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みたか国際化円卓会議 第8期報告

作成・発信部署:企画部 企画経営課

公開日:2015年5月27日 最終更新日:2018年8月7日

第8期取り組みの成果が報告されました

 「みたか国際化円卓会議」は、国際化に関する様々な問題とその解決策について、国境を超えて話し合い、市の施策に反映させていくため、平成11年5月に設置されました。外国籍市民自身による市政への参加を進め、外国籍市民等に開かれた暮しやすいまちづくりに向けたものとして、活発な議論が行われています。
 平成27年3月に、第8期(平成26年2月~平成27年3月)の取り組みの成果が、以下のとおり市に報告されました。

みたか国際化円卓会議 第8期報告

 みたか国際化円卓会議は、平成11年5月に、都内の自治体に先駆けて設置され、現在は第8期目に入っています。
 第8期では、これまで本会議で取り扱ってきた「教育」「医療」「防災」「情報保障」の4つの分野のうち「医療」と、新たに「観光」をテーマに据えて討議、意見交換を行ってきました。
 この度、第8期の取り組み内容を取りまとめたので、ここに、ご報告いたします。

平成27年3月31日 みたか国際化円卓会議

円卓会議の開催状況

第1回 平成26年2月18日(火曜日)

   (1)委員委嘱及び正副座長選任
      座 長:那須博(公益財団法人三鷹国際交流協会理事)
      副座長:ジェームス サック(ルーテル学院大学教授)
   (2)第8期の議題について

第2回 平成26年6月19日(木曜日)

   (1)外国籍委員からのスピーチ及び質疑応答
      ジョン ウッドワード委員
      タパ ダルマ ラズ委員
   (2)第8期の取り組みについて

第3回 平成26年10月23日(木曜日)

   (1)医療通訳制度等の現状について
   (2)三鷹の観光等PRの現状について
   (3)第8期のまとめと今後について

第4回 平成27年3月19日(木曜日)

   (1)マイナンバー制度について
   (2)東京都市長会の資料について
   (3)第8期報告についての意見交換

みたか国際化円卓会議第8期の取り組み

検討内容

 みたか国際化円卓会議第8期は、平成26年2月18日に13名の委員により、スタートしました。この間、第4次三鷹市基本計画や三鷹市地域防災計画等の推進を図る中で、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催決定や三鷹市ホームページでの外国語自動翻訳機能の追加など、外国籍市民にとっても大変関わりのあるニュースや施策がありました。会議では、これらの内容について市から情報提供を受けるとともに、活発な意見交換を行ってきました。
 「情報保障」の分野にも関連しますが、「医療」に関しては、いかに正確な情報を得ることができるかが重要になります。そして、医療が必要になった時のみならず平常時においても普段から自分がどの医療機関にアクセスすれば良いのか、医療情報はどのようにして得ることができるのか、といったことを認識しておく必要があります。会議では「医療」に関する過去の調査内容や現状の取り組みについて学び、特に「医療通訳制度」については、次期円卓会議で引き続き調査・研究を行う旨提案がなされました。
 また、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催決定に伴い、みたかの「観光」PRや「文化」の発信などについて意見交換を行いました。特に「観光」については、オリンピック・パラリンピック東京大会開催をきっかけとして、今後増加が見込まれる外国人旅行者に対して、市内の観光情報や文化・歴史等をどのように発信していくのか。また、そのことが外国籍市民の利便性の向上にどのようにつながっていくものなのか、という点に関し、様々な意見交換がありました。

提言内容

 上記の検討内容を踏まえ、下記のとおり提言いたします。

(1)外国籍市民が、医療に対し日頃から個人としてどのような備えが必要なのか、また、医療が必要になった時にどこの病院へ行ったら良いか、どこで情報がとれるのかなどについて十分に認識しているとはいえません。「三鷹市外国語版生活ガイド」の「緊急(医療)情報」や「三鷹市ホームページ」の「外国語自動翻訳機能」による医療情報などを、三鷹市へ転入する際に説明するなど、多様な周知方法について、引き続き検討されることをご提言いたします。

