水車と民具

水車関係の民具

輪の写真臼に入れる輪
水車で杵(きね)をつく時に、中の穀類がよく循環するよう入れるワラ縄製の輪です。米を精白するには8段とか10段以上の高さのあるもの、麦は数段の低いのを使い分けます。

スクイダシの写真スクイダシ 木製と樹脂製
杵でついた穀類や粉を臼の中からすくい出す道具です。長年使った手の跡がついています。樹脂でできたものは、畑に落ちていた飛行機部品を利用したものだそうです。

フネの写真フネ
臼からかき出した穀類や粉は、このフネに集めて運び、選別などの作業に移ります。
ツキ場の床上をよく滑り、持ち上げて先端部分から穀類を流し出せるので便利です。

トウミとトオケの写真トウミ(唐箕)とトオケ(斗桶)
トウミは穀類を風力で選別する装置。これは主に大麦用。
選別した麦などを受けるのがトオケです。
抱えやすいよう楕円形(コバンナリ)のものを特注して使ってきました。

搗(つ)き砂のバケツ
米や麦を搗くときに臼に一緒に少量の砂を入れ、殻が取れやすくします。
搗き砂は山砂を精製した乳白色の灰のようにきめの細かいものです。
最後に糠と一緒にふるって捨てます。

型板類の写真水車関係の民具 型板類
水車歯車(マンリキ)や水輪などの水車機構を修理するたびに作られてきた多数の型板が残されています。