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ムクドリ(椋鳥)ムクドリ科

作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課

公開日:2010年5月11日 最終更新日:2023年6月5日

画像:ムクドリの写真(拡大画像へのリンク)

草の上で餌を探すムクドリ

(画像クリックで拡大 46KB)

営巣場所は雨戸の戸袋

 バードウィークのある5月は、野鳥への関心が高まる季節です。ちょうど鳥たちも繁殖期に入り、子育てに忙しい時期といえます。

 東京近辺でも高尾山などの山地では、南から渡ってきた夏鳥たちが繁殖をはじめ、明け方や夕暮れ時には賑やかな美しいさえずりを聞くことができる時期です。しかし、三鷹などの平野部ではこの時期が一番野鳥の種類が少ない時期になります。というのも、平野部で繁殖する野鳥は限られており、それまで越冬に訪れていたツグミやカモなどが一斉に北国へ帰っていくからです。

 全長24cmほど、スズメよりはだいぶ大きなムクドリは、三鷹市内でも一年中よく見かけ、市内で繁殖している鳥の一つです。椋鳥の椋はムクノキのことですが、ムクノキの果実を好んで食べることからきているそうです。キュルキュル、ジャーなど地味な声で鳴き、さえずることはありません。農地や開けた草地などが好きで、地面に降りて虫を採っている姿が目立ちます。東八道路の中央分離帯の芝生などでもよく餌を採っていますので、記憶にある方も少なくないのではないでしょうか。

 もともと大きな木の洞(うろ)に巣を作る鳥ですが、都市化した場所では、しばらく使っていない部屋の雨戸の戸袋などに巣を作ることがよくあります。そっと覗くと木の枝やワラで作られた巣に、美しい水色の卵が産んであります。シジュウカラ用よりひとまわり大きい巣箱にもよく入るそうです。

 また、ムクドリは繁殖期以外の時期に大きな群れを作ることでも知られていて、時には数万羽にもなるそうです。夕暮れどき、葉を落としたケヤキの大木にたくさんのムクドリが塒(ねぐら)を求めて集まるようすは農村地域の冬の風物でありました。都市化が進むにつれ、大群で騒がしい声をあげ、糞を落とすムクドリは公害として嫌がられるケースも出てきているようです。

参考文献
山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥 解説:叶内拓哉 山と渓谷社

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