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マガモ(真鴨)カモ科

作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課

公開日:2013年2月25日 最終更新日:2023年6月5日

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つがいのマガモ

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冬鳥の代表はアヒルの先祖!

 寒さが日に日に増す頃、野山や水辺には「冬鳥」と呼ばれる渡り鳥たちが北国から越冬のために渡ってきます。冬になり、地面が雪に覆われ、水面が凍ると、その地で生活していた生き物は餌をとることが難しくなります。両生類や哺乳類などの中には冬眠するものもいます。鳥類の多くは翼を持ち、かなりの距離を移動することができるので、海上を飛行して渡っていく「渡り」という術を身に付けています。

 夏の間、日本に繁殖のために南の国から渡ってきていた鳥たち(ツバメやオオルリ、カッコウなど)が昆虫を求めて南国へ帰っていきます。この仲間を夏鳥と呼びます。

 反対に冬の寒さを避けて日本に渡ってくるのが冬鳥と呼ばれる渡り鳥です。身近な小鳥では、ツグミやジョウビタキなどが渡ってきますし、水辺にはカモやガン、ハクチョウなどの比較的大きな鳥が渡ってきて、にわかににぎやかになります。そのような鳥たちを獲物として狙うタカやワシの仲間も日本にやってきます。

画像:飛ぶマガモ(拡大画像へのリンク)

飛ぶマガモ

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 それらの冬の渡り鳥の代表ともいえるカモの仲間の中でも、私たちになじみのあるのが、このマガモでしょう。体長60センチメートルほどの中型のカモです。三鷹市内でも井の頭公園や野川沿いなどの水辺には、多くのカモが渡ってきます。その中でも頭部の色が鮮やかなマガモのオスは目立ちます。絵本などにもこのマガモが多く描かれており、緑色の頭はおなじみではないでしょうか?「あおくび」の俗称もあります。派手な色彩のオスに比べ、メスは地味な茶褐色の色彩をしています。越冬期はカモたちの恋の季節でもあるので、カップルになっているものが多く派手なオスと地味なメスが一緒にいることが多いようです。

 日本では北海道や、上高地のような標高の高い水辺では繁殖していますが、ほとんどはシベリア方面などから渡ってきます。このマガモを飼いならし、家禽(かきん)化したものがアヒル、ということは以外に知られていないのではないでしょうか。真っ白な姿のアヒルとこのマガモが生物学的に同じ種類とは驚きですね。ちなみにマガモに色彩のよく似たアイガモはアヒルとマガモを掛け合わせたものです。

 飼いきれなくなったアヒルを公園などに放されることが増え、このアヒルとカルガモとの交雑種も頻繁に目にするようになってしまっています。これをマカルとかマルガモと呼んでいます。都市の自然には人間の影響が多々及んでいます。

参考文献
  • 都会の生物 解説:藤本和典 小学館
  • 日本の野鳥 解説:叶内拓哉 山と渓谷社

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電話:0422-29-9789 

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