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第41回 太宰治賞が決定しました

作成・発信部署:スポーツと文化部 芸術文化課

公開日:2025年5月12日 最終更新日:2025年5月12日

画像:第41回太宰治賞を受賞した前田知子さんの写真(拡大画像へのリンク)

第41回太宰治賞を受賞した前田知子さん

(画像クリックで拡大 40KB)

第41回太宰治賞が前田知子さん(筆名)の「フェイスウォッシュ・ネクロマンシー」に決まりました

三鷹市と株式会社筑摩書房との共同主催で復活後27回目となる「太宰治賞」の最終選考委員会を令和7年5月9日に開催し、選考委員の荒川洋治さん、奥泉光さん、中島京子さん、津村記久子さんにより、1,478篇の応募作品の中から、第41回太宰治賞が前田知子(まえだ・ともこ)さん(筆名)の「フェイスウォッシュ・ネクロマンシー」に決まりました。

受賞作「フェイスウォッシュ・ネクロマンシー」あらすじ

息子の不登校に悩む四十代の「私」。美容品を扱う店でテスターを使用したその日から、祖母の霊を降ろせるようになってしまった。掃除に打ち込む「私」の傍らで、もの言わぬ祖母は何をどう感覚しているのか。重曹と洗顔料と生家の思い出を携えて、パート主婦が越冬する。

選評

選考委員 中島京子さんより

最終候補作品はどれも粒ぞろいで、選考会では白熱した意見が交わされた。受賞作は、女性の日常を題材にした作品で、候補作の中でも特に作者の細部を描く意識やセンスが評価され、受賞となった。

受賞者の前田知子さん

受賞した前田知子さんは、宮城県出身、千葉県在住の49歳。

受賞の知らせを受けコメントをいただきました。

「最終選考の日は複雑な気持ちでした。受賞したいのか、それとももっと修練を積みたいのか。受賞決定の電話連絡を受けたあとは次第に喜びがわいてきたので、そういう自分にほっとしました。
見上げつつ憧れていた文学賞でした。応募者として励める場所があったことに、感謝を申し上げたいです。」

受賞作決定までの流れ

今回の受賞作は、応募作品総数1,478篇(前回1,405篇)の中から4篇を最終候補作とし、令和7年5月9日の選考委員会による選考の結果、決定されたものです。

冊子「太宰治賞2025」

受賞作及び最終候補4作品と選考委員の選評などを収録した「太宰治賞2025」は、筑摩書房から発売予定です(6月19日発売予定)。

第41回 太宰治賞 最終候補作品

  • 前田知子 (まえだ・ともこ) 「フェイスウォッシュ・ネクロマンシー」
  • 蒼生行  (あおい・ゆく)  「地下世界の俄雨」(ちかせかいのにわかあめ)
  • 神谷有咲 (かみや・ありさ) 「黒南風」(くろはえ)
  • 高山春花 (たかやま・はるか)「神様の肌」(かみさまのはだ)
太宰治賞とは
昭和39年に筑摩書房が創設した小説の公募新人賞で、吉村昭をはじめ、加賀乙彦、金井美恵子、宮尾登美子、宮本輝など多くの著名作家を世に輩出してきました。昭和53年の第14回を最後に中断していましたが、三鷹ゆかりの文人たちの文化の薫りを継承したいと考えていた三鷹市が、三鷹になじみの深い太宰治の没後50年(平成10年)を機に、筑摩書房に呼び掛け、共同主催の形で復活しました。
その後も、芥川賞を受賞した津村記久子さん、今村夏子さん、大江健三郎賞を受賞した岩城けいさんなど、有望な若手作家を輩出しています。

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