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戦没者追悼式並びに平和祈念式典を開催しました

作成・発信部署:健康福祉部 地域福祉課

公開日:2023年8月15日 最終更新日:2023年8月15日

画像:三鷹市遺族会役員が献花している写真(拡大画像へのリンク)

三鷹市遺族会による献花

(画像クリックで拡大 50KB)

世代をこえて平和を考える日

三鷹市では、戦争の記憶の風化を防ぎ、21世紀を平和の世紀としていく意識を醸成するため、8月15日を「世代をこえて平和を考える日」と位置付け、第二次世界大戦で犠牲になられたかたがたのご冥福を祈るとともに、平和を願い、平和について考えることを趣旨とした式典等を開催しました。

三鷹市公会堂ロビーでは献花台を設けて、代表者及び参列者による献花が行われました。

また、光のホールでは、三鷹市副市長(三鷹市長代理)・三鷹市議会議長・三鷹市遺族会会長の「追悼と平和祈念のことば」、三鷹市民のかたから見た戦争のお話「いま語り伝えたいこと」、三鷹中央学園三鷹市立第三小学校合唱団のみなさんによるコーラスが行われ、正午に黙とうを捧げました。

画像:三鷹市民が登壇している写真(拡大画像へのリンク)

三鷹市民による「いま語り伝えたいこと」

(画像クリックで拡大 40KB)

映画上映なども行いました

午後には、平和アニメ上映会として「うしろの正面だあれ」を光のホールで上映しました。

市役所1階市民ホールでは、8月1日から31日までの開庁日に、「太平洋戦全国空爆犠牲者慰霊パネル展」及び「三鷹市における戦争関連パネル展」と題して、全国の空爆状況、空爆前後の生活状況を映し出す写真パネルや、三鷹市での空爆被害の状況、戦時中の生活についての写真パネルを展示しています。あわせて、みたかデジタル平和資料館を閲覧できるパソコンも設置しています。

令和5年度(2023年度)「世代をこえて平和を考える日」追悼と平和祈念のことば(全文)

本日、先の大戦から78回目となる8月15日を迎え、「三鷹市戦没者追悼式並びに平和祈念式典」を執り行うに当たり、先の大戦で亡くなられた多くの尊い御霊に対し、市民を代表して、心から哀悼の誠を捧げるとともに、世界の恒久平和を祈念いたします。

昭和20年(1945年)東京では、3月10日に、下町を中心とした「東京大空襲」がありました。当時の三鷹町からも炎で赤く染まる東方面の空が見えたとのことです。前後して、三鷹町も軍需工場地帯の一部であったことから、再三にわたる空襲があり、大きな被害を受けました。

そして東京以外でも、沖縄が地上戦となったほか、各地の都市が幾度も空襲に見舞われ、同年8月6日に広島市、8月9日に長崎市に原爆が投下され、多くの人々の尊い命の犠牲が払われた後に、8月15日、日本はようやく終戦の日を迎えました。

三鷹市では、この終戦の日を「世代をこえて平和を考える日」と位置付け、毎年、「戦没者追悼式並びに平和祈念式典」を開催しております。戦争を体験した方々が年々少なくなってきた今だからこそ、世代を超えて、共に平和の意義を考える機会が重要であると思います。戦争の記憶を風化させることなく語り継いでいく責務は、より大切になっているといえるでしょう。

三鷹市は、昭和35年(1960年)に『世界連邦都市宣言』を、昭和57年(1982年)には「核兵器を持たず・つくらず・持ち込ませず」の非核三原則が、平和を希求する全ての国の原則となることを願って、『非核都市宣言』を行い、平成4年(1992年)には、『三鷹市における平和施策の推進に関する条例』を制定しました。

また、市の最上位計画である『三鷹市基本構想』は、「平和の希求」「人権の尊重」「自治の実現」を基本理念としており、平成18年(2006年)には「三鷹市自治基本条例」を定め、さらに現在、「人権基本条例(仮称)」の来年3月の制定を目指し準備を進めています。

これらの様々な取組は、単に戦争や紛争がない状態を「平和」ととらえるのではなく、地球環境が保護され、「貧困」「飢餓」「難民」などが存在することなく、地球上に住むすべての人々が、ともに幸せに生きることができる社会の実現が「平和」につながるという「積極的平和」の理念を実践しているものです。

このような取組を進める中、残念ながら、昨年2月に始まったロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻により、多数の死傷者や避難民が生じ、軍事侵攻前の平和な日常生活が著しく脅かされています。

一方で、今年の5月に開催されたG7広島サミットでは、G7の首脳が初めて、そろって原爆資料館を訪れました。各国首脳が原爆資料館で被爆の実相に触れたことで、核軍縮や核廃絶に向けた機運が高まり、核兵器や戦争のない平和な世界の実現に向けて、多くの国の人々が手を取り合って進んでいく礎ができたのではないかと期待しております。

私は、三鷹市長として、人間の引き起こした悲しい歴史的事実から目をそむけることなく、次の世代にしっかりと語り継ぐとともに、これからの平和の実現に向けて、市民の皆様とともに努力していくことをお誓い申し上げます。

結びに、今一度、先の大戦で亡くなられた尊い御霊のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様、原爆被害者の皆様のご多幸を願いますとともに、全ての人々が平和の下に、平等に、心豊かに安心して暮らせるように「平和への祈り」を捧げ、「追悼と平和祈念のことば」といたします。

 

令和5年(2023年)815

三鷹市長 河村 孝

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健康福祉部 地域福祉課 地域福祉係
〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-29-9231 
ファクス:0422-29-9620

【戦没者追悼式並びに平和祈念式典に関するお問い合わせ】

■企画部 企画経営課
平和・女性・国際化推進係(電話0422-29-9032)

■健康福祉部 地域福祉課
地域福祉係(電話0422-29-9231)

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