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ナミテントウ(並天道)テントウムシ科
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2025年2月16日 最終更新日:2025年2月16日
外見はみんな違うのに同じ種!
ナミテントウは、ナナホシテントウとともに全国的に広く分布しており、三鷹市内でもよく見かけるおなじみの昆虫です。ナミテントウは、一番普通のテントウムシということで「並」という文字があてられています。
日本にはテントウムシの仲間だけでも180種もいるそうです。
テントウムシのテントウ(天道)とは、太陽のことで、高いところに上って行って空にはばたくテントウムシの姿が、太陽までも飛んでいくイメージから、テントウムシという名前になったそうです。ナミテントウの成虫の全長は7~8ミリメートルほど。農業や園芸をなさるかたには、植物の葉や茎につくアブラムシを食べてくれる益虫であることもよく知られています。
幼虫も成虫もアブラムシを旺盛に食べます。餌が少なくなるとほかの植物に飛んで行ってしまうため、なんと生物農薬として、遺伝的に飛べないナミテントウを作り出して利用されているそうです。
ナミテントウの不思議なのは、前翅(甲)の模様の多様さです。同じ種なのに外見が違い、写真のように別の模様の雌雄がカップルになっています。模様から大きく分けて4つのタイプがあります。紋が2つの二紋型、4つの四紋型、紋が12個もある紋型、ほとんど紋のない紅型の4つです。さらに細かく見ていくとパターンは100種もあるそうです。