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モウソウチク(孟宗竹)

作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課

公開日:2011年5月28日 最終更新日:2023年4月3日

画像:竹林の写真(拡大画像へのリンク)

モウソウチク

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【第55回】タケノコといえばモウソウチク 

 風薫る五月、良い気候となり、野山を散歩したくなる時期ですね!竹林ではこの時期、新しい竹が次々に出てきます。そうです、タケノコです。1日に長さ1m以上も伸びる生命力は驚きです。高さはふつう10m~20mにも達します。

 竹はイネ科の植物ですが、滅多に花が咲かず、花が咲くと竹林全体が枯死します。樹木と違い、竹の茎を稈(かん)と呼びますが、稈の一本一本が別の個体というわけではなく、地中の地下茎で稈と稈が繋がっています。地下茎が樹木でいう幹、地上に生える稈が樹木でいう枝にあたります。

 関東地方でみられる代表的な竹はマダケと、このモウソウチクです。マダケは節の環が2個、モウソウチクは1個であること、マダケの稈は上から下まで比較的細く、均一の太さなのに対し、モウソウチクの稈は地面に近い部分が太いことなどで見分けられます。竹は中空で軽く、加工しやすいため、竹細工や樹木の支柱や垣根などさまざまな用途に使われてきました。このような竹材として主に使われるのはマダケです。モウソウチクは中国原産で、主にタケノコを食用にするために、江戸時代中期に移入されたそうです。

 タケノコが中国から輸入されるようになり、また、竹かごなどの竹細工もプラスチック製品にとってかわっています。このため、適切な竹林の手入れがなされなくなって、竹が繁茂し、さらに隣接の樹林地に侵入して樹木を枯らすなど、山を荒らすことが全国で問題になっています。このことに対応して里山の維持管理ボランティアの活動が活発となり、竹を見直そうという動きが出てきています。

参考文献
  • 竹と庭 上田弘一、伊佐義朗著 金園社
  • 日本の樹木 林弥栄編 山と渓谷社

  

添付ファイル

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