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平成24年第6回教育委員会定例会会議録(3)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2012年8月15日 最終更新日:2012年8月15日
平成24年第6回教育委員会定例会
日程第5 教育長報告
荒川国体推進室長
国体推進室の関係でございますけれども、35、36ページになります。
実績でございます。5月より国体の普及啓発活動に積極的に取り組んでいるところでございますけれども、12日の土曜日に市長及び総務・広報専門委員会の委員により、三鷹の駅前デッキで、啓発グッズの配布などを行いました。また16日から1週間にわたって、市庁舎1階ロビーで、これは職員により啓発活動を行いました。このほか憲法を記念する市民の集い、おおさわコミュニティ祭でも同様の取り組みを行っております。
予定でございます。6月3日の味スタ感謝デー、また今、スポーツ振興課長から説明がございましたけれども、24日のわんぱくサッカーフェスティバル、いずれも会場は味の素スタジアムになりますが、やはり国体の普及啓発の取り組みを行いたいと思います。27日、水曜日でございますけれども、今年度初めての宿泊衛生専門委員会を開催いたします。議題につきましては、アーチェリーのリハーサル大会が7月に開催されますので、その関係の医療体制やお弁当についてでございます。また同じく27日にアーチェリー競技のリハーサル大会にボランティアとして従事いただく皆様に対して、研修会を開催いたします。
国体の関係は以上です。
新名社会教育会館長
社会教育会館は、37ページ及び38ページでございます。
まず実績でございます。見ていただくとおわかりいただけると思うのですが、私どもの主要事業である、市民大学講座の各コースの開講式、開苑式が順次行われました。5月21日、公民館運営審議会定例会を行いました。今期では第9回ということですが、今年度に入ってから初回ということもございましたので、内容としまして、1つには生涯学習プラン2022について概説を生涯学習課長から行い、また、社会教育会館の23年度の実績報告を行い、あわせて今年度の社会教育会館の事業計画について大まかな説明をさせていただいて、審議会の委員から意見をいただいたということがございました。
予定でございますが、6月7日のボランティア養成コースがございますが、こちらをもちまして、年度当初に募集した市民大学講座の通年コース及び前期コースについての講座が、すべてスタートが完了することになっています。9日の予定の、青少年体験学習講座「チャレンジ!陶芸講座」でございますが、まさに小・中学生向けに陶芸を1からやってみようという呼びかけで募集をかけまして、結果としましては、小学生のみ24名でスタートする見込みでおります。社会教育会館を利用していただいている陶芸利用者団体のご協力を得ての開催となります。
社会教育会館は以上でございます。
宇山三鷹図書館長
図書館は39ページ、40ページです。
39ページ、5月24日、図書館協議会が開催されました。今年度は南部図書館のことをいろいろ検討していただいていまして、24日は書架の配置レイアウト等について詳しい検討をしていただきました。
40ページになりますが、6月1日、本日午前中に読み聞かせ入門講座がありました。これは学校で読み聞かせをするボランティアの方、新しくなさる方のための講座で、これまで経験を積んでこられた熱心なボランティアの方が講師を務めているという形で、一昨年から開催されて、大変好評です。本日は60人ぐらいの方がおいでになりました。27日、水曜日、あかちゃんでまえとしょかんがすくすくひろばで始まります。これは第1回ですけれども、赤ちゃん向けの絵本200冊ぐらいを持って行って、その場で貸し出しをしたり、図書館の貸し出しカードの発行をしたりするもので、これから隔月、第4水曜日に試行的に行っていこうとしています。職場体験ということで、6月に第二中学校と第四中学校の生徒を本館と駅前図書館両方でそれぞれ受け入れをいたします。
図書館は以上です。
秋山委員長
以上で報告は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。
河野委員
7学園の評価・検証報告について、お伺いいたします。概要版でお伺いしたいのですけれども、先ほどご説明の中でCS分析を行って、どのような課題があるのかについて検討したということですけれども、右側の、課題と今年度の改善の方向性は、CS分析の結果、このようなものが出てきたということなのでしょうか。
松永指導課教育施策担当課長
それだけではないのですけれども、実施上の課題は、アンケートから出てこない部分もありますので、おおむね、ここに書かれている中身は、CS分析の結果、各学園から上がってきたものと考えてよろしいかとは思いますが、それだけではない部分もこの中に入っております。
河野委員
