みたかの教育2018年4月15日2面
■平成30年度の主要な施策と予算
平成30年度の市の一般会計の予算額は688億2千842万2千円で、教育費は73億8千160万9千円(一般会計に占める割合は10・7%)です。
教育委員会は、事業計画に基づき、次のような施策に取り組んでいきます。
→総務課TEL内線3213
コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展《拡充》 1千388万9千円
コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育について、より一体感のある学園運営と持続可能なシステムの構築を図るため、国の法制度の改正を生かしながら、三鷹の教育の更なる充実、発展を図ります。
コミュニティ・スクール委員会の一本化やコミュニティ・スクール推進員の配置(3面参照)のほか、取り組みを周知するために保護者・地域等関係者に向けたリーフレットの発行などを行います。
学校における働き方改革の推進《新規》 2千235万2千円
教員の多忙化が全国的課題となっている状況を踏まえ、教員が担うべき業務に専念できる環境の確保、教職員の意識改革、部活動の適正化等に取り組むことにより多忙化を解消し、学校教育の更なる質の向上を図るとともに、ライフ・ワーク・バランスの推進に取り組みます(3面参照)。
教育支援の充実《拡充》 5千861万8千円
児童・生徒や保護者の相談に当たり、福祉や保健、医療など関係機関との連携が求められるケースが増加していることから、現在小学校のみに配置している市配置のスクールソーシャルワーカー機能も担うスクールカウンセラーを中学校にも拡充し、小・中一貫した相談や支援を継続して行える体制を整備します。
みたか地域未来塾事業の実施《拡充》 293万4千円
地域人財の参画による学校の教育活動等の支援など、学校・家庭・地域が協働で教育支援に取り組む仕組みづくりを進めながら、小・中学生の学習習慣の定着と基礎学力の向上を図ります。事業の実施に当たっては、平成29年度に引き続き「東京都学校支援ボランティア推進協議会事業費補助金」を活用します。平成29年度から実施している3学園9校に加え、平成30年度は5学園15校に対象校を拡充して実施します。
プログラミング教育推進校事業の実施《新規》 50万円
新学習指導要領に基づくプログラミング的思考を育むことを目的とし、論理的な思考を身に付ける授業や体験的なプログラミング授業等の実践研究を行います。平成30・31年度の2年間、第一小学校において、東京都の「プログラミング教育推進校事業委託金」を活用し実施します。
教育ネットワーク・校務支援システムの更新と教育内容の充実《拡充》 2億1千652万6千円
平成30年度で契約期間が満了する教育ネットワークシステムおよび校務支援システムの更新を行います。更新に当たっては、セキュリティ対策の強化を図るとともにパソコン教室端末のタブレット化を行います。
また、第一小学校をモデル校として、パソコン教室端末のタブレット化に加え、40台のタブレット端末、教室への短焦点プロジェクタ20台の整備など、ICTを活用した更なる教育環境の充実を図ります。
教育センターの耐震補強等工事の実施 6億2千476万7千円
平成29年度に引き続き、教育センターの耐震補強等工事を実施するとともに、設備機器の配線工事や空調機の保全整備等に取り組みます。また、教育センター暫定施設の解体に向けた設計業務を行います。
通学路の安全確保の充実《拡充》 776万5千円
学校と地域等が連携して行う通学路の見守り活動を補完するため、引き続き、小学校通学路に防犯カメラを設置します。事業実施に当たっては、東京都の「通学路防犯設備整備補助金」を活用します。なお、平成30年度の設置をもって全市立小学校通学路への設置(各5台)が完了します。
学校施設の長寿命化改修工事の計画的な実施 8千200万円
学校施設の今後の計画的な改修を進めていくため、「学校施設長寿命化計画(仮称)」の策定に向けた調査を行います。平成30年度は、計画策定に向けた調査業務委託を実施します。
快適な学校環境の整備 876万3千円
老朽化した空調設備を計画的に更新するため、平成31年度の第三中学校の改修に向けて設計を行います。
◆平成29年度3月補正予算による学校施設の改修など(2面左下記事参照)
● 長寿命化改修工事の実施 5億4千696万9千円
● トイレ改修工事の実施 2億3千535万4千円
東部図書館のリニューアル 2億705万9千円
平成29年度の実施設計に基づき、耐震補強および空調設備、照明設備等の改修を行います。また、児童コーナー・学習コーナー等を新設するとともに、中庭にウッドデッキを設置するなど、滞在・交流型施設としてリニューアルします。なお、東部図書館サポーターを設立し、サポーターとの協働による魅力的な図書館運営に取り組みます。
神沢利子常設コーナーの設置 《拡充》 151万2千円
三鷹市内在住の児童文学作家・神沢利子氏から原稿や絵本原画など貴重な資料が寄贈されたことから、三鷹図書館(本館)1階児童開架に常設コーナーを設置し、展示や読書環境を整備します。また、これらを後世に継承していくため、目録を作成し、資料等の適切な管理を行います。
[その他の事業]
●学校給食用食材の放射性物質検査の実施 26万1千円
●学校給食の充実と効率的な運営の推進および市内産野菜の活用《拡充》 4億5千19万6千円
●道徳教育推進拠点校事業の実施 20万円
●人権尊重教育推進校事業の実施 35万7千円
●オリンピック・パラリンピック教育推進校事業の実施 460万円
●アクティブライフ研究実践校事業の実施 30万円
●スーパーアクティブスクール事業の実施 30万円
■日本無線跡地開発事業への対応として下連雀五丁目の通学区域を一部変更していきます
現在、下連雀五丁目(日本無線株式会社跡地)に大規模な共同住宅の建設が計画されています。この地区は、高山小学校・第三中学校の通学区域になっていますが、平成32年度以降に同地区の児童・生徒数の急増が見込まれることから、教育委員会では「下連雀五丁目第二地区開発事業への対応方針」を定め、下記のとおり、児童・生徒数が減少している第一小学校・第六中学校へと通学区域を変更することとしました。当該地域と西側隣接地域の通学区域は、下記のとおりとなります。
変更にあたり、関係する学校の保護者や地域住民に向けた説明会を順次実施しています。
→学務課TEL内線3230
◆日本無線跡地共同住宅(今後竣工)
現在 高山小・第三中
変更後 第一小・第六中
◆西側隣接地域(下連雀五丁目7〜9番)
現在 高山小・第三中
変更後 第六小・第一中
■安全で快適な学校環境の整備の取り組み
学校トイレの洋式化等の推進
児童・生徒にとって快適な環境と、災害時の避難所としての機能を向上させるために、学校トイレの洋式化をはじめ、床のドライ化、バリアフリー化を推進しています。
平成30年度は、前年度に引き続き羽沢小学校の II 期工事を実施するとともに、第六小学校の北校舎と第六中学校の校舎のトイレについて、夏休みを中心に洋式化などの工事を実施する予定です。
長寿命化改修工事の推進
学校施設の長寿命化および防災機能の強化を図り、さらに安全で快適な教育環境を整備するため、長寿命化改修工事を推進しています。
平成29年度に実施した第七小学校の改修工事に続き、平成30年度は、第二小学校と第一中学校の屋上防水、外壁塗装、窓改修、照明改修、非構造部材の耐震化などの I 期工事として、夏休み期間を中心に取り組みます。
工事期間中は、児童生徒、保護者、学校関係者、近隣の皆様にはご不便をおかけしますが、安全確保を第一に進めますので、ご理解とご協力をお願いします。
→総務課TEL内線3223