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カワラヒワ(河原鶸)アトリ科
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2023年4月10日 最終更新日:2023年4月12日
魚のしっぽ型の尾羽が特徴
カワラヒワは、スズメとほとんど同じ大きさ(全長14センチメートル)の小鳥で、河原や草原等でよくみかけます。住宅地で見かけることも多いのですが、目立ちにくい鳥なので気づく人は少ないかもしれません。野鳥に興味を持ち、バードウォッチングを始めると、カワラヒワが身近にいることにすぐに気づくでしょう。一年中みられる留鳥(りゅうちょう)です。
ヨモギなどの草のタネや杉の実等を好んで食べますが、ヒマワリのタネは大好物です。太くて強い嘴(くちばし)で器用に固い種子の皮をはずして中身を食べます。写真は秋に野川公園で地面に落ちたトウカエデの種子を群れで食べているところです。秋から冬にかけては群れで行動することが多く、キリリ、コロロと鈴を振るような声で鳴きあいます。
繁殖期には、キンモクセイのような葉がたくさん繁る木の枝に営巣することが多く、その時期には住宅地などでも、オスのカワラヒワが電線に止まってキリリ、コロロ、ビーンなどと複雑な声でさえずり、なわばり宣言をしているところがよく見られます。
カワラヒワはオスがオリーブグリーン、メスが茶褐色中心の地味な色合いなのですが、望遠鏡などでしっかりと観察するとピンク色の嘴(くちばし)や背面の翼の色合い等、美しいデザインであることがわかります。特徴的なのが尾羽の形で、サンマなどの魚の尻尾のような形をしています。逆光で電線に止まっているところでもこの尾羽の形でカワラヒワとわかります。