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ヒトツバタゴ(一ッ葉櫤 別名なんじゃもんじゃ)モクセイ科

作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課

公開日:2023年6月20日 最終更新日:2023年6月20日

画像:満開のヒトツバタゴ(拡大画像へのリンク)

満開のヒトツバタゴ

(画像クリックで拡大 225KB)

三鷹市の天然記念物、「なんじゃもんじゃ」の別名があります。

ヒトツバタゴという木は、同じモクセイ科のタゴの木(トネリコ)に似ていて、トネリコが羽状複葉であるのに対し、単葉であることから一ッ葉櫤(たご)と呼ばれます。

このヒトツバタゴは不思議な分布を持っており、日本では対馬、岐阜県の東濃地方、愛知県の木曽川流域に、なぜか点々と分布をしています。海外では朝鮮半島、台湾、中国大陸の一部に分布しています。普通、樹木は風や鳥が種子を運び、その土地や気候条件等が合えば成長し、分布を広げていきますが、限定された場所だけに分布しているヒトツバタゴは大変珍しい樹種といえます。長崎県の海岸沿いには約三千本の大きな群落があり、国の天然記念物に指定されています。

このように、珍しい木であり、さらに関東地方などには、外から持ち込まれたものしかないので、人々になじみが薄く、明治神宮外苑にあった木の名前がわからなかったことから、なんじゃもんじゃの木(なんの木かわからない見慣れない木という意味)と呼ばれはじめたそうです。

画像:ヒトツバタゴの花(拡大画像へのリンク)

ヒトツバタゴの花

(画像クリックで拡大 199KB)

ヒトツバタゴは、雌雄異株の木です。雌雄異株とは、雄花のみ咲かせる株と、雌花のみ咲かせる株の2種類があるのですが、ヒトツバタゴは、雄花のみ咲かせる株はあるものの、雌花のみ咲かせる株はないそうです。つまり、ヒトツバタゴの木は、雄株と、雄花も雌花も咲かせる株の2種類が存在するという不思議な樹木であることが、近年発見されたそうです。環境省レッドリストでは絶滅危惧種2類(VU)に指定されている希少種です。

画像:ヒトツバタゴ(拡大画像へのリンク)

なんじゃもんじゃの森のヒトツバタゴ

(画像クリックで拡大 214KB)

三鷹市の天然記念物のヒトツバタゴは樹高約20メートル、幹周約200センチメートルと立派な大木で、伝承によると明治36(1903)年に新宿区の戸山から幼木を移植されたということで、樹齢も120年を越えています。写真は2023年4月20日、開花時のものです。いつまでも元気に生長する姿を見たいですね。

調布市の深大寺境内にもヒトツバタゴの木があります。

参考:東邦大学薬学部付属薬用植物園HP

   筑波実験植物園 植物図鑑HP

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電話:0422-29-9789 

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