三鷹の森ジブリ美術館で『山脇百合子の仕事部屋』展がスタート！

『山脇百合子の仕事部屋』展～ごちゃごちゃから見えるもの～

「ぐりとぐら」シリーズや「いやいやえん」などの絵で知られる、山脇百合子さんの仕事部屋を再現した企画展示です

三鷹の森ジブリ美術館映像展示室「土星座」では、中川李枝子さん作、山脇（大村）百合子さん絵の童話『いやいやえん』の中の一話「くじらとり」や、絵本『たからさがし』をもとにした短編映画を上映しています。これ以外に、スタジオジブリでは、お二人の絵本『そらいろのたね』を、1話30秒全3話、合計90秒という形式で映像化もしました。
これら3つのお話は、宮﨑駿監督に「どうしてもアニメーションにしてみたい」と思わせた作品でした。

本展示では、絵を描かれた山脇百合子さんの仕事部屋を再現します。
高校生の頃に始まった画業生活を物語る仕事部屋は、彼女の人柄を映し出すたくさんの物であふれています。
物語の作者が紡ぎだす空想の世界を、山脇さんはどのようにして絵として表現してきたのでしょうか。
部屋の細部を見ることで、その秘密に近づきたいと思います。

山脇さんの子どもへのあふれんばかりの愛情を作品に注ぎ込む姿勢は、スタジオジブリの映画制作に向かう姿勢と重なります。
『いやいやえん』『ぐりとぐら』にて鮮烈な光を放ち世に出た中川李枝子さん、山脇百合子さん姉妹は、戦後の停滞していた子どもの本の世界に新しい風を吹き込みましたが、それはアニメーション業界に新しい風を持ち込んだ、高畑勲監督や宮﨑駿監督に通じるものがありました。

高いこころざしを持ち、多くの贈り物を届けてくださった、山脇百合子さんの仕事を、ジブリ美術館ならではの取り組みで展示します。どうぞご期待ください。

展示概要

期間

令和7年11月19日（水曜日）から令和9年5月（予定）

展示物資料

今回の企画展示では、山脇百合子さんの膨大な仕事の世界を、館内全体を使ってご紹介します。

展示室第1室の見どころ

山脇さんが実際に使用していた仕事部屋を再現しています。
小学生のときから読書家だったという山脇さんの蔵書が、壁じゅうの本棚にびっしりと並べられ、机の上にも積まれています。部屋のいたるところに、山脇さんが一つ一つ説明できるほど愛着のあった可愛い小物や手作り品が飾られています。
山脇さんは、この大好きなものに囲まれた部屋で、イメージを膨らませ、たくさんの作品を生み出してきました。山脇さんの温かい人柄を映し出すかのような数々の品を細部までじっくりご覧ください。

展示室第2室の見どころ

仕事として描いた絵だけでなく、日常の中で子どもたちのために描いた絵や、ご自身の趣味で取り組まれた作品、筆まめだった山脇さんが心をこめて書かれていたお便りなど、人柄の感じられるたくさんの絵をご紹介します。
また、「やりかけコレクション」と題された、ステンシル、編み物、刺繍、パッチワークキルトなどの趣味の手芸作品なども展示しています。絵を描く人のセンスが作品の色づかいから垣間見えます。

1階北側廊下「年代別ヒストリー」

2階ギャラリー　書籍閲覧コーナー

自由に手に取って読める絵本もあります

三鷹の森ジブリ美術館のクリスマス

令和7年12月26日（金曜日）まで、館内全体がクリスマス装飾で彩られます。ぜひ足をお運びください。

開催場所

三鷹の森ジブリ美術館

三鷹市下連雀1丁目1番83号
三鷹駅南口から徒歩約15分、有料コミュニティバスで5分
周辺の地図情報（Google マップ）（外部リンク）

お問い合わせ

三鷹の森ジブリ美術館

ごあんないダイヤル
電話　0570-055777(休館日を除く午前10時～午後6時)

三鷹の森ジブリ美術館への入場のご案内

ジブリ美術館への入場は日時指定の予約制です。
毎月10日より、翌月入場分のチケットをローチケWEBサイトにて発売します。
くわしくはジブリ美術館ホームページ（外部リンク）をご覧ください。

三鷹市・近隣市民枠チケットをご利用ください

三鷹市または近隣市（武蔵野市・小金井市・西東京市・調布市・府中市）に在住・在学・在勤のかたには、通常の販売開始日よりも早く購入いただける特別枠のチケットを、みたか観光案内所で販売しています。
購入方法など、くわしくは、みたか都市観光協会ホームページ（外部リンク）をご覧ください。

三鷹市・近隣市民枠チケットに関するお問い合わせ

NPO法人 みたか都市観光協会

三鷹市下連雀三丁目24番3　101号
電話　0422-40-5525
周辺の地図情報（Google マップ）（外部リンク）
営業時間　火曜日を除く午前9時～午後6時