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平成24年第9回教育委員会定例会会議録(3)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2012年12月17日 最終更新日:2012年12月18日

平成24年第9回教育委員会定例会会議録(3)

日程第3 教育長報告

新名社会教育会館長

 社会教育会館でございます。25ページ、26ページでございます。
 実績なのですが、この間、市民大学事業が夏休みということで、記載のとおり、青少年学習事業の1本のみが実績として挙げられております。
 予定になりますけれども、今後、市民大学事業の夏休みが明けまして、本日からなのですが、総合コース等を皮切りに、順次、開講、開苑をさせていただくところです。先ほど議案でもお諮りいたしましたが、9月10日に、公民館運営審議会は今期の最終回になります。その際、定例的なのですが、期ごとに提言をいただくことになっておりますので、それをお受けすることになると思います。13日に社会教育会館のつどいの第1回実行委員会がございます。今年は開館40周年に当たるわけなのですが、日程としては12月1日、2日、土日にかけて行います。利用者の方々を中心に実行委員会を開催しまして、内容的なところを含めて検討していくということでございます。21日の市民大学総合コース企画委員会は、来年度、25年度の総合コースの企画内容を、市民の方々による企画委員会で合議をして決めていくわけなのですが、それの初回になります。向こう7か月程度で数多くの討議の機会を設けて、カリキュラム等を決定していく流れになります。
 社会教育会館は以上でございます。

宇山三鷹図書館長

 図書館、実績が27ページです。記載のとおり、8月は各館でおはなし会、科学あそびなどの夏休み向けの事業が行われました。8月30日にパートナーシップ協定締結とございますが、南部図書館に関する協定を、公益財団法人アジア・アフリカ文化財団と締結いたしました。アジア・アフリカ文化財団との間では、昨年6月に南部図書館の整備に向けた確認書を締結しまして、その後、12月に整備事業に係る経費の負担に関する確認書を交わしております。現在アジア・アフリカ文化財団の既存建物の取り壊しなども始まっておりますが、9月からは財団による施設の建設が始まりますので、今回はそれに先立って8月30日に、公益財団法人アジア・アフリカ文化財団と三鷹市及び三鷹市教育委員会とのパートナーシップ協定を締結いたしました。8月30日に財団の理事長と市長と教育長に協定にサインをしていただくセレモニーがございました。内容としましては、相互協力の内容、両者の役割分担を定めるということで、アジア・アフリカ文化財団が施設を整備し、三鷹市に長期に賃貸する、三鷹市では助成金2億円を払い、内装工事を行って南部図書館を整備するということ。郭沫若文庫等の貴重な資料を財団が無償貸与し、南部図書館ではそれを一般に公開して、その意義を広く市民に伝えるということ。選書における協力ということで、アジア・アフリカ図書館の協力を得て、アジア・アフリカ関連の資料など、特色のある蔵書構成を行うということ、アジア・アフリカ図書館でも市民向けの公開を充実していくことや、連携事業として国際理解、国際交流に資するような事業を協働でやっていくということ。そうしたそれぞれの役割分担を定めるもので、これまでの確認書や南部図書館の基本プランの中で、確定している基本コンセプトあるいは実施サービス等の内容に盛り込まれていることを、ここで改めて協定という形で確認したということですけれども、今後これに基づいて、協働による事業をパートナーとして推進していくことになります。
 予定ですけれども、9月に入りまして通常の事業が行われますが、ほかに9月20日から10月28日までという予定で、国立天文台に関係した展示を予定しております。三鷹市で行われる太陽系ウォークというイベントにも絡んだものですけれども、本館の2階の展示コーナーで「天文学はMitakaから!~『天地明察』と国立天文台の今昔~」という展示を予定しております。このほど公開される『天地明察』という映画にも絡んだ内容なのですけれども、幕府天文方の資料は国立天文台の図書室に受け継がれていますので、そのものはお借りできないので複製をお借りしてという形で展示するほか、天文台の歴史を伝えるようなさまざまな借用したものを展示する予定です。その他、天文台で発見された小惑星三鷹という日本で初めて発見された惑星があるのですけれども、そのようなものに関する展示等を含めまして、この期間、展示をすることを予定しております。
 図書館は以上です。

秋山委員長

 以上で報告は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。

河野委員

 7月の教育委員会で、大津市の事件を受けて、いじめについての緊急アンケートを、終業式の直前にとられたということを伺いました。夏休み明け、9月からまた、マスコミ報道だと札幌の事件などいろいろ問題となっておりますけれども、今まで夏休み中だったので、少しおさまっていた問題がまたいろいろ出てくる可能性もあるので、気になっているのですが、まずいじめに関するアンケート結果を教育委員会で検討された結果はどうだったのか、それをまず教えていただけますか。

