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アオダイショウ(青大将)ナミヘビ科
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2023年7月10日 最終更新日:2023年7月12日
日本人に最もなじみ深く、本土最大のヘビ
ヘビは苦手な方も多いので、生き物図鑑でも今まで少し躊躇していましたが、私たちの生活になじみのあるアオダイショウをご紹介します。
アオダイショウは、九州から北海道までの温帯域に分布する日本固有種です。
爬虫類は変温動物で、アオダイショウも冬季の3~4カ月冬眠します。体色はオリーブ色をベースとした褐色をしています。白化型を白ヘビとして信仰の対象とする風習があります。
成長した個体は全長1メートルから2.5メートル以上にもなるそうです。この大きさは本土のヘビの中では最大です。
アオダイショウは樹上性も強く、写真2のように、木に登っている姿をみかけます。
筆者は、北海道で露天風呂に入っているときに、お風呂の中にアオダイショウが落ちてきて大変驚いた経験があります。体を温めたかったのでしょうか。泳ぐのも得意です。
成長し、サイズが大きくなるときには脱皮します。木の枝にひっかけて脱ぐといわれ、脱いだ皮が枝に残り風に揺れている様子をみたことがあります。ヘビはうろこ状の皮膚におおわれていますが、目の表面も一枚の鱗でおおわれているそうです。このために瞬きが必要ないのだそうです。
昔から、ネズミをたくさん捕ってくれるヘビとして知られ、「ネズミ捕り」の別名があり、農家の天井裏に棲みついているといったことがよくあったそうです。幼蛇のころは、カエルや昆虫などを食べますが、成蛇になると鳥やネズミなどの獣を捕まえて食べます。かみついた後、長い身体を巻き付けて絞め殺して丸のみするのが通常の食べ方だそうです。天井裏に棲めるように、垂直な壁面を登攀することができるのもアオダイショウの特徴です。
写真3はたいへん珍しいのではないかと思いますが、背中にバッタを載せて草原を移動しているところです。バッタは動くものにしがみつく習性があるのだそうです。この時は直線的に直進していて、乗り心地よさそうでした。