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ホストタウン

作成・発信部署:スポーツと文化部 スポーツ推進課

公開日:2020年10月30日 最終更新日:2023年3月20日

画像:アルマ望遠鏡の最寄りのまち「サンペドロ・デ・アタカマ」(拡大画像へのリンク)

アルマ望遠鏡の最寄りのまち「サンペドロ・デ・アタカマ」

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三鷹市はチリのホストタウンです

市は、市内にある「国立天文台」とチリにある世界最大級の電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」とのご縁により、令和2年1030日付けで、内閣官房からチリの「ホストタウン」「共生社会ホストタウン」に登録されました。

市内施設では、2021年の東京2020オリンピック・パラリンピックにおいて、チリパラリンピック選手(卓球・アーチェリー)の事前キャンプも予定されており、今回のホストタウン登録を契機とした多様な交流事業を実施することで、大会後も継続するチリとの末長い交流と、障がいのあるかたも含めた全ての市民が、相互に人格と個性、文化等を尊重し支え合える共生社会の実現を目指します。

チリとの関係とホストタウン登録の経過

チリには日本を含む世界22の国と地域が協力して運用している世界最大級の天体望遠鏡「アルマ望遠鏡」があり、三鷹市大沢にある「国立天文台」は同望遠鏡の建設時から協力してきたつながりがありました。同台と三鷹市は、かねてより多くの関係者の皆様のご協力のもと「天文台のあるまち三鷹」として、天文学を中心とした科学に関する様々な事業を開催してきました。

市では、こうした「国立天文台」とのご縁から、令和2年3月18日にチリのパラリンピック委員会との東京2020大会に向けた事前キャンプに関する協定を締結し、東京2020大会を契機とした更なる同国との交流と共生社会の実現を目指すため、ホストタウンに登録することとしました。

画像:事前キャンプに関する協定署名式で握手するフリオ・フィオル駐日チリ大使と河村孝三鷹市長の写真(拡大画像へのリンク)

事前キャンプに関する協定署名式で握手するフリオ・フィオル駐日チリ大使と河村孝三鷹市長

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ホストタウンとは

「ホストタウン」「共生社会ホストタウン」とは、東京2020大会を契機に地域の活性化等を推進するため、国が登録を広く地方自治体に呼び掛けている取り組みです。

「ホストタウン」は、事前キャンプの誘致等を通じて、大会参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流を図る地方自治体を対象としており、「共生社会ホストタウン」は、パラリンピアンとの交流をきっかけに、共生社会の実現に向けた取組を推進する地方自治体を対象としています。

登録を受けた自治体は、事業内容に応じて国の支援を受けることができます。

三鷹市へのごあいさつ(事前キャンプの協定を締結して)

リカルド・エリサルデさん(チリパラリンピック委員長)

我々にとって三鷹市との協定書締結は非常に喜ばしいです。東京2020大会に向けたチリ代表選手の準備のためだけではなく、日本の、三鷹市の方々との友情が強まる機会をいただいたと思っています。

我々の東京2020大会へ向けたレースにおいて、三鷹市は大会前の最終コーナーであるので、重要なポイントになります。

フリオ・フィオルさん(駐日チリ大使)

三鷹市と三鷹市長によるチリのパラスポーツ選手へのおもてなしに感謝申し上げます。選手達は三鷹市民の皆様との交流を通じて、スポーツや文化の素晴らしい行事に参加する機会を持つことでしょう。

私は今後とも新しいプロジェクトにおいて共に協力して行く中で、この協定がチリと日本の特に三鷹市との友好関係の推進に貢献することを確信しています。

チリ共和国はどんな国?

国名の由来

かつてインディオがアンデス山脈の雪を見て「チレ」(寒い、雪)と呼んだことに由来しています。

国旗の由来

星は国家統一のシンボルであると同時に、名誉と進歩を象徴しています。赤は独立闘争で流された血と犠牲、白はアンデスの清い雪、青は澄んだ空と海を表しています。

基本情報
  • 首都:サンティアゴ Santiago de Chile
  • 面積:756,096平方キロメートル(日本の約2倍)
  • 人口:17,574,003人(2017年国勢調査)
  • 通貨:チリ・ペソ
  • 公用語:スペイン語
チリ共和国とは?

チリ共和国は南アメリカ大陸のアンデス山脈と太平洋に挟まれた、全長4,300kmにも及ぶ世界一細長い国です。モアイ像で有名な観光地として知られるラパ・ヌイ島、通称「イースター島」は最も近い有人島まで直線距離2,000kmあまりと、周囲にはほとんど島らしい島がない、絶海の孤島となっています。

また、南アメリカ大陸の南部には、チリとアルゼンチンの両国にまたがるパタゴニア地域があります。パタゴニアの特徴である氷河の数は大小50以上あるといわれており、その規模は南極、グリーンランドに次ぐ量といわれています。

日本とチリとの深い関係

1980年代に日本がチリにサケの養殖技術を持ち込んだことから、今では日本に輸入されるサケの8割以上がチリ産になっています。

また日本の国別のワイン輸入量は、2015年以来チリワインが首位になっています。

その他にも、日本とチリは共に、地震・津波の被害国であることから、防災方面での協力関係も促進されています。

チリと三鷹市の交流事業

アルマ望遠鏡による最新の天文学講座(オンライン)