松野指導課長

 前回の教育委員会の定例会で、学校が発見した、認知したいじめ、疑いのある事例についての数を報告させていただきました。その後、今お話があったように、すべてのアンケート用紙について指導課で確認して、少しでも疑わしいもの、第三者的に見て、学校では安心しているかもしれないけれども、これは危ないのではないかというものについて、全て附箋をつけて、学校に返却いたしました。現在、学校では、その附箋がついた一つひとつの案件について、二学期がちょうど始まって1週間ですので、状況を見ながら、子ども本人あるいは周りの子どもたちから聞き取りを行うなどして、さらに、それがほんとうにいじめの疑いがあるものなのか、それとも全くそうではないかということについて、確認をしている状況です。ですから、その全ての案件がどうなったかについては、これからまた追いかけて、状況について確認をすることになっています。

河野委員

 その場合に、問題として挙がったお子さんについて、家庭に知らせるようなことはされているのでしょうか。最近のいじめの報道などを見ますと、家庭でなかなか気がつかないというか、せめてもう少し家庭で気がついてあげられれば、自殺など、そこまでの最悪の結果は避けられるのではないかとも思うものですから。それとも今の段階では、不用意に家庭に知らせるということはできないのか。そのあたりはどうなのでしょうか。

松野指導課長

 学校が認知した案件、疑いのある事例については、全て学校から家庭に連絡をしています。前回、報告のときには、全ての案件ではなくて、まだ一部だったのですけれども、そこから三者面談等を行ったこともあり、学校から上がってきた案件については、全て学校から家庭に連絡をして、家庭と協力の上で解決を進めるという取り組みをしているところです。

河野委員

 例えば、小学校などの場合は1人の先生がずっと朝から夕方までついていらっしゃるわけなのですが、特定のクラスで、ある程度問題が生じているのであれば、その先生1人だけでは対応できないことも考えられます。そのようなクラスがあり得るとすれば、そこに副担任や誰か補助者をつけるなど、対応についてはどのような状況なのでしょうか。まだそこまでは必要ない、そこまで深刻なものは見受けられないということなのか。それともそのようなことも必要なものがあり得るのか。そのあたりはどうなのでしょうか。

松野指導課長

 そうですね。副担任をつけるというような対応は、基本的には人員の問題になるので難しいのですけれども、小学校の場合は担任が1人、確かにそうなのですが、学年全体で見ていたり、専科の先生や養護教諭の先生、そういった方も子どもの様子を見ていますので、さらに言えばコミュニティ・スクールの支援部の人たちも学校に入っていますし、多くの目で子どもたちを見ているという点で、今の段階で、例えば本当にクラスに人をつけなければいけないような状況は、いじめの上ではおそらくないと思っています。ただ、いじめ以外の部分で、例えば暴れる子どもがいる、そのような子が多いなど、そのような学級の荒れといわれる状況で、何らかの対応をしなければいけないということがあるかもしれませんが、それも含めて、今のところ教育委員会で確認している状況の中では、必要が生じられるということは考えておりません。

河野委員

 ありがとうございます。

岡委員

 いじめに関してもそうですけれども、新学期は、私たちも子どもたちにほんとうに丁寧に接していかなければいけないと思っていますので、これからも細かい報告をお願いしたいと思います。いじめ問題に関してですけれども、全国調査が8月末に行われるのではないかという話を7月の定例会で伺いましたが、その後、何かそのような調査はありましたでしょうか。

松野指導課長

 文部科学省から全国調査として報告を求めてきたものは、子どもたち一人ひとり全てを調査するものではなくて、学校でどのような取り組みがあって、どれぐらいの規模でそのようなものがあるのかということについて、報告をするということで、今、学校から回答を求めておりまして、9月12日までに当教育委員会に報告することになっております。

岡委員

 はい、わかりました。

貝ノ瀬教育長

 今、言われた国の調査が来る前に、三鷹市教育委員会は決断をして、全校児童・生徒に調査をして、学校でチェックをし、教育委員会でチェックをする。そのようなきめ細かい作業をしているという段階です。
 その中で、深刻というか、これは少し困ったことになるかもしれないというケースはあったのですか。

松野指導課長

 どこまでで、それを困ったことになるかと判断するのは非常に難しいところですけれども、いじめと認知はしているけれども、例えば報道されているようなそこまで深刻な案件はありません。

