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井口特設グラウンド土地利用構想
作成・発信部署:都市再生部 まちづくり推進課
公開日:2023年1月4日 最終更新日:2023年1月10日
井口特設グラウンド土地利用構想を策定しました
背景・目的
井口特設グラウンド(以下、「当該地」という。)は、平成3(1991)年に総合スポーツセンター(仮称)の整備に向けて用地を取得し、暫定的なスポーツ施設として市民の皆様に開放するとともに、災害時の一時避難場所として位置付けられている施設です。
当該地は、三鷹中央防災公園・元気創造プラザ整備事業の財源を確保するために売却を予定していましたが、令和元(2019)年度に、売却の方針から防災・減災のまちづくりを目的とした土地の利活用へと方針を転換しました。
また、『第4次三鷹市基本計画(第2次改定)』においては、「市民の暮らしを守り、三鷹の魅力を高める 質の高い防災・減災まちづくり」をまちづくりの優先課題に位置づけ、安全・安心な暮らしの実現や都市の魅力向上を市の重要なテーマとしています。
さらに、昨今の度重なる大規模自然災害や新型コロナウイルス感染症の拡大などを教訓として「防災都市づくり」をより一層推進するため、令和3(2021)年3月に『三鷹市防災都市づくり方針』を策定しました。同方針では、「感染症に対するリスクの低減と災害時においても医療機能の確保が図られている」を施策の一つに掲げており、その実現には、感染症対策と災害時医療の両面から市内医療体制の充実強化を図っていくことが必要となります。
このような背景を踏まえ、市全体及び周辺地区の課題解決とさらなる魅力向上を図るため、防災・減災のまちづくりの実現、地域住民の利便性の向上及び市民のスポーツ機会の確保を中心とする当該地の今後の利活用のあり方として、「井口特設グラウンド土地利用構想」をまとめました。
土地利用の相乗効果による西部地区の防災拠点機能の強化を目指して
当該地は、緊急輸送道路である都道に結節しており、近くには災害時の避難所となる井口コミュニティ・センターが所在します。こうした特徴を活かし、各施設が機能的に連携した一体的な防災拠点を目指していきます。
防災設備等を備えた一時避難場所の確保と医療機関の誘致について検討を進めるなど、地域の防災力向上と医療体制の充実を図ります。
さらに、地域に資する利活用の検討として、憩いや交流、スポーツ・健康づくり、交通アクセスの機能を高め、東西方向の生活動線としての利用を可能にし、隣接する井口つばき児童遊園との一体的な活用を含め、生活利便性の向上を図ります。
方向性1 ~地域の防災拠点を形成する~
一時避難場所の確保・グラウンドの整備
- 平常時はグラウンドとしてのスポーツ機会の確保と、災害時は一時避難場所として防災拠点機能の強化を図ります。
- 避難所となる井口コミュニティ・センターに近接していることから、これらが連携しながら地域の防災性の向上を図ります。
- これまでの暫定施設から恒久的な施設としていくこととし、整備にあたっては、近隣の住宅地などに配慮して、人工芝の敷設、安全確保のネット設置、緑化等による緩衝帯の設置などについて検討していきます。
- 地域行事での活用や地域住民の憩いや交流、健康増進の場など地域に資するグラウンド利用についても検討していきます。
方向性2 ~市内の医療体制の充実を図る~
医療機関の誘致・地域住民の健康づくり
- 日常的な地域医療はもとより、災害時医療や感染症対策等を担うことができる医療機関の誘致を目指します。
- 医療機関の誘致にあたっては、施設や設備面で課題のある市内病院もあることから、それらの機能維持や拡充を支援していく観点を基軸として検討を進めます。
方向性3 ~地域の交通利便性の向上を図る~
東西通路の確保・地域交通拠点の整備(バス乗り継ぎポイント)
- 東西方向にアクセスできる歩行者・自転車用通路を整備していきます。
- 都道側に、地域交通拠点としてのバス乗り継ぎポイントの確保について検討していきます。
期待できる効果
- 隣接する井口つばき児童遊園との一体的な活用により、東西方向のアクセスが可能となり、一時避難場所であるグラウンドと近接する井口コミュニティ・センターとの連携、加えて緊急輸送道路である都道と西側地域が結ばれます。
- 一体的な相互活用により西部地区の防災拠点機能の強化が図られ、防災訓練等の実施を通じた住民の意識啓発やコミュニティ醸成につながります。
- 災害時には、グラウンドをトリアージや在宅避難者の生活を支援する場所として活用することで災害時医療の機能拡充と地域の防災性向上につながります。
- 医療機関と連携した活用によって、平常時の地域医療と災害時医療との両立に加えて感染症対策が期待できます。
- 市と住民協議会が協働で開催する健康づくりセミナー等の実施場所としてグラウンドを利用することで、地域住民の健康づくりやコミュニティ形成が期待できます。
- 東西通路等の緑化を図ることにより、既存の樹木との連続した緑空間の形成が図れます。
- 市民スポーツ施設としてのグラウンドを整備することにより、さらにスポーツを通した健康増進、交流が図れます。
- 地域交通拠点の整備により、バスの乗り継ぎによる目的地への快適な移動が可能となります。
添付ファイル
井口特設グラウンド土地利用構想
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