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ウメ(梅)
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2009年2月16日 最終更新日:2009年3月1日
連載第4回
ウメは、花も実も日本人の生活にすっかり溶け込んでいますが、原産国は中国中部で、日本には奈良時代以前に渡来したといわれています。現代ではお花見はサクラ主流のイメージが強いですが、ウメのお花見も、花の色と香りを楽しむ風流なものです。百草園(日野市)などでは、野外でお茶をたてながらお花見が行われます。
ウメは園芸品種が多く、花の色も白、淡紅、紅、濃紅、斑入りなどがあり、花びらも一重と半八重、八重があります。花ウメは本来の原種の性質を持つ野梅系と紅梅系、豊後系、杏系の4つに分けられ、その中にたくさんの品種があります。さらに実ウメ品種もあります。
年により、ウメが咲く時期はずいぶん変動があり、早咲きの品種では12月中に咲いてしまうこともあります。「ウメにウグイス」とよく言われますが、実はウメの花にやってくるウグイス色の小鳥は、メジロであることが多いです。甘いもの好きのメジロは花の蜜を舐め、昆虫が動き出す前の寒い季節に花粉媒介の役目も果たします。ウメの花の観賞におすすめの公園は牟礼の里公園、丸池公園、仙川公園などです。
- 参考文献
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- 木の歳時記 シリーズ木の文化 朝日新聞社
- 日本の樹木 山渓カラー名鑑 山と渓谷社
- 大人の園芸 濱野周泰監修 小学館