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ニホンアマガエル(日本雨蛙)    

作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課

公開日:2009年8月1日 最終更新日:2009年8月1日

画像:ニホンアマガエルの写真(拡大画像へのリンク)

ニホンアマガエル

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【第34回】雨の予報が得意!ニホンアマガエル(両生類)

 ニホンアマガエルは、水辺の草地や樹木の上に棲む体長3~4cmほどのかわいらしいカエルです。カエルは水の中で生活しているイメージが強いのですが、このカエルは比較的乾燥にも強く、樹上の生活に適応しています。肉食性で、小さな昆虫やクモなどを食べます。

 体色は腹側が白、背中側が黄緑色ですが、周辺の環境に合わせて背中側の色を灰褐色にかえることができ、保護色の例として知られています。

 前足には4本、後足には5本の指を持ち、各指先に吸盤があり、この吸盤で枝から枝にわたります。また、この吸盤を使って人家の窓ガラスに張り付き、電灯の光に集まる昆虫などを捉えている姿をみかけることもあります。

 三鷹市内ではあまりなじみがないかもしれませんが、筆者は今年6月中旬の夜、大沢の里内の水田で、たくさんの個体が元気に鳴く大合唱を観察しました。ツボカビ病の流行などでカエルの仲間が世界的に減少しているといわれる中、久しぶりに大合唱を聞いてうれしくなりました。

 「ゲッ、ゲッ、ゲッ・・・・」と大きな声で鳴くのはオスだけで、夜の大合唱はメスに自分の存在をアピールしているのだそうです。オスの喉には鳴嚢と呼ばれる袋があり、ここに共鳴させます。

 また、アマガエル(雨蛙)の名前は、空気の湿り気に敏感で、雨雲が広がると鳴き出すことからきているのだそうです。この鳴き方は繁殖期以外にも、また昼間でも聞くことができ、「雨鳴き」と呼びます。

参考文献
都会の生物 解説 藤本和典 小学館

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