参加するわけですが、園に帰って、その様子を聞きまして、来年はぼくたちが学校に行けるんだねと楽しみにしていますというお話をお聞きいたしました。この事業の意味を改めて確認させていただいた次第でございます。
 報告は以上でございます。

寺木委員長

 ありがとうございます。
 続きまして指導室、後藤室長、お願いいたします。

後藤指導室長

 9ページ、10ページでございます。
 9ページ、行事の実績報告につきましては、記載のとおりでございます。
 10ページ、8月28日、木曜日、中学生の海外派遣研修団帰国報告会を無事終えることができました。ありがとうございました。報告につきましては、先ほど教育長のお話がございましたので、私のほうから特に述べることはございません。
 そのほかは記載のとおりでございます。
 なお、まことに恐縮でございますが、ここで3点ほどここには記載してございませんが、ご説明をさせていただきたいものがございます。机上に資料等を配付してございますので、順にご説明をさせていただければと思います。
 1点目は、平成20年度一般会計補正予算見積書に関するものでございます。議会のほうで補正予算をこれからお願いするものでございます。内容につきましては、中を開いていただきまして、2ページのところにございますが、11スポーツ教育推進校事業委託金、350万円でございます。こちらの詳しい内容につきましては、お手元に平成20年度スポーツ教育推進校事業の概要ということで配付させていただいているところでございます。
 概要につきましては、後ほどまた説明させていただきますが、三鷹市といたしましては、小学校6校、一小、四小、五小、六小、南浦小、北野小、中学校につきましては六中の1校、こちらを東京都教育委員会が進めておりますスポーツ教育推進校として指定をいただいて進めていこうというものでございます。
 詳しいことは裏面に、東京都教育委員会のほうから、平成20年度スポーツ教育推進校設置要項というのがございます。そこの趣旨にございますとおり、東京都教育委員会といたしましては、児童・生徒の体力低下、あるいは新しい学習指導要領に向けた改訂の趣旨、さらには国民体育大会、オリンピックの立候補申請都市、そういったものをかんがみましてスポーツ教育を推進するという方向で、このような推進校を指定するということでございます。
 三鷹市といたしましては、その下の行にも書いてございますが、三鷹市の児童・生徒が運動やスポーツに親しみ、健康の増進や体力向上に努めるために、特に積極的な取り組みを行う学校につきましてスポーツ教育推進校に指定して進めていきたいというものでございます。
 なお、東京都が考えております指定校数でございますが、約100校、そのうち区市町村立の小学校、中学校を合わせて90校ということでございまして、既にほとんどの区市のほうで合計91校が、1校多いんですが、現実問題として91校が指定されているところでございます。
 なお、指定期間は1年間でございますので、平成20年4月1日から21年3月31日まででございます。
 なお、三鷹市で推進校の指定を受けようとしている学校の内容でございますが、1つはスポーツテスト調査校として、それを充実させていきたいということで、スポーツテストのさまざまな消耗品等々の用品を充実させていくということがございます。
 さらに地域スポーツとの連携を図るということで、そのあたりのことを視野に入れています。
 さらに、食の重要性の理解、さらにはボランティア活動を通した心の健康づくり、またさらには、小学校、中学校、小・中一貫教育の中での、あるいは中学校と連携した中での部活動の充実を挙げております。
 そのほかに、校内で体育、健康教育の視点も含めた体育の充実を目指して、講師を招いたりして研究授業を深めていくという取り組みも学校によってはございます。
 いずれにしましても講師の招へい、あるいは、そういった専門家による指導の招へい、そういったものも計画の中に含まれているところでございます。議会のほうで認めていただければ、こんな形で推進をしていきたいというものでございます。これが1点目でございます。
 2点目でございますが、お手元に「三鷹市立小・中学校 児童・生徒の問題行動等の実態について」ということで、A3判のものを用意させていただきました。こちらにつきましては、文部科学省の平成19年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査結果より、三鷹市だけのものをまとめたものです。
 不登校の状況につきましては、そちらの図にございますように、平成15年から平成19年に向けまして、おおむね小学校、中学校とも減少してきている状況ではございますが、平成19年度は小学校で不登校の子どもが3人ほど増えてございます。これは小学校のほうでさまざまな事情により、なかなか学校に登校できない状況にある子がいる関係で若干増えたところでございますが、学校も継続的な指導をしておりまして、今後よい方向へということで努力をしているところでございます。
 また、その下の暴力行為の状況でございますが、平成19年度につきましては3件ということで、平成18年度よりも大きく減少してございます。なお、平成19年度の3件の内訳でございますが、生徒間暴力、これは同級生同士が校内でもめたところでございます。それから3番の対人暴力、これは1件でございます。これは他校の生徒とのトラブルでございます。いずれも学校のほうできちっと指導して解決しているものでございます。
 次に、右上でございますが、いじめの状況でございます。こちらは図を見ていただきますと、平成17年度から平成18年度にかけまして急に数が上がっているようになっているわけですが、こちらにつきましてはご存じのとおり、いじめを苦にして自殺を図るという手紙が文部科学省に行きまして、あのことがあった年度でございます。
