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ワカケホンセイインコ(輪掛本青鸚哥)インコ科

作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課

公開日:2009年7月7日 最終更新日:2023年6月5日

画像:ワカケホンセイインコの写真(拡大画像へのリンク)

緋寒桜の花を食べるワカケホンセイインコ

(画像クリックで拡大 52KB)

トロピカルムードたっぷりな鳥

 飛びながら「キャアキャア、キキキー」などと、にぎやかに鳴く鮮やかな緑色の鳥をみかけたことがありませんか。

 トロピカルな感じのするこの鳥は名前でわかるようにインコの仲間です。下向きの大きくするどい嘴をもち、木の実など植物を食べます。写真は緋寒桜の花を食べているところです。体の大きさは長い尾も含めて約40cmで、だいたいオナガと同じくらいです。

 なぜ派手な色合いのトロピカルムードの鳥が日本にいるのだろうと不思議に思いますが、飼われていたものが逃げて野生化したものです。東京では1960年ごろから見かけるようになったそうですから、野生化してから約50年経っていることになります。大田区の東京工業大学構内のイチョウ並木にはねぐらがあり、夕方になると1000羽以上が集結するそうです。
 
 この鳥の元来の生息地は北緯20度以南のインドやスリランカですが、低地から標高2000mまでの森林やサバンナ、都市など、幅広い環境に生息しているそうなので環境適応力がもともと強い種なのでしょう。温暖化の影響で過ごしやすくなっているのか、都内では増加傾向にあるようです。

 多摩地区では、まわりが開けた大きなケヤキなど、木のうろに巣を作ることが多いようです。

 木のうろに巣を作る在来の生き物にとっては、強力なライバルが現れたわけで、もともと都市開発などで少なくなってきている巨樹の住人たち、例えばアオバズクやフクロウなどにとってはダブルパンチでしょう。

 人間の生活が環境に及ぼす影響を強く感じる事例の一つです。

参考文献
  • フィールドガイド日本の野鳥 日本野鳥の会
  • 週刊朝日百科 動物たちの地球 鳥類 朝日新聞社

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〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-29-9789 

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