ここから本文です

平成17年第12回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2006年9月6日 最終更新日:2019年12月26日

平成17年第12回教育委員会定例会

日程第3 議案第54号 三鷹市立小・中一貫教育校の開設に関する実施方策について

廣瀬委員長

 日程第3 議案第54号を議題といたします。

(書記朗読)

廣瀬委員長

 提案理由の説明をお願いいたします。

里吉指導室長

 それでは、お手元の議案第54号のつづりをごらんいただきたいと思います。実施方策につきまして、実施方策案からの変更点に下線を引かせていただいておりますので、変更点、変更の経過等につきまして、ご説明をさせていただきます。
 実施方策案を作成いたしました後に、小・中一貫教育校の開設準備検討委員会を開き、また、3回の意見交換会を実施いたしまして、その中でご意見等をいただきました。その中で、抽象的な表現につきまして、具体的にわかりやすい表現にいたしましたり、案の段階で課題としておりましたものにつきまして、意見交換会等のご意見を受けまして、最終的な開設準備検討委員会を開いて、できる限り具体的に方策の中で示すということにしたということで、変更がございます。
 それでは、まず1ページでございますけれども、1の学校運営についての(3)でございますが、この下線の部分につきましては、実施方策の案では、学園名、学園旗、学園歌を定めるとしていたところでございます。このことにつきましては、開設準備検討委員会、また意見交換会の中でも意見の出たところでございまして、名称は、まず必要だと。歌、旗については、開校後、児童会、生徒会の組織の活動として作成することが望ましいのではないか等々のご意見をいただきまして、こういったことから、学園の名称は平成17年度内に定めまして、学園旗・学園歌は開校後に作成するという方向で、このところを変更させていただいております。
 次に、2ページでございます。2のカリキュラムの(2)の部分でございます。この部分につきましては、実は、この実施方策の13ページから18ページに、作成をいたしましたカリキュラムの概要がございます。その中に3つの時期ということで示してあるわけでございますけれども、この3つの時期につきましては、各教科で、この区分を基本としながら、教科の特性を生かした表現にしていただいておりますので、この部分を、「などの3つの時期に区分します」ということで変更をさせていただいております。
 次に、3ページのコミュニティスクールの(3)の一番下のところでございますけれども、この部分につきましては、3校で一つの地域イントラネットを構成いたしまして、具体的な活用を図るための組織としての必要性から、具体的に、ここにございますような記述にさせていただいております。後ほどの具体的な方策の中で、この点には触れさせていただきます。
 続きまして、具体的な実施の方策についてでございます。5ページの部分でございます。(3)の小・中一貫教育校の名称等でございますけれども、先ほどご説明をさせていただきましたように、意見交換会等の中で、名称や学園旗、学園歌の必要性についての質問も出され、ご意見もいただいたということで、この部分につきまして、その必要性について明確に記述をさせていただいたところでございます。愛着や所属感等を高めていけるような工夫をしていくことが重要であると、そこで名称や象徴となるものを定めるというふうにさせていただいております。まる1の名称の「平成17年度内に、」につきましては、作成をする時期を明確にし、「その方法として、」ということで、具体的な方法を示す内容といたしました。まる2、学園旗・学園歌につきましては、学園の開校後にということで、作成時期を明記させていただいております。
 (4)の小・中一貫教育校の教育課程と教員の指導体制の整備の部分でございます。まる1の週時程等につきまして、この案の段階では、「28時間」という表現をさせていただいておりましたが、1時間という誤解を受けるということから、小学校は45分、中学校は50分が単位時間でございますので、「単位時間」ということでの表記に改めてございます。まる2の個に応じた指導の部分でございますけれども、この下線の部分では、案の段階では、「基礎、補充、発展等の授業」となっておりましたけれども、具体的なイメージが持てずに、意見交換会で、少人数、習熟度別学習についてのご質問が何点か出されました。こういったことから、具体的な表現にということで、「基礎的学習、補充的内容、発展的内容等に対応した授業を展開します」というふうに、具体的な表記にしてございます。
 それから、一番下の小学校の英語活動についての部分でございますけれども、英語のカリキュラム作成につきましては、各学年での到達をさせたい目安を設定して、現在、作成しているところでございまして、意見交換会の中で、中学校の英語科に接続するために、どのレベルまで到達させるのかといった質問も出されました。それを受けまして、案の段階ではなかった部分をここに示しまして、各学年の指導の目安を定めて、それを段階的に達成していくというふうにさせていただいております。
 8ページでございます。(7)のモデル校での小・中一貫教育の実践を検証する組織の設置についてでございますが、これにつきましては、案の段階では課題ということで示させていただいておりまして、開設準備検討委員会で検討した内容を踏まえまして、ここの部分に具体的に実施方策ということでお示しさせていただいたものでございます。
 10ページ、2のカリキュラムについてでございます。下線の部分でございますけれども、作成をしておりますカリキュラムの位置づけにつきまして、明確に示させていただいたというものでございます。現在作成しておりますカリキュラムにつきましては、二中学区はもとより、他の中学校区でも、カリキュラム作成の際に工夫できるよう、ベーシックなものとして位置づけてあるということにつきまして、ここに位置づけを明確にさせていただいております。
 それから、12ページ、まる4の小学校全学年における英語活動の実施につきましてのカリキュラムの作成でございます。下線の部分でございますが、各学年の英語活動におけるコミュニケーション能力等の指導のめやすを定めたカリキュラムを作成するということを、ここの部分で明確に示させていただいております。
 続きまして、23ページでございます。コミュニティスクールの部分の(2)、地域イントラネットの活用を通した学校・家庭・地域の間の情報交流についてでございます。ここの下線の部分につきましては、案の段階では、その上の「一層強化します。」というところで終わっておりましたけれども、具体的に、3校で一つの地域イントラネットを構成いたしまして活用するための組織の必要性から、コミュニティスクール委員会の中のコーディネート部会にイントラネットサポート隊、これは仮称とさせていただいておりますけれども、これを設置いたしまして、技術面や運用面での支援を行うことといたしまして、ここのところに具体的な内容についてお示しをさせていただいております。
 それから、27ページの年次計画のところにつきましては、案の段階では、平成17年度の部分に学園旗・学園歌の作成がございましたが、18年度、開校後に作成するということで、18年度の部分に移させていただいております。
 最後に、29ページでございます。「コミュニティスクールを基盤とした」というところでございますけれども、これにつきましては、心身障がい教育から特別支援教育への転換に当たりまして、小・中一貫教育校のよさを生かした取り組みについて、具体的に提示を、この部分ではさせていただいております。まる3の下線の部分につきましては、案の段階では、「スクールソーシャルワーカーを配置する」としておりましたけれども、「配置する」という表現につきましては、学校に配置するように受けとめられましたり、また、配置する場合には、市長部局との協議をする内容ともなってまいりますので、スクールソーシャルワーカーによる相談援助体制をどうするのかということについて、課題として検討することとして、ここに記載をさせていただいております。
 また、学園の名称の募集につきましては、平成17年12月8日、明日から1月10日までの間に、平成17年度に3校で設置をしておりますコミュニティスクール委員会が、児童、生徒、保護者、地域住民等を対象にして名称を公募していく予定でございます。
 以上でございます。