河野委員

 ただ、子どもの受けとめ方と先生や大人の受けとめ方は、かなり違うのかという気がして、そのあたりが結構デリケートな問題があるので難しいと思っているのです。三鷹で早速取り組んでくださっているようなので、そのような点ではすごくいいとは思うのですけれども。大人から見ると、我慢できない範囲ではないのではないか、死ぬほどのことはないのではないかと思うことも、いっぱいあるとは思うのです。ただ、子どもの立場から見た場合、受け止め方が違うので判断はなかなか難しいものだと思います。その子どものいろいろな家庭環境もあります。家庭環境がある程度よければ、また違った形で過ごせるのだけれども、学校だけの問題ではないところがあるので、なかなか難しいのではないかと思います。

貝ノ瀬教育長

 このようなケースもあるのです。つい最近、いじめられたということで手帳か何かに書いて、小学生が飛びおりた事件がありました。だけれども学校でくまなく調査をしたら、学校の言葉を信じれば、いじめということに至るようなことはないというわけです。だから、大人の側もそうだけれども、そのようないじめにつながるようなことがわからないで、そして人知れず死を選択するというケースもあるかもしれないので、なかなか難しいのです。ただ、それを誰が判定するのかということになると、これはやはり、もう率直に言えば学校の先生であり、保護者なのです。だから、やはり学校の先生、それも第一線の先生、校長よりも第一線の先生が、自分が預かっている子どもたちの様子をよく見てもらって、友達関係についても、ほかの友達からもよく話を聞いたりして、そして保護者と密接に連絡をとり合うという中でしか気づかないと思います。

河野委員

 各学校で具体的にはどのような立場の先生が、アンケートの分析や、重大なものか、そうでないかの判断をされているのでしょうか。

貝ノ瀬教育長

 みんなでやっています。

河野委員

 みんなで、全員でやられているのですか。

貝ノ瀬教育長

 ええ、みんなです。

松野指導課長

 日常的に接している子どもたちですので、その中でやはり気づかないといけない部分がたくさんあって、アンケートだけで全てがわかるわけではありませんので、その日常生活の指導の中で気づくこと等も含めて、判断をするということになると思います。

河野委員

 では、相当たくさんの方が見られているから、そのような点では、一応、客観的なものは確保されるのでしょうか。

松野指導課長

 そうですね。できるだけ、そのようにして網の目を細かくしていくということで対応するしか、今のところはないのではないかと思います。

貝ノ瀬教育長

 そのほかに、スクールカウンセラーがもう全ての子どもに対して順番に相談を受けながら、いじめがありますか、ありませんかというそのようなことではなくて、日常的な様子を話し合いながら、何か異変がないかどうかなど、そのようなことも始めている学校もあるわけです。教育委員会としては、それを全ての学校でやってほしいとお願いをしているところなのですけれども。
 ですから、さまざまなことを駆使して取り組んでいるところですけれども、今、大津でそのような事件があったので、多分、取り組んでいるのは本市だけではないと思います。しかし結局、時間がたつと、また熱が冷めて、しばらくたって何年かすると、また同じような事件が起きる。実際そのように繰り返していますから。そこをどう考えるかということと、そのようなことについてどう対処していくかというのは、なかなか難しいところなのですけれども、これを機会に調査をしたから、深刻なものはないようだから、これで安心、ジ・エンドではなくて、やはり継続して考えていかなくてはならないでしょう。

秋山委員長

 ここにコミュニティ・スクールの新聞を教育長が書かれていますけれども、やはりコミュニティ・スクール、開かれた学校という視点で、いじめに対しても解決ができるということなので、このような新聞を見ると、三鷹の動きはまたかなり注目されていくのではないかと思います。
 コミュニティ・スクール委員会で、今回のいじめについて何か話題に出たり、それから取り組みについて話されたなどということはありますでしょうか。また、夏休みに入りましたから、今後そのような取り組みがあるようでしたら、教えていただきたいと思います。

松永指導課教育施策担当課長

 9月に入ってからは、まだコミュニティ・スクール委員会が開催されておりません。ただ、今回のいじめのアンケート調査の結果について、当然、学校運営協議会として、コミュニティ・スクール委員会の中で報告及び協議がなされるということを、9月に開催するコミュニティ・スクール委員会の中では全部の学園で行うことになっています。

秋山委員長

 家庭と学校だけでなくて、地域と一緒にということで、ぜひ動いていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 ほかにありますでしょうか。