(2)「医療通訳・翻訳ボランティア制度」について、東京都や近隣自治体の取り組みなども参考にしながら、三鷹市として新たに取り組む必要があるか、また既存の「三鷹市通訳・翻訳ボランティアサービス制度」との関係や制度のあり方も含め、引き続き検討されることを、ご提言いたします。

(3)「一般財団法人 自治体国際化協会」が運営するホームページで、外国人住民の方々が日本で生活するために必要な17分野の生活情報を、13言語で公開している「多言語生活情報」のページについて、三鷹市ホームページ上のリンクから直接遷移できるようにするとともに、「多言語生活情報」について積極的な広報を行うことを、ご提言いたします。

(4)市が三鷹国際交流協会と協働して実施している「三鷹市通訳・翻訳ボランティアサービス制度」については、依然として利用率は高くない状況です。学校や市の窓口などで事務手続きや相談を行う際には、気軽に利用できるサービスであることを様々な機会を捉えてPRするなど、引き続き、更なる制度の普及と改善に努められることを、ご提言いたします。

(5)三鷹市の「外国人相談窓口」であり、災害時に「災害時外国人支援センター」となる「三鷹国際交流センター」の役割は極めて重要です。特に情報発信元となる三鷹国際交流協会のホームページの存在を多くの外国籍市民に知ってもらうことが必要であり、その周知に引き続き努めていただきたいと思います。

(6)2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催は、訪日が期待される多数の外国人旅行者を、三鷹・武蔵野をはじめとした多摩地域に呼び込むことで、地域の活性化を図ると同時に、外国籍市民にとっても更に暮らしやすいまちづくりへとつながるきっかけとなります。今後を見据え、三鷹の観光情報や歴史・文化のPR方法などについて、引き続き調査・研究をされることをご提言いたします。

(7)外国籍市民にとって貴重な情報媒体であるMITAKA CITY NEWSに地域のお祭りやコミュニティセンターでの催し物など、地域の情報をもっと掲載していただくことを引き続きご提言します。外国籍市民が地域へ入っていくきっかけになるとともに、外国人旅行者にとっても、地域での多文化交流や多文化理解へとつながっていくものと考えます。

(8)第4次三鷹市基本計画が平成24年3月に策定され、平成27年度は前期4年の取り組みの総括を行うと同時に、次の4年を見据えた計画改定の時期でもあります。「国際化の推進」は各論の一番始めに挙げられており、この計画の着実な実行と定期的な見直しにより、外国籍市民にとって暮らしやすいまちづくりが実現されることを要望いたします。

今後の「みたか国際化円卓会議」の方向性について

 「みたか国際化円卓会議」も8期、15年が経過しました。これまで「教育」「医療」「防災」「情報保障」という4つの分野をテーマに据え、取り組んできましたが、今後は「観光」についても、継続的に議論することが効果的と考えます。
 また、情報提供・情報発信の場としても「みたか国際化円卓会議」は有効であるため、今後も市政の様々な取り組みに関して、積極的に情報提供をいただき、外国籍市民の観点から議論を行い、その議論の内容を積極的に情報発信すると同時に、市の施策や事業に反映されていくことを切に願います。

添付書類
 (1)「みたか国際化円卓会議録」第8期の各回要旨

みたか国際化円卓会議委員一覧(第8期)
委員氏名 所属等
那須 博
(7~8期座長、1~3期副座長)
公益財団法人三鷹国際交流協会理事
ジェームス サック
(7~8期副座長)
ルーテル学院大学教授
木村 実季
(4~6期座長)
公益財団法人アジア・アフリカ文化財団専務理事
鄭 照子 在日本大韓民国民団西東京・武蔵野支部
川島 鋼太郎 公益財団法人三鷹国際交流協会理事
石川 豊 中国帰国者の会三鷹支部
森田 義一 西部地区住民協議会
ジュリアン R. コウ 国際基督教大学教授
クンデゥ・マナス 外国籍市民(第6期公募)
ルカ・ペリーノ 外国籍市民(第7期公募)
ジョン・ウッドワード   外国籍市民(第8期公募)
タパ ダルマ ラズ    外国籍市民(第8期公募)
河野 康之 三鷹市企画部長

このページの作成・発信部署

企画部 企画経営課 平和・女性・国際化推進係
〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-29-9032 
ファクス:0422-29-9279

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