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ツバメ(燕)ツバメ科
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2009年2月16日 最終更新日:2023年6月5日
私たちのくらしと結びつきの強い鳥
ツバメは南の国から渡って来る夏鳥で、3月下旬には姿を見かけるようになります。
三鷹市内でも、商店街など人の出入りが多い建物の軒先に巣をつくって繁殖している姿がみられます。なぜこのような場所に巣を作るのでしょうか。それは、私たちがハエやカなどの小さな虫を食べてくれるツバメを大切にしてきたことと関係があります。「ツバメが軒先に巣を作ると縁起が良い」といった言い伝えが全国各地にあるほどです。ツバメ側にも人の近くで暮らすことで、カラスなどの外敵から守ってもらえるメリットがあるわけです。
私たちの隣人ツバメも、最近は減少傾向にあります。その原因としてカラスの増加や、巣を作りやすい凹凸のある壁の建物が減っていることがあげられます。この写真は水田から土と枯れ草の巣材をくわえて飛び立つところですが、コンクリートで固められた都市の中には、巣材を確保する場所が少ないことも、減少の一因です。都市のヒートアイランドが問題になっていますが、ツバメが暮らせるまちは私たちにも快適なまちなのかもしれません。ツバメの複雑なさえずりは「虫食って、土食って、渋ーい」と言っているように聞こえるとされていますが、その生態をよく表していると思います。
5月10日からの7日間は「愛鳥週間(バードウィーク)」です。私たちの身近な野鳥たちを優しく見守ってください。
- 参考文献
- フィールドガイド 日本の野鳥 日本野鳥の会