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井の頭池のかいぼりについて

作成・発信部署:企画部 広報メディア課

公開日:2014年2月5日 最終更新日:2014年3月7日

かいぼりとは?

 ため池を排水し、堆積した泥を出したり池底を干したり魚を捕ったりする作業のことです。堤防や護岸の点検修理を行うこともあります。
 ため池の維持管理に欠かせない作業で、通常、農閑期の秋から冬に行います。

 今回、約30年ぶりに井の頭池の水を抜いて行うかいぼりは、2017年の井の頭公園開園100周年に向けて、在来魚の保護と水質改善を目的に実施されます。

在来魚の保護

 もともと井の頭池には、モツゴ(くちぼそ)やトウヨシノボリ(ハゼ)などの在来魚やエビ類が生息していましたが、オオクチバスやブルーギルなどの外来魚の流入によって、その数が激減してしまいました。
 現在、池にいる魚の90パーセント以上がオオクチバス、ブルーギルなどの外来魚で、在来生物を捕食して、生態系に大きなダメージを与えています。

 かいぼりによって、外来魚を排除することで、在来の生きもの復活が期待されています。

水質改善

 井の頭池は、かつては水量が多く飲み水として使われるほどきれいでしたが、周辺地域の開発が進み、湧水が枯渇してしまいました。
 現在は地下水をポンプでくみ上げています。その結果、池の水は植物プランクトンが増加して濁り、水質悪化の原因となる窒素やリンが増加してしまいました。

 かいぼりで池の水を抜き、池底を天日干しすることで泥の中の窒素やリンが減少し、水質が改善されます。

かいぼりのスケジュール

平成25年
  • 11月下旬 狛江橋の仕切り設置
平成26年
  • 1月中旬 池の水の排水開始
  • 1月下旬 魚捕り
  • 2月上旬 排水完了、池底を干す
  • 3月上旬 注水開始
  • 3月下旬 在来魚を再放流。注水終了

 その後も、2017年の井の頭公園開園100周年に向けて、2015年度、2017年度の計3回のかいぼりを実施して池の再生を目指します。
 今回は、弁財天周辺の池の水は抜きませんが、次回は弁財天周辺を含めた井の頭池全体で実施する予定です。

「かいぼり」に関するお問い合わせ

くわしいスケジュールや、作業などについてのご質問は下記にお問い合わせください。

東京都西部公園緑地事務所 工事課事業係

〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-17-59
電話 0422-47-0192

「井の頭池かいぼり観察日記」とは

 このコーナーでは、井の頭池で行われているかいぼりの作業の様子や、井の頭公園とその周辺エリアの魅力をお伝えしていきます。
 作業の進展や池の景観の変化に合わせて、週1回程度更新する予定です。

参考文献

 井の頭かいぼり隊「かいぼり隊のしおり」(編集・認定NPO法人生態工房)

このページの作成・発信部署

企画部 広報メディア課
〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-29-9037 
ファクス:0422-76-2490

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