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平成19年第9回教育委員会定例会会議録(2)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2008年6月1日 最終更新日:2009年10月2日
平成19年第9回教育委員会定例会
日程第2 教育長報告
石渡学務課長
学務課です。16、17ページになります。行事実績等報告、そして行事予定報告につきましては記載のとおりでございます。
お手元に「三鷹市における幼稚園・保育園と小学校との連携検討会報告書」及びその概要を配付させていただきました。お時間をいただきまして、簡単に報告させていただきたいと思います。本報告書は8月23日付で教育長に提出されたものでございます。報告書は、本来ですと事前に委員の皆さんに配付することができればよかったんですけれども、事前の準備が滞りまして、本日席上配付ということになりましたことをおわびいたします。報告書につきましては、ご意見などございましたら、次回の委員会でお示しいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、教育委員会では本年3月から学識経験者として、子どもと保育総合研究所代表の森上史朗先生をお迎えして、学校長、市立幼稚園、私立幼稚園の代表も加えまして、三鷹市における幼稚園・保育園と小学校との連携検討委員会を設置したところでございます。
検討委員会は7月まで4回開催されまして、子育て支援室が以前より高山小学校を中心として試行してきた連携事業や、公立の幼稚園が実践してきた幼稚園、保育園、小学校、中学校との交流などの成果と課題を踏まえまして、教員への支援も含めて、小学校入学前後の移行期を円滑で実り多いものにするために、縦の連携と横の連携という教育ビジョンに基づいた考え方で、それぞれの関係者が密接に意見交換をして協力する体制の確立に向けて論議をしてきたところでございます。
具体的には、「子どもに対して」、「保護者に対して」、「教諭・保育士に対して」と3者への働きかけを観点として、先進地域の事例にも学びながら検討してきました。
概要版の最初に、現在ということで、子どもが置かれている状況、近年、子どもたちの中には集団行動がとれない、授業中に座っていられない、人の話が聞けないといういわゆる「小1プロブレム」と言われる実態を確認したところでございます。
この検討委員会で「小1プロブレム」の背景として、1つは、家庭での子育てについての基本的な知識や自信のない保護者の増加、そして、地域の教育力の低下、また、小学校や幼稚園、保育園の課題として、子どもの実態を把握したり、円滑な接続を図るための組織的な対応や指導の工夫等の必要性も確認してきたところでございます。
このため、本報告書では、就学前から学校教育への円滑な移行のため、関係機関において、子ども、保護者、教諭・保育士の3者へのさまざまな働きかけが必要とされているところでございます。
概要版を開いていただきますと、子ども、保護者、教諭・保育士の3者への事業を図式化しているところでございます。
まず、子どもに対する事業としてプレスクール事業を実施するとなっております。三鷹市では、幼稚園・保育園から小学校生活への円滑な移行を図るための事業として、プレスクール事業として位置づけているところでございます。
プレスクール事業は、家庭や地域の協力を得ながら、幼稚園・保育園と小学校及び関係機関との連携を強化することで実施していきます。具体的には、なりきり体験や給食の試食会などを実施します。また、学童保育所事業への参加や地域子どもクラブに参加することで、年齢差のある児童とのかかわりを深めてまいります。子どもたちがこれから入学する小学校生活を体験することで、入学への不安を減少させ、学校への期待を膨らませることができると思っております。
次に、保護者に対する事業として就学に対する保護者の不安などを解消するために、発育・発達の悩み等の問題を気楽に相談できる場づくりや、入学までの必要な情報を提供していきます。具体的には、就学に向けたアドバイザーを幼稚園・保育園へ派遣する事業や、保護者のニーズに沿った小学校生活に向けての説明会、学校公開などの工夫を行います。
また、教諭・保育士に対する事業としては、教師・保育士が保育から教育への見通しを持てるよう交流を進めます。具体的には、相互交流を深め、入学前後の接続プログラムづくりを行うとともに、教師・保育士の指導力を育成し、専門性の一層の向上を図るため、研修体制も検討してまいります。
以上のような、子ども、保護者、教諭・保育士の3者に対する事業の推進スケジュールをこの概要版の最終のページにお示ししたところでございます。ごらんのとおり、第三小学校、南浦小学校、高山小学校を中心として、幼稚園・保育園のご協力を得ながら、モデル事業を推進してまいります。
今後このモデル事業を実施してまいりますけれども、市内の幼稚園・保育園のご理解・ご協力が欠かせません。各園にはこの後、本事業について丁寧に説明を行ってまいります。
また、このモデル事業をしっかりと検証しまして、平成20年度にはすべての7つの中学校区でのそれぞれ連携事業を実施しますし、21年度ではすべての15校の小学校で、三鷹らしい幼稚園・保育園と小学校の連携を図ってまいるところでございます。
以上、検討委員会の報告書について報告させていただきました。
後藤指導室長
