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アジサイ(紫陽花)
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2023年4月4日 最終更新日:2023年4月5日
【第44回】梅雨空に映える花色の変化が魅力
アジサイは日本人の大好きな花の一つではないでしょうか。梅雨時のうっとうしい空気の中、まちかどで見かけるアジサイの花は一服の清涼剤ですね。
アジサイは日本原産のガクアジサイが今から300年以上前に欧米に渡り、品種改良され、日本に里帰りしたものだそうです。現在では世界中で植えられています。いわゆる一般的にアジサイと呼ばれるものは、ガクアジサイの外側にある装飾花と呼ばれる部分が花のかたまり全体になるように改良されたものです。
アジサイの花びらのように見える部分は、じつは萼片(がくへん)でその中心にあるのが本来の花です。花色の基本的な色は青紫ですが、酸性土壌では青みが強く、アルカリ性土壌では赤みが強くなるということはよく知られています。このように花色が変化することから、「七変化(しちへんげ)」という別名もあります。近年園芸店で売られているものは、さらに改良がおこなわれ、花色が土壌の酸度に影響されにくいものもあるそうです。花の形にも様々なものがあります。病害虫に強く、丈夫で、日当たりもあまり選ばないので、各家庭でもよく植えられています。
下連雀四丁目の下連雀あじさい児童遊園には一般的なアジサイのほかにもスミダノハナビやアナベル、カシワバアジサイなど6種類の品種が植栽されており、訪れる人の目を楽しませてくれます。
- 参考文献
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- 大人の園芸 庭木 花木 果樹 濱野周泰監修 小学館
- 樹木たちの歳時記 林弥栄ほか監修 講談社