岡委員

 コミュニティ・スクールに関してですけれども、全国コミュニティ・スクール研究大会が大盛況だったということで、よかったと思いますが、せっかくの研究大会ですから、三鷹のCSにもぜひ、研究されたこと、福岡で話し合われたことを、バックしていただいて、三鷹のCSもさらに活発化するような取り組みをしていただきたいと思いますが、何かそのようなことを考えていらっしゃいますか。全国大会でのことを、それぞれのCSに持ち帰ってお話ししていただくようなことはありますか。

貝ノ瀬教育長

 ご承知のようにコミュニティ・スクールに関しては松永課長が主たる担当になっていますけれども、春日市の大会のときには、松永さんが私の随行で行ってもらっております。コミュニティ・スクール委員会は夜に開かれますので、彼はほとんどそれに出席して、いろいろ指導、助言したり、話を聞いたりしていますので。その中でやってくれるようになっていますので、ご安心いただきたいと思います。

岡委員

 よろしくお願いします。

秋山委員長

 私も少し参加した感想を述べますと、話に出てくる用語や、会話の内容がよくわかります。ここで、三鷹で聞いている内容、話の言葉が出てくるので、自然に頭に入ってきまして、やはり日常、勉強させてもらっているという感じがしました。それで、想定し得る質問というか、何かこのような問題は出てくるだろうという質問も出てきています。その中で記憶に残っている場面では、コミュニティ・スクールがいつか形骸化しないかという質問があったのです。その答えに関しても、熟議を利用して、いつも活発に話をしていけば、そのようなことはないのではないかというものでした。そのような中にも熟議という言葉が出ますし、私としては、三鷹はやはり進んでいるということを感じて帰ってきました。
 ほかにありませんでしょうか。

河野委員

 指導課から、中学校で夏季休業中の授業日が非常にスムーズに好評のうちに終わったということを伺って、よかったと思います。やはり長い夏休みが終わって、一気に朝から晩まで学校があるのは少ししんどいので、1日3時間ぐらい授業をやって、ならし運転があるのは、子どもたちにとってもわりといい面もあるのではないかと思うのです。これは小学校などには、導入することは今のところは考えていないのか、まだそれはそこまでの話ではないということなのか、わかりましたら、教えていただけますか。

松野指導課長

 これはあくまでも学校の要望で夏季休業中に授業を組むという、教育課程を編成したいということで、中学校長会からの要望を認めたという形で実施しています。ですので、小学校の校長会は今のところ、授業時数についても十分足りているので、体力の問題もありますので、夏季休業日中に行う予定はないということです。ただ今後、またどうなるかわかりませんので、それぞれの校長から状況を伺いながら考えていきたいと思います。

河野委員

 わかりました。

秋山委員長

 細かい質問で恐縮ですが、28ページの図書館の一番最後に、職場体験で武蔵野市立第一中学校が来られていますが、このような職場体験は、他市からもよく来られることなのでしょうか。

宇山三鷹図書館長

 そうですね。お申し込みがあって、こちらが受け入れられる態勢ならばお受けするということで、他市、武蔵野市から来るなど、あるいは私立の学校が職場体験を行いたいということで、おいでになったりということもあります。

秋山委員長

 わかりました。
 もう一つ、報告なのですけれども、私は8月に日本外来小児科学会に参加しまして、そこで教育委員会のシンポジウムがあったのです。そのときに府中市の教育委員の方が40分ほど話をされたのですけれども、教育委員会の教育委員のやっていることは、やはりかなり特色があって、自治体によっていろいろ違うと思いました。府中の教育委員は、校外学習にみんなでついていくなど、そのような活動をされていたり、学校訪問の仕方も、4年間で33校回ることで教育委員の任期の間に全校回るという仕組みになっていたり、いろいろなやり方が違うのだということを、委員になって8年目にして初めて気づきました。今後、そのような情報交換などがあったら、いろいろ教育委員会や、教育委員の仕事のやり方も、検討していってもいいのかと思いました。
 ほかにありませんでしょうか。
 日程第3 教育長報告を終わります。

日程第4 議案第41号 副校長人事の内申について

 委員の皆様にお諮りいたします。日程第4 議案41号については、人事案件のため、秘密会で審議したいと思います。
 これにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 ご異議なしと認めます。よって秘密会を開くことに決定いたしました。
 この際、議事の都合によりしばらく休憩といたします。
 恐縮ですが、傍聴の方は退室をお願いいたします。

午後 5時20分 定例会休憩

午後 5時21分 秘密会開会
午後 5時28分 秘密会閉会

午後 5時28分 定例会再開

秋山委員長

 以上をもちまして、平成24年第9回教育委員会定例会を閉会いたします。
 ご苦労さまでした。

午後 5時28分 閉会

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