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クサギ(臭木)シソ科クサギ属
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2022年11月20日 最終更新日:2022年11月20日
【連載第107回】名前ほどの臭さはない?
クサギは、日当たりのよい林の縁などに生える落葉広葉樹で、高さ8mほどになります。枝や葉をちぎると臭気があるのでクサギ(臭木)の名前がありますが、少しちぎった葉を嗅いでも名前ほどではない印象があります。人によってはピーナッツバターの香りのよう、と感じるようです。日当たりの良い林縁部を好み、草刈りの対象となる木ですので、草刈りの時にたくさんの茎や葉を切り、その時に大量に出た臭気からクサギとなったのでしょう。
葉はハート形、または広卵形で、ほとんど全縁で対生します。
花が終わると萼(がく)は濃い紅色になり、果実が藍色となり、この組み合わせもまた美しい色合いです。果実を利用して草木染めをすると、美しい青緑色に染まります。
若葉は山菜として食べられ、保存食としても活用したそうです。また、根は薬用に利用されたそうです。
花は白で5弁のようにみえる合弁花です。つぼみが薄い桃色で、花が咲き始めるころにはその組み合わせが美しいです。花の香は紅茶のような甘い香り、とも例えられます。7月下旬から9月頃開花します。