指導室です。行事の実績等の報告でございますが、8月20日月曜日、小学校の英語活動の研修会でございますが、こちらは廣瀬委員長のご尽力をいただきまして、ICUのほうで前期3日間、後期3日間、合計6日間の研修を終えたところでございます。小学校各校から必ず1名以上ということで参加を募りまして、内容につきましては、日本語を使わずに、英語のみで行う研修等でありまして、また教材の工夫等もかなり学ぶ場がありまして、大変参考になったという好評を得た研修でございます。委員長に改めてお礼申し上げます。
次に、8月28日火曜日、中学生の海外派遣研修団の帰国報告会でございますが、こちらにつきましては机上に資料を配付させていただきました。三の3にございますように、海外派遣をした生徒たちは、それぞれテーマ別に研修の成果を発表したところでございます。なお、プレゼンテーションを用いて、映像を取り入れてわかりやすく報告をしたところでございます。またその報告につきましては、寺木委員長職務代理者より、生徒一人一人に温かい言葉の講評をいただいたところでございます。資料をもって報告にかえさせていただければと思っております。
次に、19ページの行事予定でございますが、こちらにつきましては、9月10日月曜日でございますが、校長研修会を午後3時から実施する予定でございます。演題は「これからの日本の教育のデザイン」ということで、講師には日本IBM株式会社最高顧問、北城恪太郎先生に来ていただきまして、貴重なご講演をいただく予定でございます。
そして、最後に9月29、30日でございますが、記載のとおり運動会の実施が予定されておりますので、教育委員の先生方には、ご都合がつく範囲でぜひとも参加していただければと思います。
以上でございます。
深谷生涯学習課長
生涯学習課です。20ページになります。実績等報告でございますが、2点報告させていただきます。
1点目ですが、8月20日から9月6日、昨日まで、庁舎の2階を使いまして、埋蔵文化財の企画展示会、テーマが「野川が映した3万年」ということで、野川流域から発掘されました旧石器時代の石器等を中心に展示会を開きました。2,520人の方が見学に来ていただきました。
それから2点目でございます。24日に三鷹市子どもコミュニティ(仮称)運営委員会が開催されました。訂正をお願いいたします。こちらの委員会の名称は確定しましたので、(仮称)の削除をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。これにつきまして、若干お時間をいただきまして、説明をさせていただきたいと思います。
お手元に、資料といたしまして三鷹市子どもコミュニティ推進計画というのを、2枚つづりでございますが、配付させていただきました。これにつきまして簡単にご説明させていただきます。
既にご案内済ですが、地域子どもクラブ事業を平成15年度から行ってきておりますが、18年度で国の委託事業という形が終了いたしました。19年度から新たに放課後子どもプランという形で示されてきたところでございます。これを機会に、地域子どもクラブ事業と学童保育所の連携を図りながら、まさに地域ぐるみで総合的な放課後対策事業を進めて、三鷹市の教育ビジョンでも明らかにしておりますが、人間力と社会力を兼ね備えた子どもの育成を、家庭と学校と地域とが一体となって取り組んでいこうということで、この計画を決めました。以上のようなことを目的と位置づけというところで記載をしております。
基本方針ですが、3点、地域ぐるみでつくる子どもコミュニティづくり、2つ目といたしまして、学校を核とした子どもコミュニティづくり、3つ目といたしまして、大人も共に育むコミュニティづくりということで、基本方針を掲げました。
裏のページをごらんください。活動方針といたしまして7つの項目を提示いたしました。この計画を進めていく計画の推進体制についてご説明いたします。次のページの図をごらんください。
まず、三鷹市子どもコミュニティ推進体制の関連でございますが、一番上左側ですが、子どもコミュニティ運営委員会を24日に開催したところですが、これはこの推進計画を進めていく上で基本的なことを検討していく会でございます。メンバーといたしましては、貝ノ瀬教育長を会長に、各地域子どもクラブに実際にかかわっている方やNPO法人の方など、13名の委員による会でございます。
この運営委員会のもとに、左側のまる2になりますが、各小学校区にありました地域子どもクラブの実施委員会の代表者の会議があります。定期的に開催を予定しております。15校ございますので、東部と中部と西部の3つずつ、5校ずつで小学校を地域的に分けまして、それぞれのブロック会議なども開催しているところでございます。
真ん中に地域コーディネーター連絡会というものを予定しております。地域コーディネーターと申しますのは、この推進計画を実際に推進する役目を負っておりますが、学校や学童保育所、あるいは学校を核とした地域内のいろいろな青少年の育成関係団体等、そういったものと地域子どもクラブとの円滑な連携や協力体制を図れるように、また地域子どもクラブの安定した、継続した運営ができるように、そのような役目を果たすということでございます。ただ地域子どもクラブだけのことを調整するのではなくて、学校を核としたいろいろな地域活動がされています。そういった活動の支援など、そういうことも大きな役目ということで担うことを考えております。現時点では二小、七小、羽沢小の3校の方になっていただいております。行く行くは全部の小学校にと考えているところでございます。
右側の4番目ですが、地域団体等の関係者連絡会を設けまして、学校長、学童保育所あるいは地域団体、青少対や交通対の青少年委員の方、また地域子どもクラブ実施委員会、このような方たちの関係者による連絡会も設置して、この推進計画を進めていこうということを考えております。また、お2人の方にアドバイザーになっていただきまして、いろいろな部分で専門的な知識等を活用していただく、このようなことを考えているところでございます。
