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みたか国際化円卓会議 第5期報告
作成・発信部署:企画部 企画経営課
公開日:2009年4月16日 最終更新日:2018年4月18日
第5期取り組みの成果が報告されました
平成19年9月から「みたか国際化円卓会議」も第5期に入り、平成21年3月末日をもって、一つの区切りを迎えることとなりました。
この第5期では、前半に第3次三鷹市基本計画の第2次改定について意見交換を行い、後半に第1期から第4期を通じて討議・意見交換してきた4つの大きな分野、すなわち「教育」「医療」「防災」「情報保障」について、市内におけるその進捗状況を確認しながら、さらにより良い施策の展開を図るための意見交換を行いました。
また第4期までの外国籍市民をサポートするという視点だけではなく、外国籍市民からの視点というものにも意識を傾注するように心がけ、討議・意見交換を進めてきました。
上記の点を踏まえ、下記のとおり、この2年間を総括した結果をご報告いたします。
平成21年3月23日 みたか国際化円卓会議
円卓会議の開催状況
第1回 平成19年9月11日(火曜日) 市長公室
- 委員の委嘱及び正副座長選任
座長 木村実季(財団法人アジア・アフリカ文化財団)
副座長 グラント・R・ポゴシャン(国際基督教大学) - 第5期に討議・意見交換する議題の選定について
第2回 平成19年11月12日(月曜日) 三鷹産業プラザ701会議室
第3次三鷹市基本計画(第2次改定)骨格案についての意見交換
第3回 平成20年2月12日(火曜日) 三鷹産業プラザ701会議室
「講演会」
タイトル 「日本で生活を送ることで初めて見えてくる、あんなこと・こんなこと・困ったこと」
講師 マンスール・ジャーニュさん
第4回 平成20年4月21日(月曜日) 三鷹産業プラザ702会議室
- 委員の委嘱(市の人事異動に伴う交代)
(新)藤川雅志 生活環境部長
(旧)木村晴美 生活環境部長 - 三鷹市における外国籍市民への情報保障の視点からの取り組み状況説明、及び質疑応答並びに意見交換(市内・庁内設置の看板、市からの通知文の翻訳、通訳・翻訳ボランティアサービス制度などを中心に)
第5回 平成20年9月29日(月曜日) 三鷹産業プラザ702会議室
「ピナツボ復興むさしのネット」と円卓会議委員(有志)による意見交換会(9月24日実施)の報告及び質疑並びに意見交換
第6回 平成20年11月13日(木曜日) 教育センター大研修室
市内公立小・中学校における外国籍児童等に対する取り組み説明及び質疑並びに意見交換
(なお、取り組み説明は企画経営室が指導室に行ったヒアリングの内容をまとめた資料に基づく)
第7回 平成21年2月12日(木曜日) 教育センター大研修室
第5期の総括、及び第6期に向けての意見交換
- 注意事項
- 討議内容については、会議録要旨(各回配布)のとおり。
第5期の成果
第5期では、前半に第3次三鷹市基本計画の第2次改定について、特に外国籍市民の目線に立って意見交換を行いました。
後半には、市内在住外国籍市民のかたの講演及び市内で外国籍市民のサポート活動をしている団体との意見交換会を通じて、市の施策となりうるような点を、具体的な事例を通じて把握しました。
また、第1期から第4期までの間に、市の施策として実施してきた事業などについて進捗状況の検証を行うことで、課題の発見や今後の施策の充実に向けた意見交換も行いました。
詳細については、下記のとおりです。
- 第3次三鷹市基本計画(第2次改定)骨格案の「国際化の推進」について、これまでの施策・事業の検証と今後の取り組みについて意見交換を行い、市に提案しました。
具体的には、近隣市区や通訳翻訳ボランティアサービス制度と連携した相談体制の充実について、行政文書や市内の看板・案内板などへの多言語表示の拡充について、英語版広報誌CITY NEWSの配布先や紙面の充実について、外国籍市民の支援団体などとの連携について、要望しました。 - 第4期に作成した「三鷹市外国籍市民お助けカード」は大変好評であるため、内容を一部改訂した形で今期に増刷しました。
- 「三鷹市外国語版生活ガイド」の改訂に当たり、より理解しやすい内容となるよう翻訳を見直すなど、外国語の内容を改めて精査しました。
翻訳に当たっては当会議のメンバーも参加し、より分かりやすい表現になるように注意しながら行いました。 - 市内在住の外国籍市民のかたを招聘し、講演会を実施しました。この講演会及び質疑応答を通じて、外国籍市民が日常生活を送る上での問題点や悩みなどを把握しました。
