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戦没者追悼式並びに平和祈念式典を開催しました

作成・発信部署:健康福祉部 地域福祉課

公開日:2024年8月15日 最終更新日:2024年8月15日

画像:三鷹市遺族会役員が献花している写真(拡大画像へのリンク)

三鷹市遺族会による献花

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世代をこえて平和を考える日

三鷹市では、戦争の記憶の風化を防ぎ、21世紀を平和の世紀としていく意識を醸成するため、8月15日を「世代をこえて平和を考える日」と位置付け、第二次世界大戦で犠牲になられたかたがたのご冥福を祈るとともに、平和を願い、平和について考えることを趣旨とした式典等を開催しました。

三鷹市公会堂ロビーでは献花台を設けて、代表者及び参列者による献花が行われました。

また、光のホールでは、三鷹市長・三鷹市議会議長・三鷹市遺族会副会長(会長代理)の「追悼と平和祈念のことば」、三鷹市民のかたから見た戦争のお話「いま語り伝えたいこと」、三鷹中央学園三鷹市立第三小学校合唱団・ICC三鷹ジュニア合唱団のみなさんによるコーラスが行われ、正午に黙とうを捧げました。

画像:三鷹市民が登壇している写真(拡大画像へのリンク)

三鷹市民による「いま語り伝えたいこと」

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映画上映なども行いました

午後には、平和アニメ上映会として「チョッちゃん物語」を光のホールで上映しました。

市役所1階市民ホールでは、8月1日から30日までの開庁日に、「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間展」及び「戦中・戦後の兵士の歩み」と題して、原爆や核兵器が人間のいのち・からだ・こころ・くらしをどれほど破壊してきたのかを伝える展示や、戦中・戦後の兵士の軍隊生活や戦地での生活、兵士の家族の労苦などを伝えるパネルを展示しています。あわせて、みたかデジタル平和資料館を閲覧できるパソコンも設置しています。

令和6年度(2024年度)「世代をこえて平和を考える日」追悼と平和祈念のことば(全文)

本日、先の大戦から79回目となる8月15日を迎え、「三鷹市戦没者追悼式並びに平和祈念式典」を執り行うに当たり、先の大戦で亡くなられた多くの尊い御霊に対し、市民を代表して、心から哀悼の誠を捧げるとともに、世界の恒久平和を祈念いたします。

昭和20年(1945年)東京では、3月10日に、下町を中心とした「東京大空襲」がありました。当時の三鷹町からも炎で赤く染まる東方面の空が見えたとのことです。三鷹町も軍需工場地帯の一部であったことから、再三にわたる空襲があり、大きな被害を受けました。

そして東京以外でも、沖縄が地上戦となったほか、各地の都市が幾度も空襲に見舞われ、同年8月6日に広島市、8月9日に長崎市に原子爆弾が投下され、多くの人々の尊い命の犠牲が払われた後に、8月15日、日本はようやく終戦の日を迎えました。

三鷹市では、この終戦の日を「世代をこえて平和を考える日」と位置付け、毎年、「戦没者追悼式並びに平和祈念式典」を開催しております。戦争を体験した方々が年々少なくなってきた今だからこそ、世代を超えて、共に平和の意義を考える機会が重要であると思います。戦争の記憶を風化させることなく語り継いでいく責務は、より大切になっているといえるでしょう。

三鷹市は、昭和35年(1960年)に『世界連邦都市宣言』を、昭和57年(1982年)には「核兵器を持たず・つくらず・持ち込ませず」の非核三原則が、平和を希求する全ての国の原則となることを願って、『非核都市宣言』を行い、平成4年(1992年)には、『三鷹市における平和施策の推進に関する条例』を制定しました。

また、市の最上位計画である『三鷹市基本構想』は、「平和の希求」「人権の尊重」「自治の推進」を基調とした「あすへのまち三鷹」を基本目標とし、平成18年(2006年)には「三鷹市自治基本条例」を定め、さらに令和6年(2024年)4月1日に「人権を尊重するまち三鷹条例」を施行し一人ひとりの人権が尊重され誰もが暮らしやすいまちの実現を目指しています。

来年、令和7年(2025年)は、戦後80年の節目の年を迎えます。市内には戦争の記憶を継承し、平和文化の振興につながる施設や記念碑等があります。そうした歴史的な資産を次世代へと遺し、顕彰するような仕組みづくりについても、検討を進めていきたいと考えています。

これらの様々な取組は、単に戦争や紛争がない状態を「平和」ととらえるのではなく、地球環境が保護され、「貧困」「飢餓」「難民」などが存在することなく、地球上に住むすべての人々が、ともに幸せに生きることができる社会の実現が「平和」につながるという「積極的平和」の理念を実践しているものです。

このような取組を進める中、世界に目を向けると、令和4年(2022年)2月に始まったロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻など、戦争や紛争により、平和な日常生活が著しく脅かされています。

平和の実現は人々が安心して心豊かな生活を送るための基盤であり、今般のこれらによる軍事行動は市民の日々の生活を守ることを責務とする基礎自治体として決して看過できるものではありません。

原子爆弾の犠牲となり悲惨な経験のある日本だからこそ、今改めて戦争のない平和な世界の実現に向けての発信力を高めていくという大切な役割が課されていると考えています。

私は、三鷹市長として、人間の引き起こした悲しい歴史的事実から目をそむけることなく、次の世代にしっかりと語り継ぐとともに、これからの平和の実現に向けて、市民の皆様とともに努力していくことをお誓い申し上げます。

結びに、今一度、先の大戦で亡くなられた尊い御霊のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様、原爆被害者の皆様のご多幸を願いますとともに、全ての人々が平和の下に、平等に、心豊かに安心して暮らせるように「平和への祈り」を捧げ、「追悼と平和祈念のことば」といたします。

令和6年(2024年)815

三鷹市長 河村 孝

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健康福祉部 地域福祉課 地域福祉係
〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-29-9231 
ファクス:0422-29-9620

【戦没者追悼式並びに平和祈念式典に関するお問い合わせ】

■企画部 企画経営課
平和・人権・国際化推進係(電話0422-29-9032)

■健康福祉部 地域福祉課
地域福祉係(電話0422-29-9231)

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