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アオマツムシ(青松虫)
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2009年2月16日 最終更新日:2009年3月1日
【連載第24回】
アオマツムシは体長が20~25mmくらいで、鮮やかな緑色をしています。オスの背中の羽には茶色い斑紋があります。8月下旬から10月下旬ごろまで木の上で鳴くコオロギの仲間です。秋の終わりに、細い木の枝に卵を産み付けて親は死んでしまい、卵が越冬、翌年の初夏に幼虫がかえります。
もともと日本に分布していた虫ではなく、1900年ごろに中国から入ってきた外来種といわれていますが、はっきりとはわかっていません。スズムシの「リーン、リーン」とともに「チンチロリン」という美声で知られる日本在来のマツムシが激減しているのに対し、この虫は1970年ごろから、都心部などで急激に増えてきています。
三鷹市内でも広い通りの街路樹の上などから、うるさいくらいの音量で「リーリーリー」と聞こえてきます。一匹が鳴き出すと、それに合わせて合唱が始まります。すでにこの声は秋の風物詩になりつつありますが、アブラゼミが鳴く熱帯夜が終わるころにはこの虫が鳴いており、街の夜はなかなか静かになりません。
写真はクヌギの葉の上にいるオスのアオマツムシを撮ったものですが、サクラやウメ、ケヤキなど落葉広葉樹を中心にさまざまな木や草の上にいるようです。アブラムシを好んで食べるそうです。
鮮やかな緑の体色は葉の上では保護色となっていて、なかなか見つかりませんが、声を頼りに探してみてはいかがでしょう?
- 参考文献
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- 鳴く虫の博物誌 松浦一郎 文一総合出版(1976)
- 府中の昆虫ハンドブック 府中市