- 市内で外国籍市民をサポートする活動を行っている団体のかたとお会いして、外国籍市民が抱える問題や悩みについて、各種の事例を紹介・説明していただきました。特に教育の分野では、平成21年1月に2回実施した「外国人のための小学校説明会」(財団法人・三鷹国際交流協会及びピナツボ復興むさしのネット主催)のような事業を実施できたことは、暮らしやすいまちづくりに向けた行政と市民団体の協働が実現した好例であり、高く評価できると思います。引き続き実施していただくとともに、今後、教育委員会とも密に連絡調整を図り、対応を進めていただきたいと思います。
- 通訳・翻訳ボランティアサービス制度については、一層活用しやすい制度となるよう、財団法人・三鷹国際交流協会を始め、関連団体などと協議しながら進めていただきたいと思います。
特にボランティア登録者の交通費がネックとなって派遣を断念するケースもあるとのことから、今後は市が積極的に関わって、改善に向けて取り組んでいただきたいと思います。 - 市内における看板の多言語表記や行政文書の多言語による対訳など、着実に取り組んでいただいているところですが、一部の表示・看板については4カ国語(日・英・中・ハングル)表記になっていないところがあります。特に人命に関わる防災などの分野については、今後少なくとも4カ国語での対応を進めていただきたいと思います。また、行政文書などについては、やさしい日本語を使用したり、ルビを振っていただくなど、検討していただきたいと思います。
- 他団体などとの意見交換から、外国籍市民が普段から気軽に相談できる場が求められていることがわかりました。そのような求めに柔軟に対応できる取り組みの検討をしていただきたいと思います。
第6期に向けて
第5期では主に第1期から第4期までに実施してきた施策の検証と進捗状況の把握に努めた上で、今後の方向性を探りました。
また、外国籍市民及び外国籍市民を日常的にサポートしている市民団体との意見交換を実施したことで、新たな視点が得られ、課題も把握・整理することができました。
第6期では、今まで意見交換してきた、「教育」「医療」「防災」「情報保障」という大きな枠組みを意見交換の中心にすえ、常に外国籍市民の目線に立ちながら、継続して様々な課題を検討していくことが望まれます。
さらに、外国籍市民の話に耳を傾けることとは別に、市内や近隣市区で日頃から外国籍市民をサポートしている団体や、他の自治体で当円卓会議のような組織があれば、こうした団体・組織との意見交換を行うなど、いわば現場の生の声を地道に拾うことが、今後の議論をより一層深めるために必要だと思います。
また、行政による取り組みや、市内の各住民協議会を含めた各種団体や市民の方々との協働による取り組みの中に、外国籍市民の視点からのアドバイスも取り入れていくことが、多様化する問題の解決に当たっては今後のヒントになると思います。
みたか国際化円卓会議では、上記のような視点・方法を通じて、今後も活発な議論を行い、その提案などが市の国際化の施策・事業に生かされることを切望いたします。
- 注意事項
- 添付書類
みたか国際化円卓会議録要旨(第5期第1回から第7回)及び意見交換会要旨など
委員氏名 | 所属等 |
---|---|
木村 実季 (4・5期座長) |
財団法人・アジア・アフリカ文化財団常務理事 |
グラント・R・ポゴシャン (4・5期副座長) |
国際基督教大学教授 財団法人・三鷹国際交流協会評議員 |
ジャン・E・プレゲンズ (1~3期座長) |
ルーテル学院大学教授 財団法人・三鷹国際交流協会副理事長 |
那須 博 (1~3期副座長) |
三鷹市外国人相談窓口相談員(英語) 財団法人・三鷹国際交流協会副理事長 |
王 錫祥 | 三鷹市外国人相談窓口相談員(中国語) |
野副 安代(平成20年3月31日まで) ハングル相談休止に伴う退任 |
三鷹市外国人相談窓口相談員(ハングル) |
鄭 照子 | 在日本大韓民国民団西東京・武蔵野支部推薦 |
兼若 逸之 | 東京女子大学教授 財団法人・三鷹国際交流協会理事 |
李 甲俊 | 在日本朝鮮人総連合会西東京東部支部推薦 |
佐藤 鉄郎 | 中国帰国者の会三鷹支部代表 |
森田 義一 | 西部住民協議会 |
原島 メイグレイス | 元小学校教員 |
ジュリアン・R・コウ | 国際基督教大学上級准教授 |
城所 吉次 | 三鷹市企画部長 |
木村 晴美(平成20年3月31日まで) 藤川 雅志(平成20年4月1日から) 人事異動に伴う交代 |
三鷹市生活環境部長 |
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