課題と今年度の改善の方向性の中の、黒丸の5つ目なのですけれども、学園とCS委員会支援部・地域部と連携して、基礎学力の定着や、課題のある子どもの居場所・心の安定づくりの取り組みは、前年度よりも周知度がアップしている。一方、3校の教員が連携・協力して評価基準を吟味したり、授業研究や生活指導に取り組んだりしていることは、保護者には十分に認識されていない。3校の教員の協働による生活指導、学習指導、評価の取り組みを、より明快な成果として示すことが課題であるということが書いてありまして、この下のアンケート調査結果を見ますと、おおむね7割以上が肯定的な意見なのですが、例えば肯定的な意見の割合が一番低いものとして、この2番目の小・中一貫した系統性のある学習指導によって確かな学力が身につくということが挙げられていると思います。
今まで学校訪問などをしましての、率直な感想としましては、確かに小・中一貫教育によって、カリキュラムの無駄を省いたり、連携を持たせるところについては、それなりに成果が上がってきているのだろうと思いますけれども、授業のやり方そのものにつきましては、非常に課題があると感じておりまして、私は素人ではありますけれども、保護者の目線で見た場合に、授業のやり方そのものが旧態依然としている。一方的に先生が授業をやって、それを聞いているなど。あるいは生徒に質問をしていっても、次々と当てていって、生徒が答えたら、はい次というような感じで、質問を次々と当てていって、考えることになっていないと思うのです。プリント授業などについても、やはりあまり工夫がされていなくて、おざなりなものが多いと、この2年間、学校訪問をしまして、そのような率直な感想を持っております。
ですから、このあたりは、小・中一貫教育のカリキュラムの無駄を省いたり連続性を持たせるという初期の段階は、一応クリアされたのだと思うのですけれども、その次の段階として、やはり今の世の中で求められている、自分で考え、判断する力を確実に生徒に身につけさせる授業のやり方については、相当、工夫を要するのではないかと思っているのです。そのあたりについて、指導課ではどのように認識されていて、どのようにされるお考えなのかを、お伺いしたいと思います。
松野指導課長
河野委員がおっしゃるとおりで、やはり授業の質、指導法の工夫、改善については、私どもも同じように考えております。小・中一貫ということとはまた別に、それぞれ個々の教員の指導力があると思いますけれども、それを高めるために、それぞれの学校では校内研修という形で、授業改善の工夫をしていくわけです。小・中一貫という学園になったことによって、小学校と中学校が1つの学園として、そういった研修等も進めていく中で、主に傾向として、やはり今おっしゃったような教え込みの授業は、中学校で多く行われていることが多いのですけれども、それを1つの学園として小・中一緒に先生方が研修をすることによって、小学校の指導法の中のいい部分、もちろん悪い部分もあるのですけれども、それを中学校の先生にもわかっていただき、中学校の子どもたちの状況について、小学校の教員が理解することによって、その指導上の課題といったものを改善していくことが取り組みとして行われている。ただ、まだまだ十分でないところがありますので、引き続き、指導課としても学校訪問等の機会をとらえて、今お話をされたようなご意見についても、この間も伝えたのですけれども、学校に改善を求めていきたいと考えております。
河野委員
ありがとうございます。
せっかく、このような学園制度や小・中一貫の、三鷹独自のものがあるわけですから、それを生かす形で、何とか、授業の質の問題についても、7学園の知恵を集められるといいと思っているのですけれども、やはり授業はどこでも難しい問題なので、なかなか理屈どおりにいかないというのはわかりますが、よろしくお願いいたします。
岡委員
私も、7学園の評価・検証報告についてですけれども、今、河野委員が最後におっしゃったように、7学園がぜひとも知恵を出し合ってというところにも絡んでくるのですけれども、各学園、各校で活動内容に差が出ています。例えば、学園集会をやっているところもあれば、やっていないところもあり、子ども熟議や国際基督教大学との協力を行っている学園もある。これを見たときに、それぞれの学園やCSは、自分のこととしてとらえられない反面、ほかのところはこのようなこともやっているのだ、自分たちのやっていることではないことで評価を上げているのだというところを、もっとわかり合える場があると、時間、手間を省きながら、もっと別のところで時間、手間をかけながら、進んでいけるのではないかと思いますので、ぜひともこれを学園、CSの皆さんに今後、活用していただいて、改善と今後ますます発展していただきたいと思います。
少し気になったのが概要版の(2)の学校運営で、黒丸の上から3つ目ですけれども、CS委員会評価部が中心になり、学園評価と学校評価を行いとなっていますが、CS委員会は学園を評価するものであって、学校は評価していないと思うのですけれども、学校評価はそれぞれの学校が、独自に評価されていて、CSの評価部としては、学園を評価しているのではないかと思うのですが、これについてはどのようなことでしょうか。
松永指導課教育施策担当課長
してはいけないということではなくて、コミュニティ・スクール委員会自体を開催するということイコール、各学校の学校運営協議会を実施しているのと同じメンバーでやっているということです。ですから、それぞれ3校ごとのデータの分析も、あわせて実施しているという流れで行っているところです。