以上で推進計画についての説明を終わらせていただきます。
続きまして21ページになりますが、行事予定等でございます。2点ほどご報告させていただきます。
23日日曜日でございますが、薬物乱用防止街頭キャンペーンということを行います。これは東京都薬物乱用防止推進三鷹地区協議会という長い名前の協議会がございますが、協議会の方たちが中心になりまして、コミュニティ祭りや成人式のときに薬物乱用の防止キャンペーンを行っておりますが、その一環でございます。
それから27日になりますが、第1回目の成人式実行委員会を開催予定でおります。来年の1月14日が成人式でございますが、それに向けまして、毎年一中から七中までの各中学校に呼びかけをいたしまして、実行委員になっていただける方を募集しております。今年につきましては、一中から七中だけに限らず、ICUやルーテル大学、あるいは明星学園等にも呼びかけまして、幅広い実行委員会の設置を考えております。
以上でございます。
中田スポーツ振興課長
スポーツ振興課でございます。22ページ、23ページになります。
行事実績等報告と行事予定等の報告につきましては記載のとおりでございますが、資料に基づきまして2点ほど報告をさせていただきます。
1点目は、東京国体の準備スケジュールについてでございます。2点目は、大沢総合グラウンドの整備状況についでございます。
お手元のA4版横の「開催準備スケジュール」という資料がございますので、そちらをごらんいただければと思います。本年度の現況につきまして報告させていただきます。
今年の7月9日に、東京都知事を会長といたしまして、各区市町村長、議長等を委員とする250名の方の出席がありまして、東京都国体準備委員会の設立総会第1回の会議が開催されました。この表で左の上のところでございます。
この委員会は、大会の運営のために設置する実行委員会の準備段階のもので、国体準備にかかわる意思決定機関です。この総会におきまして、三鷹市はソフトボール、サッカー、アーチェリーの開催が決定いたしました。
また決定に伴いまして、中央競技団体による会場視察、正規視察というものでございますが、今年の11月14日まで行われまして、これを踏まえまして、東京都と合意書を本年12月までに締結するスケジュールになっております。この表で左側の部分に出ているところでございます。
なお国体までの全体のスケジュールにつきましては、この表のとおりでございます。
続きまして、資料にカラー刷りの図面がございますので、こちらをごらんいただきたいと思います。大沢総合グラウンドの整備報告でございます。東京都から整備スケジュールの案が示されましたので、ご報告させていただきます。
この図面は、武蔵野の森公園年度別工事予定区域案という内容でございまして、東京都が作成した資料です。三鷹市の部分、大沢総合グラウンドにつきましては、図面のほぼ中央にところにありますテニスコート6面が平成20年度の工事予定区域になっております。また図面では右上のほうにあります野球、ソフト、陸上、サッカー場等につきましては、平成21年度の工事予定となっているところでございます。
東京都の駐車場、この図面ですとテニスコートの上の部分ですけれども、この部分と調布市につきましては、ここに載っております図面のとおりでございます。
なお三鷹市は本年度、この大沢総合グラウンドの全体の基本設計とテニスコートの実施設計を計上いたしまして、この8月に設計の業務委託契約を締結したところでございます。
スポーツ振興課は以上でございます。
小田社会教育会館長
社会教育会館です。24、25ページになっております。24ページの行事実績ですけれども、8月22日、第28回子ども夏まつりということで、東児童館で実施をしたところでございます。22日、23日、両日にわたりまして、総勢2,050人の参加者ということで、子どもたちの楽しい夏の行事の1つとして無事終了したところでございます。
初日は貝ノ瀬教育長にごあいさつをいただき、2日目につきましては、市長にお見えいただいたということでございます。
以上です。
若林図書館長
図書館でございます。26ページ、行事実績でございますが、8月22日に、夏休み子ども映画会の5回目、最終回を上映いたしましたが、7月25日の第1回目から全11作品を上映いたしまして、夏休み子ども映画会の参加人数は、大人が194人、子ども453人、合計647人の参加がございました。
続きまして27ページ、行事予定等は記載のとおりでございます。
以上です。
廣瀬委員長
以上で報告が終わりましたが、皆様の質疑、コメントをお願いいたします。
磯谷委員
この幼保小の報告書についてお尋ねしたいんですけれども、この報告書はだれあての報告書になりますか。
石渡学務課長
教育長あてです。
磯谷委員
この報告書は、中を拝見すると提案という形でありまして、先ほども平成19年度のモデル事業というご紹介もありましたけれども、このあたりがちょっとよくわからなかったんですが、これは提案に基づいて何か決定をしているということなんでしょうか。
石渡学務課長
当然事業実施する際には、教育委員会の中で事業実施の起案を起こしまして、この報告書に基づいてモデル事業として今年度については3校実施しますということで、実施起案の決裁をとる予定でございます。
磯谷委員
決裁はこれからとるということですね。
石渡学務課長
はい、そういうことです。
「平成19年第9回教育委員会定例会会議録(3)」へ続く
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