ここから本文です

ナミテントウ(並天道)テントウムシ科

作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課

公開日:2025年2月16日 最終更新日:2025年2月16日

画像:ナミテントウの写真(拡大画像へのリンク)

アブラムシを食べるナミテントウの写真

(画像クリックで拡大 41KB)

外見はみんな違うのに同じ種!

ナミテントウは、ナナホシテントウとともに全国的に広く分布しており、三鷹市内でもよく見かけるおなじみの昆虫です。ナミテントウは、一番普通のテントウムシということで「並」という文字があてられています。

日本にはテントウムシの仲間だけでも180種もいるそうです。

テントウムシのテントウ(天道)とは、太陽のことで、高いところに上って行って空にはばたくテントウムシの姿が、太陽までも飛んでいくイメージから、テントウムシという名前になったそうです。ナミテントウの成虫の全長は7~8ミリメートルほど。農業や園芸をなさるかたには、植物の葉や茎につくアブラムシを食べてくれる益虫であることもよく知られています。

幼虫も成虫もアブラムシを旺盛に食べます。餌が少なくなるとほかの植物に飛んで行ってしまうため、なんと生物農薬として、遺伝的に飛べないナミテントウを作り出して利用されているそうです。

画像:ナミテントウのつがいの写真(拡大画像へのリンク)

二紋型のメスと紋型のオスのカップル

(画像クリックで拡大 77KB)

ナミテントウの不思議なのは、前翅(甲)の模様の多様さです。同じ種なのに外見が違い、写真のように別の模様の雌雄がカップルになっています。模様から大きく分けて4つのタイプがあります。紋が2つの二紋型、4つの四紋型、紋が12個もある紋型、ほとんど紋のない紅型の4つです。さらに細かく見ていくとパターンは100種もあるそうです。

画像:ナミテントウの卵の写真(拡大画像へのリンク)

ノイバラの葉裏に産み付けられた卵

(画像クリックで拡大 62KB)

メスのナミテントウは、小さな卵をアブラムシが多くいる植物の葉裏に産み付けます。

画像:幼虫の写真(拡大画像へのリンク)

ナミテントウの幼虫

(画像クリックで拡大 88KB)

小さな幼虫が孵化すると、最初に自分の卵の殻を食べるそうです。それからアブラムシを餌にして成長していきます。愛らしい姿の成虫とは違い、幼虫はちょっとグロテスクな印象があるかもしれません。完全変態をして(蛹になって羽化)成虫になります。

暖かく風の通らないような場所で何十匹ものナミテントウが集団で越冬するのが見られることもあります。  

参考文献

  • ヤマケイポケットガイド 野山の昆虫 今森光彦著
  • ニューワイド 学研の図鑑 昆虫 学習研究社

このページの作成・発信部署

都市整備部 緑と公園課
〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-29-9789 

緑と公園課のページへ

ご意見・お問い合わせはこちらから

あなたが審査員!

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

  • 住所・電話番号などの個人情報は記入しないでください。
  • この記入欄からいただいたご意見には回答できません。
  • 回答が必要な内容はご意見・お問い合わせからお願いします。

集計結果を見る

ページトップに戻る