廣瀬委員長

 以上で提案理由の説明が終わりましたが、ここで会議の延長について、お諮りします。間もなく定刻となりますが、本日の予定案件の終了するまで時間の延長をいたしたいと思います。これにご異議ありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 ご異議なしと認めます。よって、そのようにいたします。
 それでは、委員の皆様の質疑をお願いいたします。

磯谷委員

 細かいところで恐縮ですけれども、6ページの新しく盛り込まれた(4)まる2の部分で、「基礎的学習、補充的内容、発展的内容等に対応した授業を展開します」と書かれているのですけれども、学習というのは行為の問題で、補充的内容というのは、まさにコンテンツの問題ですよね。これが並列的に並んでいるのがよくわからなかったんですけれども。

里吉指導室長

 ここの部分は、いわゆる少人数指導、習熟度別学習に分けたときに、基礎的な内容、補充的な内容、発展的な内容にグループで分けて学習を進めていく授業を展開するという趣旨でございますので、「内容」で統一、訂正させていただきます。

廣瀬委員長

 そうですね。ほかには、いかがでしょうか。

秋山委員

 29ページの最初、これは特別支援教育のことだと思うんですけれども、障がいをもった子どもたちは、やっぱり地域で過ごしていきたい。心障に行くにも、固定に行くにしても、養護に行くにしても、地域で過ごしていきたいという願いがありますので、これを生かしていただければ、三鷹らしい特別支援教育がつくれるのではないかと思いますので、ぜひ具体的に進めていっていただきたいと思います。お願いします。

廣瀬委員長

 ほかにいかがですか。

磯谷委員

 もう一つ、よろしいですか。これもそんなに重要なことだとは思いませんけれども、24ページ、25ページ、特に25ページの地域イントラネットの活用イメージというところで、3校の真ん中にブログが入っているんですよね。その前の24ページのところの具体策のところを見ると、「各学校にポータルサイトとしての機能を有するブログを導入します」となっていますが、この各学校というのはどういうことですか。イメージ図のほうはブログは1個なんですけれども。