 したがいまして、この年度のいじめの調査につきましては、文部科学省のほうで、いわゆる定義と件数のとらえ方を変更した点がございます。例えば、件数につきましては、平成17年度までは、学校で発生した件数というふうに報告をしていたわけですが、平成18年度からは、学校で認知した件数という形で考え方が変わっております。またそのための定義も、平成17年度までのものにつきましては、弱い者に対して一方的に、そして相手が深刻な苦痛をということを述べていたんですが、平成18年度からは、いわゆる児童・生徒が一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものということで、深刻な苦痛の「深刻」がとれ、弱い者というような概念も抜けたという形で実施したもので、数がこのような形になったところでございます。
 三鷹におきましては、平成18年度、そういう形で増えたわけですが、平成19年度につきましては数が減っているところでございます。ただ、いじめにつきましては、数が多いとか少ないとかいうことよりも、未然の防止、早期発見、早期解決が重要でございますので、こちらにつきましては引き続き指導していきたいと思っております。
 なお、発見のきっかけ、いじめの態様につきましては、そこに記載してあるとおりでございまして、こちらの傾向は例年と変わっておりません。
 なお、右下でございますが、いじめや不登校、特にいじめの問題につきましては、そこに記載のとおり、私どもで提言を作成し、指導資料を作成し、各学校のほうでは、対応の指針をつくり、年度ごとに見直しを図りながら継続的に重点的に取り組んでいるところでございます。
 次に、最後の3点目でございますが、既に新聞等で報道があったところでもございますが、文部科学省が行いました全国の学力・学習状況調査の調査結果がまいりましたので、三鷹市の状況をA3の形で、小学校、中学校別にまとめさせていただきましたので、ごらんをいただければと思います。
 調査の概要につきましては、左上にございますとおり、小学校につきましては6年生、中学校につきましては3年生について実施したものでございます。調査問題につきましては、国語・算数。中学校においては数学でございます。なお、調査問題のAにつきましては、主として知識に関する問題。Bにつきましては知識をもとにして、それを活用するというような形の問題を作成したところでございます。小学校につきましては、国語・算数、A、Bどちらとも東京都、全国と比較したところ平均正答率が三鷹市のほうが高いというところでございます。
 なお、具体的なものにつきましては、そこに平均正答率の、いわゆる区分別の平均を示しておりますので、そちらをごらんいただければと思います。
 その中で、特に小学校につきましては、それぞれ三鷹市が東京都、全国よりも上回っているところが見てとれるかと思います。例えば国語のAでございますが、評価の観点の中で、国語への関心・意欲・態度、あるいは話す・聞く能力、書く能力、読む能力、いずれにつきましても都や全国よりも平均正答率は上回っている形になってございます。
 次に、中学校のほうでございますが、中学校のほうにつきましては、左側の中ほどでございますが、そちらに中学校のいわゆる平均正答率の結果が、三鷹市、東京都、全国と出ておりますが、これは新聞報道にもございましたとおり、東京都の平均正答率が全国を下回っているというものもございますので、三鷹市のほうは、そういった意味では、東京都、全国をこれで見ますと上回っているわけですが、具体的に国語・数学で分類・区分別平均正答率を見ていきますと、そこに黒い逆三角形の印をつけてございますが、例えば中学校国語のAでございますが、学習指導要領の領域等で言語の事項、特に評価の観点でいきますと、国語への関心・意欲・態度、あるいは言語についての知識・理解・技能が全国よりもやや平均正答率が下回っているという結果が出ております。
 以下同様に、中学校の数学Bにつきましても、評価の観点の中で、数学的な表現・処理については、東京都は上回っておりますが、全国の平均からは下回っているということが見てとれるかと思います。
 これらにつきましては、あくまでも本調査は、測定できる学力は特定の一部でございますので、学校における教育活動の一側面という形でごらんいただければと思っております。
 なお、この調査結果につきましては、この調査をさらに分析・考察しまして、課題、課題に向けた対応のあり方等について市教委でまとめたものを、いずれ教育委員の皆様をはじめ市民全員に公表する形で分析を今行っているところでございます。
 また、各学校につきましては、こういう結果を生かして指導法の改善、また子どもたちのほうにも必要な指導を進めていく取り組みを進めてまいりますので、ご報告させていただきました。
 なお、そのほかにも、児童・生徒にさまざまな質問をしているものもございます。それも現在集計し、クロス集計も行いますので、集計し、考察が終わりましたらまたご報告させていただきたいと思っております。
 3点の報告については、以上でございます。
 そのほかで1点だけですが、学校運営協議会が各学校で設置されているところでございますが、今まで設置されていなかった第五中学校、第七小学校、第四中学校につきましては、第五中学校が9月11日、木曜日。第七小学校、第四中学校が9月18日の木曜日に第1回の学校運営協議会が開催されますので、これで三鷹市の小・中学校すべてに学校運営協議会が設置されたということになりますので、あわせてご報告させていただきました。
 以上でございます。

「平成20年第9回教育委員会定例会会議録(3)」へ続く

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