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2016年3月4日 古代から人の行き交う井の頭公園

作成・発信部署:企画部 広報メディア課

公開日:2016年3月4日 最終更新日:2016年3月4日

大昔からの人気スポット・井の頭公園

一年を通して多くの人でにぎわう井の頭公園。江戸時代にはすでに人気の行楽地だったことが知られていますが、そのはるか昔、数万年前から井の頭池は人気スポットだったことをご存じでしょうか。実は、井の頭公園は周囲を遺跡に囲まれた、先史時代の記録の宝庫なのです。

旧石器時代の井の頭池

井の頭池の誕生は、現在から十数万年前と考えられています。湧水が点在する武蔵野台地の中でも、豊富な湧水量を誇る井の頭池の周りでは、動植物が豊かに生育していたことでしょう。それらを得るために、人間も集まってきたのです。

井の頭池周辺で見つかる人間の痕跡は、旧石器時代(約35,000年~13,000年前)までさかのぼれます。旧石器時代の人々は一か所に定住せず、動植物の狩猟・採集を行うことで生活していました。井の頭周辺の動植物を狩りに来たのでしょうか、遺跡からは石で作った槍の先やナイフなどが見つかっています。

画像:井の頭池周辺で出土した縄文土器の写真(拡大画像へのリンク)

井の頭池周辺で出土した縄文土器(三鷹市指定文化財)

(画像クリックで拡大 43KB)

縄文時代の井の頭池

井の頭池の周辺で最も多く見つかっているのは、縄文時代(約13,000年~2,300年前)の遺物です。氷河期の末期であった旧石器時代と違い、縄文時代は温暖で安定しており、この時代に定住が始まりました。井の頭池周辺でも住居跡がたくさん見つかっており、池の周辺で村を形成していたようです。中でも、「井の頭池遺跡B」で見つかった縄文時代早期前半の住居跡は、今から約9,000年前のもので、この時期の住居跡は都内でもこれまで2軒しか報告例がありません。

縄文人はとてもおしゃれだったといわれています。井の頭池の縄文人も、きれいな石のペンダントや、文様の入った耳飾りで着飾っていたようです。

古代の三鷹を知るには「三鷹市遺跡調査会」へ

三鷹市内には55の遺跡があり、土器や土偶、矢じりなど、さまざまな遺物が見つかっています。それらの一部は、三鷹市遺跡調査会で展示しており、井の頭池周辺で発掘されたものも見ることができます。
※ご見学の際は、あらかじめ電話でご連絡ください。

三鷹市遺跡調査会

電話番号
0422-48-9454
ホームページ
三鷹市遺跡調査会(外部リンク)

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