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アオジ(青鵐)ホオジロ科
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2023年1月28日 最終更新日:2023年4月6日
【連載第108回】藪の中から聞こえる舌打ちのような声の主
アオジは、関東の平野部では冬期に漂鳥として山地から降りてくるスズメ大の小鳥です。本州中部では標高1,000m位の山地で繁殖します。
林の縁の灌木の茂みの中などにいることが多く、「チッ」と強い声で一声地鳴きをします。オス、メスともに、全体的に灰黄緑色をベースにした色合いです。オスの夏羽は頭が黒っぽくなります。
三鷹周辺で見かける冬羽の時期はオス、メスともに藪の中で保護色となっていることもあり、声を聞いて姿を探してもなかなか見ることができません。まして、声が無ければ、鳥がいることにも気づかないかもしれません。
とても地味な小鳥ですが、春から夏にかけて標高の高い山地ではオスが木の梢などにとまって「チッ、チョチイチチピー、チチチョ」などと明るく、ゆっくりしたテンポの声で複雑な囀りを聞かせてくれます。
昆虫の少ない冬期は、地面に落ちた草の種子などを主に食べています。雑木林の林縁などで見かけることが多いですが、緑の多い住宅地の庭や、公園の植え込みにいることもあります。
このアオジやウグイスのように、藪を好む野鳥はなかなか姿を確認しづらいので、観察には根気が必要です。
三鷹市内では、野川公園や大沢の里周辺、井の頭公園や丸池公園など、緑の多い場所の低木の茂みなどで見ることが出来ます。