岡委員
わかりました。学校運営協議会との絡みでということですね。
松永指導課教育施策担当課長
そうです。
岡委員
わかりました。
鈴木委員
私も両委員と同じような印象は持つのですが、7学園の評価・検証報告の先ほど説明していただいた59、60ページで、59ページのコミュニティ・スクールになることで期待されることについてというのは、コミュニティ・スクールが始まる前にとったアンケートでしょうか。
松永指導課教育施策担当課長
いえ、コミュニティ・スクールになることで、このようなことが期待される、どう期待されると思っていたか、それから現実でどうかという、その2つの比較になっています。
鈴木委員
なるほど。そうすると、期待されることと現実というので、先ほどご報告では、現実というので半分以上は50%以上になっているということで、そのような見方でいいだろうと思いますが、期待されることですと、やはり75%、80%、90%というのがあって、やはり乖離があるのではないかというところで、この乖離については、やはり平均すると20%ぐらいの乖離なのです。だから、このことについて、やはりまだプロセスですから、50%台も仕方がないわけですけれども、特に1から10まで全部重要なのですが、1、2、3、4あたりまでは、学生の指導や学習意欲など、そのように直接かかわってくるところで、それがやはり50%台であることもありますので、この辺に関する対応といいますか、これは必要ではないかと思った次第です。また、この50%が60、70と上がっていくように、努力をしていただければと思います。
松永指導課教育施策担当課長
今の件についてなのですけれども、なぜ小・中一貫教育は評価が高くて、コミュニティ・スクールはまだそこまでではないのか。端的に申し上げますと、小・中一貫教育は子どもの姿を通して、子どもが実際に交流している場面が保護者にとってわかりやすいのです。ところがコミュニティ・スクールの活動は、参画されている方には非常によく見えるのですけれども、そうでない一般の保護者の方に関して見ると、なかなか具体的に何をやっているのか、よくわかりにくい、伝わりにくいといったところが、やはり出ていると思われます。ただ、期待感として80%程度あるということは、その部分をどう広げていくのかというのは、まさに今、鈴木委員がおっしゃったように、コミュニティ・スクールのすそ野を広げるといった意味での課題で、そういった意味では、どう広報活動を戦略的に打って出るかは、ほんとうにしっかりやっていかなければならないところかと思っています。
鈴木委員
もう一つ、多機能複合施設のところで、受益者負担の原則がご説明ありましたよね。利用料金に関する基本方針で。これは非常に根幹なことですから、議論はなさっているのでしょうが、受益者負担の原則ということで、これは何を意味しているのだろうということと、受益者が何を負担するのだろうということ。もう一つは同じ資料の25ページに、施設のランニングコストの縮減に向けた取り組みとありまして、ランニングコストを縮減していくということですと、受益者負担の原則とどう連携していくのか、この縮減に向けて指定管理者制度を活用していくということですので、指定管理者がどのような、例えばコスト管理にかかわるのか、あるいはベネフィットというか、指定管理者がどのような利益を見込んでいるのか、それによって、利用料金、受益者負担とどう関連しているのだろうかというあたりが、まだ見えてこないのですが、相談の段階だということですから、まだよろしいのだと思いますが、この辺はどのように議論がなされているのでしょうか。
向井総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長
まず受益者の負担という意味では、例えばスポーツで言えば、スポーツ施設の提供や、スポーツ振興のための教室やイベントなどを開催する予定でおりますけれども、そのようなものに対しては、サービスを受ける者として利用者の方々には一定の負担をしていただきましょうという考え方に基づいております。その他、現在は無料でありますけれども、社会教育会館で行っている事業につきましても、今後はそこで行われているいろいろな事業についての一定の負担を、利用者の方に求めていくことも、これからの検討の上ではまず視野に入れて考えていきたい。一方で減免もあわせて検討していきたいと考えています。
指定管理者制度という観点からは、公の施設の管理に関しまして、民間の能力やノウハウを幅広く活用いたしまして、市民サービスの向上や、行政コストの縮減を図ることを目的として、導入している制度でございますので、より指定管理者が持っていますノウハウを十分、このスポーツ施設等々に活用していただくことによって、ここの全体のコストを削減しながら、市民サービスは向上していく、大きな観点からはそのように、今、考えておりますけれども、具体的なサービスの提供、その辺の料金の考え方については、今後、所管課とともども、市長部局と連携して検討していきたいと考えています。
鈴木委員
そうしますと、受益者負担といっても、建設にかかる費用や維持費やら何やらは、これを利用する人たちの料金で、ある程度賄うという発想ではないわけですね。