大島総務課教育センター担当課長

 この各学校というイメージでございますが、基本的には、学校のニーズによって、自分の学校でも持ちたいというニーズが一つにはあります。それから、統一しても持ちたいというニーズがあります。その両方を満たしているということでございます。
 統一して持っているブログというのはもちろんあります。ところが、各学校が統一しているブログから分かれているブログがあるんです。そういうイメージなんです。書き方として、統一して書いてあるということなんです。

磯谷委員

 そうすると、地域の方々は、全体のブログにも書き込めるし、自分の所属している学校のブログにも書き込めるという、そういう形になるんでしょうか。

大島総務課教育センター担当課長

 イメージとしては、そうです。ただ、運用の問題で、3校のまとまったものだけでいいという可能性も出てきます。だから、それはそれで削ることもできますし、削らないで、各学校のものも生かしながら全体もやるということもできるようにしてあると、そういうことなんです。

磯谷委員

 この活用イメージの中でも、矢印の点線に種類があるようですが、何か意味があるのでしょうか。

大島総務課教育センター担当課長

 当初は、地域から入ってきたときに、各学校へ行く部分と3校に行く部分をやったんです。VPNから先の問題なんですね、点線を分けているのは。3校一遍のところに行くやつが四角になっていて、学校に行くやつが丸になっているんです。でも、あまり意味はありません。

磯谷委員

 できれば、統一していただければと思います。

大島総務課教育センター担当課長

 わかりました。

廣瀬委員長

 8ページの(7)ですが、検証委員会の開設が10月というのは、特に理由があるんでしょうか。

里吉指導室長

 具体的に活動を始めるのは10月からというふうに考えております。やはり、ある程度、実践を積んできた段階で検証を進めていく必要があるということで、設置を10月としております。

廣瀬委員長

 1学期が終わった段階で、かなりいろいろ出ているだろうと思うんですね。だから、夏休みから始めてもいいかなと。半年たってからということでしょうけれども、そこから委員になった方たちがおさらいしてというのも、ある場合には遅いかもしれないと思いますが、いかがでしょうか。

柴田教育部長

 これは教育委員会事務局に検証組織を置くというものなんです。それで、二中学区のほうは、学校運営連絡会、あるいはコミュニティスクール委員会があって、そこで自分たちの実践活動については、それぞれの学校であり、また学園としてのコミュニティスクールで実践活動を評価していくわけですね。もう少し客観的な立場で、小・中一貫教育校の実践を検証していこうというのが、この8ページのほうの検証委員会、教育委員会事務局に設置する委員会という、そういう位置づけなんです。ですから、一定程度、上半期、下半期と、ここに「半期ごとに現状把握を行い」というふうに記載しておりますけれども、一定の活動状況が学校から報告が上がってきた段階で、それを検証していこうという、そういう考え方です。ですから、日々の検証は二中学区でやっているという形です。

寺木委員

 この○○学園コミュニティスクール委員会の中で、コーディネート部会というのがあるんですが、もう少し詳しく、何人ぐらいとか、どういう方が入るのかということについて、ご説明をお願いいたします。

柴田教育部長

 これは、組織図でいきますと、20ページのところに図で示していますように、コミュニティスクール委員会の中に評価部会とコーディネート部会という、そういう二つの部会を設置するということで、要するに、委員がこのコーディネート部会を構成するわけです。18年度でいけば、学校運営連絡会から推薦された委員さん、また19年度でいけば、学校運営協議会の委員は全部共通ですから、3校共通の委員さんで構成しますから、その委員の中で評価部会とかコーディネート部会を構成していくわけです。ですから、要は、ここで言う委員というのは、あくまでも学校運営連絡会のメンバーというふうに考えていただければと。

寺木委員

 それでは、具体的に何人とか、どういう人が当たるということは、未定であるということですね。

柴田教育部長

 はい。もう1点補足しますと、その委員というのと実際のコーディネートの活動に当たる方は、また別に必要になってくると思います。その組織は、またこれから検討していくということです。

寺木委員

 わかりました。

廣瀬委員長

 ほかに、いかがでしょうか。
 では、ほかにご質問、ご意見等なければ採決いたします。議案第54号 三鷹市立小・中一貫教育校の開設に関する実施方策について、先ほどご指摘ありました変更、若干の修正を含めて、可決することにご異議ありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 ご異議なしと認めます。本件は修正を含めて可決されました。

「平成17年第12回教育委員会定例会会議録(3)」へ続く

このページの作成・発信部署

教育委員会 総務課 総務係
〒181-8505 東京都三鷹市下連雀九丁目11番7号
電話:0422-29-9811 
ファクス:0422-43-0320

総務課のページへ

ご意見・お問い合わせはこちらから

あなたが審査員!

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

  • 住所・電話番号などの個人情報は記入しないでください。
  • この記入欄からいただいたご意見には回答できません。
  • 回答が必要な内容はご意見・お問い合わせからお願いします。

集計結果を見る

ページトップに戻る