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モズ(百舌)モズ科

作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課

公開日:2010年11月15日 最終更新日:2023年6月5日

画像:モズ(オス)の写真(拡大画像へのリンク)

モズ(オス)

(画像クリックで拡大 18KB)

小型の猛禽はとても獰猛

 モズは全長約20cm、スズメより一回り大きい小鳥です。頭部は褐色で背は灰色、雄は過眼線(注1)が黒くて太いのがよく目立ちます。

 モズは一年中いる留鳥ですが、他の野鳥に比べ、繁殖の開始が早く、春まだ浅い2月ごろから雄のさえずりを聞くことがあります。三鷹周辺では植木畑のように色々な大きさの木が疎に植わっているような場所で繁殖しているようです。関東平野部では夏に見かけることは少なく、標高の高い高原などに移動しているといわれています。
また、漢字名の「百舌鳥」というのは他の鳥の鳴きまねがとても上手なことからきています。筆者は、ホトトギス、ウグイス、カッコウ、キビタキなど、さえずりに特徴のある鳥の声を次々に自分の歌として取り入れてさえずり続けるモズの声を聞いたことがあります。

 モズは小鳥でありながら、写真のように鋭いくちばしを持ち、その食性はほとんど動物食で、バッタなどの昆虫類から、大きなものではトカゲ、モグラやネズミ、スズメなどを狩り、時には自分より体の大きな獲物に襲いかかることもあるといわれています。また、襲った獲物を有刺鉄線や小枝に突き刺す「はやにえ」の行動をすることもよく知られています。

 秋には「モズの高鳴き」といって、澄んだ空気を揺るがすようによく響く声で鳴きます。この秋の声は、縄張り争いのために鳴くものです。動物食のモズは餌が少なくなる越冬期に向け、一羽ずつが縄張りを持つようになるのです。開けた場所の杭や樹木の枝先などの目立つ場所に一羽で止まり、長い尾をゆっくりと振りながら獲物を探している姿は簡単に見ることができます。

 今年は、生物多様性が話題になっていますが、色々な動物を食べるモズが棲むことができる場所は、生物多様性が高い生態系であるということがいえます。
皆さんの身近で、モズを見ることがありますか?

注*1:過眼線 目の位置を横に通過している模様(線)のこと。

参考文献
  • フィールドガイド日本の野鳥 高野伸二著 日本野鳥の会
  • JTBカラーブックス 野鳥 唐沢孝一監修 日本交通公社

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電話:0422-29-9789 

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