向井総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長
そのことについては、そこまでは考えているわけではなくて、ただ一方でやはり大きな予算が必要となる施設でございますので、よりコストダウンができるような設計の上での、いろいろな工夫などもしていまして、できるだけコンパクトな設計の施設にしていこうということで、今、実施設計をしているところでございます。
鈴木委員
はい、ありがとう。
河野委員
今の防災・多機能複合施設に絡んでのことなのですけれども、指定管理者を活用したいという考えは、非常に新鮮ですし、おもしろいと思って、先ほど伺っていたのですけれども、反面では、これは福祉センターや保健センターや、いろいろな個人の秘密やプライバシーにかかわることを扱う施設でもありますので、そのあたりのところが今までは多分、市やそのようなところだけで管理されていたので、公務員としての守秘義務の問題や、そのようなことで厳格に守られていたとは思うのですけれども、指定管理者になった場合に、例えば単に設備や備品の管理といいましても、やはりいろいろな個人の秘密を目にする、かかわってくるところがあるのではないかと考えるのです。特に福祉の問題や保険の問題など、ほかの人には知られたくないような内容のものもかなりあるのではないかと思うのですが、そのあたりについては、どのような議論がされているのでしょうか。
向井総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長
今の冊子の8ページをごらんいただきたいのですけれども、先ほど、業務の区分については、細かくは説明いたしませんでしたが、やはりそのような福祉の関連の保健センター、ハピネスセンターといった、特に市民の方々の個人情報を扱うものにつきましては、実際に行われている運営につきましては、市が直営で運営をする予定でおります。ただ、それ以外の全体の、例えば警備の業務や清掃業務など、全体の施設の管理につきましては、指定管理者に任せるということで、業務の中でも、指定管理者と市が直営で行う部分を分けまして、そこで運営を図っていきたいと考えております。とはいいましても、やはり同じ施設の中で、別のそのような指定管理者という業者が入るわけですので、委員がおっしゃるとおり、十分個人情報の取り扱いや、守秘義務等については、注意を払うよう心がけて進めていきたいと思っております。
河野委員
よろしくお願いします。
秋山委員長
また話が戻ってしまうのですけれども、評価・検証報告の概要版で、黄色のグラフなどは、去年の比較、これまでの比較等をできるのでしょうか。
松永指導課教育施策担当課長
ある特定の項目については、平成18年のにしみたか学園開園のときに行った調査と同じものがございます。
秋山委員長
そうした場合に、比較していかがですか。
松永指導課教育施策担当課長
地区によって、やはり開設の年度に差がありますので、最初に開園したにしみたか学園はすごい勢いで伸びました。地域の方、保護者の方の感覚としても、よそよりも数ポイントは必ず高いところで来ているといったところはあると思います。特に、地域がどうかかわってきたのかという実績を踏まえての部分で、ここ数年間ですごく伸びたと思いました。
秋山委員長
やはりこれから報告いただくときに、過去との比較を見せていただくと、より理解できるかと思います。
岡委員
今の質問に関係してですけれども、参考資料としてついているアンケートですが、昨年の6月から7月にとられている、東京大学の研究センターが行った調査アンケートのようですけれども、これは今後も続けられるのですか。
今、秋山委員長がおっしゃったように、経年で検討していくとなると、同じ項目で、アンケートを何年かとらないとわからないかと思うのですけれども、そのような予定があっての、このアンケートだったのでしょうか。
松永指導課教育施策担当課長
基本的には、今回のものは、三鷹市教育ビジョン2022を策定するための政策判断ということで、東京大学と連携して実施させていただきました。ただ、また今後、同じよう形で、政策判断に必要なことがあれば、同じ項目を何項目かは使いながらやっていくことは考えています。
秋山委員長
最後に私から。社会を明るくする運動というのが、三鷹市に設置されていまして、25団体で構成しています。この三鷹市教育委員会も私が代表して出ていますが、その話し合いの中で、地域のお祭りなどに、今、学校の生徒さんや教師の先生が出てきてくださって、非常にいい雰囲気だという話がありました。だから、ここで配付されている、社会を明るくする運動で配布するようなチラシもぜひそこで配布していきたいなど、非常に学校が地域に開かれているのがよくわかるような発言がありました。とてもうれしく思いました。
社会を明るくする運動は、7月1日、日曜日、4時から5時まで、また街頭でチラシを配布する予定になっていますので、皆さん、お通りの際には、どうぞお手に取ってください。
ほかにありませんでしょうか。
日程第5 教育長報告を終わります。
以上をもちまして、平成24年第6回教育委員会定例会を閉会いたします。
午後 3時50分 閉会
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