令和2年12月6日、国立天文台の3人の天文学研究者によるアルマ望遠鏡に関する天文講座をオンラインで開催しました。

講座では、チリとアルマ望遠鏡の紹介など、たくさんのお話を伺うとともに共生社会の実現に向けて、手話での同時通訳を行うことで、聴覚に障がいのある方でも楽しめる内容としました。質疑応答の時間には、たくさんの質問がよせられ、市民が天文学者とつながることができる貴重な機会となりました。

登壇講師紹介
阪本 成一(さかもと せいいち)さん

1965年東京都調布市生まれ。専門は電波天文学。チリのアタカマ高地で運用中のアルマ望遠鏡の候補地調査に加わった中心メンバーの一人です。

アンドレス・グスマンさん

チリ共和国サンティアゴ出身。チリ大学天文学科を卒業し、博士号を取得。専門は星の誕生で、特に電波天文学観測で研究を進めています。

平松 正顕(ひらまつ まさあき)さん

1980年岡山県生まれ。専門は電波天文学。大学院時代にチリ・アタカマ高地の電波望遠鏡を使って研究を開始。現在はアルマ望遠鏡の東アジア地域広報担当として、講演や執筆活動などにも従事しています。

宇宙の謎に挑む、アルマ望遠鏡

南米チリの標高5,000mの高地に建設され、2011年に科学観測を開始したアルマ望遠鏡は、星や惑星の材料となる塵やガス、生命の材料になるかもしれない物質が放つかすかな電波を、「視力6,000」に相当する圧倒的な性能でとらえることができます。

「惑星誕生のメカニズムや地球外生命の可能性を明らかにし、私たちのルーツを宇宙にたどること」がアルマ望遠鏡の使命です。

チリ料理と食文化の学習教室(オンライン・対面)

令和2年12月12日、令和3年1月23日、2月6日の全3日間の日程でチリ出身の料理家ゴンザレスさんをお招きし、クリスマスや記念日などで作られるチリ料理を学べるオンライン教室を開催しました。

令和4年9月4日には、同じくチリ出身の料理家ゴンザレスさんをお招きし、オンラインではなく対面でチリ料理を学べる料理教室を開催しました。

パステルデチョクロやエンパナーダなど、普段食べることのない異国の料理を作った参加者からは、「とても美味しい」「チリに興味が湧いた」など、チリの文化を身近に感じる良い交流になりました。

各回で作った料理のレシピは、ページ下部添付文書1~7をご覧ください。

チリ料理について

チリは、スペインを中心に多くの国から移民の方で構成されており、スペイン系はフランス系、先住民系など民族ごとに使う食材が異なります。

また、北から南に長い国土や、海面近くからアンデス山脈までの高低差など、地域によって大きく気候も異なり、広く多様性のある文化を作り出しています。

トウモロコシや、鶏肉・牛肉などの肉類、魚介類が多く使用され、日本でも人気があるチリ産のワインがよく合います。

駐日チリ大使との交流(オンライン)

令和3年1月28日、オンラインを活用し、三鷹市立第二中学校合唱部の皆さんが、フリオ・フィオル駐日チリ大使へチリ国歌の斉唱を披露したり、懇談する交流会を開催し、チリと三鷹市との友好を深めました。

ホストタウン交流事業を紹介するパネル展示

チリと三鷹市をつないだアルマ望遠鏡にちなんだ、大型トリックアートパネルを始めとしたホストタウン交流事業を紹介するパネルを作成し、元気創造プラザやホストタウンサミットに展示することで、ホストタウンの取組を広くPRしました。

各パネルの内容は、ページ下部の添付文書をご覧ください。

チリを「学ぶ」「応援する」動画の作成・公開

上記講座・教室等を動画にしたもののほか、三鷹市立第二中学校合唱部の皆さんが斉唱するチリ国歌や、市内の様々な方からいただいたチリに向けた応援メッセージを撮影した三鷹市オリジナルPR動画を作成しました。

中学生の皆さんの若々しい歌声や、市内のいろいろな場所から送られる温かいメッセージ等をぜひご視聴ください。

天文講座、料理教室、応援メッセージの各動画は、スポーツと文化部YouTubeチャンネル(外部リンク)でご覧いただけます。

チリ国歌歌詞(和訳) 第二中学校合唱部の皆さんが斉唱しました

空は汚れなく青きチリ、そよ風清く吹きわたる。
野は花々に縫いとられ、幸せ満ちるエデンの園。
雪をいただく山々は、主のたまわりし要害か。
岸辺を洗う海原は、かがやく未来を約束す。
やさしき祖国よ、おん身の祭壇にささげたる
誓いのことばを受けたまえ。
おん身をば自由の民の墓所とせん
さなくば圧制のがれる避難所と。

  • チリ国歌歌詞(和訳)出典
    世界の国歌総覧:全楽譜付き マイケル・J・ブリストウ編
    別宮貞徳 監訳(発行:悠書館)

問い合わせ先

三鷹市スポーツと文化部

スポーツ推進課
電話 0422-45-1151(内線2933)

このページの作成・発信部署

スポーツと文化部 スポーツ推進課
〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-29-9863 
ファクス:0422-45-1167

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