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オカダンゴムシ(陸団子虫)

作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課

公開日:2023年4月4日 最終更新日:2023年4月5日

画像:オカダンゴムシ(拡大画像へのリンク)

オカダンゴムシ

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【連載第102回】子どもたちの人気者はエビの仲間!

子どもたちはダンゴムシが大好きですね。刺激を与えると身を守るためにお団子のように丸くなる面白い行動が人気の秘密。幼少のころ、ポケットにたくさん入れて帰った思い出のある方も多いのではないでしょうか。植木鉢の下にたくさんいることが多いので、ガーデニング好きな方にもおなじみですね。

このおなじみのダンゴムシ、標準和名はオカダンゴムシといいます。ムシとつきますが、昆虫ではなくエビやカニに近い甲殻類です。7対14本の脚があります。(分類上は節足動物門-甲殻類鋼―等脚目―ワラジムシ亜目―オカダンゴムシ科に属します。)

庭先等でよくみるおなじみの生き物ですが、ヨーロッパ原産の外来種で、明治時代に入ってきたものだそうです。驚きですね。日本には、ほかに在来のダンゴムシがいますが、オカダンゴムシほど身近な生き物ではありません。

画像:丸くなるダンゴムシ(拡大画像へのリンク)

刺激を受け、丸くなるオカダンゴムシ

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オカダンゴムシは日本全国に分布していますが、比較的人家周辺を中心に生息し、気候の寒冷な北海道や、離島、山深いところなどには少ないそうです。また、オカダンゴムシによく似て、一緒にいることも多いワラジムシは平べったい体形をしていて体が丸くなりません。このワラジムシもダンゴムシに近い仲間ですが、やはり外来種です。

画像:白いオカダンゴムシ(拡大画像へのリンク)

脱皮間近な白いオカダンゴムシ

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オカダンゴムシもワラジムシも柔らかい湿った落葉を食べて分解し、植物の生育に適した土づくりをしてくれていますが、花壇では花弁や葉を食べてしまうなど、様々なものを食べるようです。筆者はムカデの脱皮殻を食べているところを観察しました。オカダンゴムシはこのように様々なものを食べて脱皮を繰り返し、少しずつ大きくなります。

 

画像:オカダンゴムシの顔(拡大画像へのリンク)

オカダンゴムシの顔

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成長したオカダンゴムシは全長1cmほどですが、最大で1.5cmほどになることもあるようです。オスは背面が全体に黒っぽいのに対し、メスには金色の模様があります。脱皮するときになると、メスは卵を産むそうなのですが、脱皮しそうなメスを見つけるとオスは求愛するそうです。メスのお腹には薄い膜で覆われた保育室のような空間があり、この中で卵を保育し、孵化した幼生が自力で膜を破って外にでてくるそうです。

オカダンゴムシの天敵はトカゲ、カナヘビ、ヒキガエル、鳥などです。

参考文献  都会の生物 解説:藤本和典 小学館

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