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玉川上水・風の散歩道
作成・発信部署:企画部 広報メディア課
公開日:2009年3月1日 最終更新日:2020年9月1日
「緑と水の公園都市」三鷹を代表する公園・自然
玉川上水
玉川上水は、江戸の町の発展にともなって増え続ける人口に飲料水・生活用水を確保するため、承応2年(1653年)に造られた水道の遺溝です。
羽村の堰から四谷大木戸までの43キロメートルの大開削工事は当時の土木技術の粋を集めて7カ月余の短期間で完成したといわれています。
水の乏しかった武蔵野台地は、この上水の分水による水の恵みで新田開発が進み、多くの村が誕生しました。
一時は水が跡絶えていましたが、現在は清流復活事業として高度処理下水を流しています。両岸は樹木が生い茂り、野草の宝庫になっています。
風の散歩道
玉川上水沿いの道(都市計画道路3・4・13号線、三鷹駅~万助橋区間)は、以前は幅員が5メートル程度しかなく、快適な道路空間とは程遠いものでした。
市では、市民のみなさんと話し合いを続け、ご協力をいただきながら用地の取得を進めて、平成6年度に築造工事に着手しました。約8年をかけて完成した道路は、幅員が10メートルに広がり、玉川上水沿いに1.5メートルの散歩道を、住宅側には3.5メートルの歩道を設けています。
整備にあたっては、江戸時代の貴重な歴史的遺構である玉川上水に配慮し、全体として落ち着きのある、高品質の道路づくりをめざしました。歩道は天然の御影石を使ったブロック舗装、照明灯や車止めは色調をこげ茶色に統一し、桜や若葉の季節には玉川上水の樹木をライトアップする装置も設けています。
道沿いには、歴史的、文化的に貴重な文化財や施設も数多くあります。三鷹のシンボルともいえるこの道の完成を記念し「愛称名」を公募しました。
愛称名募集には、文化財や玉川上水にちなんだものや、山本有三や太宰治などゆかりの文学者をイメージしたもの、三鷹の森ジブリ美術館(三鷹市立アニメーション美術館)に関連したものなど、614通、総数1,002件もの作品が集まりました。
応募者のみなさんの説明文に散歩道としての素晴らしさを綴ったものが多く、この道にふさわしい新しい感覚を持つ呼びやすい名であることから、「風の散歩道」が選ばれました。
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