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2016年3月12日 井の頭池に魚が戻りました

作成・発信部署:企画部 広報メディア課

公開日:2016年3月17日 最終更新日:2019年12月16日

画像:バケツの中を泳ぐモツゴの群れ(拡大画像へのリンク)

放流を待つモツゴ。春にはたくさんの卵を産むことでしょう

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おかえり!魚たち

水の戻り始めた井の頭池に、かいぼりで捕獲され、井の頭自然文化園の水生物園裏で大事に保護されていた在来種魚たちを放流しました。昨年の11月から始まったかいぼりもこれで無事に終了です。

3月7日から湧水のみで水をため始めた井の頭池ですが、12日からは井戸水も利用して貯水をしています。3月下旬には満開の桜が水面に映る様子を楽しめることでしょう。

画像:水がたまり始めた弁天池の様子(拡大画像へのリンク)

弁天池では豊富な湧水が確認できました

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かいぼり27で変わる井の頭池

今回のかいぼり(かいぼり27)では、捕獲した魚の約4割を在来種が占め、前回のかいぼり(かいぼり25)以降飛躍的にその割合を増やしました。かいぼり25で駆除した外来種も捕獲されましたが、その数は確実に減っています。次回のかいぼりでは、さらに豊富になった在来種が確認できることでしょう。

また、かいぼり27では、初めて弁天池でもかいぼりを行いました。かいぼり25終了直後、お茶の水池では水草が再生しました。比較的湧水量が多く、水がきれいな弁天池でも、再生が期待されます。春の訪れとともに、一斉に芽吹く水草が観察できるかもしれません。

画像:水草の種を採取するため、かいぼり隊たちが池の底を掘る様子(拡大画像へのリンク)

種の眠っていそうな池底の泥を採取しました

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これからも続く、井の頭池の再生に向けた取り組み

今回のかいぼり27は終了しましたが、井の頭池の再生に向けた取り組みは終わりません。
水草の再生に関する取り組みは始まったばかりです。かいぼり27では、水草の種子が含まれていそうな泥を採取し、育てる取り組みを開始しました。採取した泥はコンテナに移され、大切に保管されています。池底の土にはどんな種子が眠っているのか。2年後に予定されている次回のかいぼりの時には答えが出ているかもしれません。

アメリカザリガニの捕獲も課題です。アメリカザリガニは泥に潜ってしまい、かいぼりでは捕獲できないため、罠を使って地道に捕獲していくしかありません。かいぼりを終えた池がどのように変化していくかも、定期的にモニタリングする必要があります。

アメリカザリガニの捕獲や池のモニタリングは「かいぼり隊」や「井の頭かんさつ会」といった市民ボランティアが主力となって行っています。井の頭池の再生は簡単なことではありませんが、熱心に取り組む市民の力を得て、一歩一歩進んでいます。活動している場面に出会ったら、ぜひ応援してください。

「2016年かいぼり観察日記」をご覧いただき、ありがとうございました

約3か月にわたりかいぼりを追いかけた「2016年かいぼり観察日記」は今回が最終回です。ご覧いただき、ありがとうございました。

生き物の戻った井の頭公園では、桜の季節を迎えます。「井の頭公園さんぽ」では井の頭公園の桜開花状況をお知らせしています。ぜひご覧ください。

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