ここから本文です

健康コラム 「大腸憩室について」

作成・発信部署:健康福祉部 健康推進課

公開日:2025年4月18日 最終更新日:2025年4月18日

このコラムは三鷹市医師会が執筆しています

 大腸の壁が袋状になる状態を大腸憩室といいます。数ミリから大きいと数センチになることもあり、内視鏡で腸管内を観察するとくぼんで見え、注腸検査やCTでは膨らんで見えます。日本では左側、S状結腸に起こりやすいといわれていますが、近年右側結腸(上行結腸)にできる割合が増加しています。
 内視鏡検査ではよく発見されますが、体に影響を及ぼすことはまれで、やや便通が悪くなることもあります。ただ、時に出血(憩室出血)や炎症(憩室炎)を起こすことがあります。通常出血は数日で治まることが多いのですが、大量出血し、輸血や内視鏡で止血しなければならないこともあります。内視鏡での止血が困難な場合、血管造影や手術になってしまうこともあります。また、炎症も抗生剤や点滴で良くなることが多いですが、炎症が強くなって穿孔(せんこう)を起こすこともあり、その場合も手術になることがあります。
 先天的、または後天的な原因で腸管内圧が上昇することで形成されます。憩室は年齢とともに増えるといわれています。後天的な主な原因の一つには「食物繊維の摂取不足」がいわれていますが、根本の原因は解明されておらず、炎症や出血の原因も分かっていないのが現状です。そのため予防も確かなものはなく、食事を注意し、便通を整えることなどが良いといわれていますが、完全に出血や炎症を予防することはできません。
 症状のないうちに大腸の状態を調べておき、憩室が見つかり、下血が続く、または腹痛が強い場合には、早めに主治医に相談いただければと思います。

お問い合わせ先

東京都 三鷹市医師会

電話 0422-47-2155

このページの作成・発信部署

健康福祉部 健康推進課 保健総務係
〒181-0004 東京都三鷹市新川六丁目37番1号
電話:0422-24-7145 
ファクス:0422-46-4827

東京都三鷹市医師会 電話0422-47-2155

健康推進課のページへ

ご意見・お問い合わせはこちらから

あなたが審査員!

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

  • 住所・電話番号などの個人情報は記入しないでください。
  • この記入欄からいただいたご意見には回答できません。
  • 回答が必要な内容はご意見・お問い合わせからお願いします。

集計結果を見る

ページトップに戻る