広報みたか2018年8月5日1面
■戦争を知る平和を考える
8月は平和強調月間
市では8月の平和強調月間に、戦争の記憶を後世に伝え、平和の尊さを再認識するための各種事業や催しを行います。また、今年4月に新設した「みたか平和資料コーナー」では、市民の方から寄贈された戦争関連資料などを常設展示しています(写真)。
戦争を知らない世代が大半となった今、戦争の悲惨さを心に刻み、恒久平和への願いを新たにする機会として、ぜひ足をお運びください。
[問]企画経営課TEL内線2115
■「みたか平和資料コーナー」のご案内
[日]月〜金曜日午前8時30分〜午後5時(祝日を除く) [所]市役所3階
同コーナーの展示品から─元陸軍大尉の遺品が伝える激戦の島の記録
故・小尾靖夫(おび・やすお)さんのご遺族から寄贈された数々の遺品は、生々しい戦争の痕跡を今に伝えています。太平洋戦争当時、多くの餓死者を出したことから「餓島(がとう)」とも呼ばれたガダルカナル島で、小尾さんが日記に書き記した「人間の限界」には、次のような一節があります。
「立つことの出来る人間は…寿命30日間」「寝たり起きられない人間は…1週間」「またたきしなくなったものは…明日」(一部抜粋)。
展示品には「人間の限界」が掲載された書籍もあり、複写を閲覧できます。
■市の平和事業へのご支援をお願いします
市では、今年7〜9月の3カ月間を「平和事業特別PR期間」とし、 ふるさと納税の一環として平和事業の推進のための寄付を募集しています。ご寄付いただいた方には、下記の特典をご用意しています。
[日]9月30日(日)まで
◆特典(返礼品)
◇5千円〜1万円未満……平和カレンダー(3面参照。12月発行予定)
◇1万円以上………………平和カレンダーと書籍『いま語り伝えたいこと─三鷹戦時下の体験』
※詳しくは、市ホームページ「ふるさと納税特設サイト」[HP]https://www.city.mitaka.lg.jp/furusato_nouzei/をご覧ください。
■特設サイト「みたかデジタル平和資料館」もご覧ください
同サイトでは、戦争体験談の映像や戦争関連資料、市の平和事業などを紹介しています。今後、記録・資料の一層の充実を図るため、体験談や資料をご提供くださる方を随時募集しています。
[HP]https://www.city.mitaka.lg.jp/heiwa/
※ご提供いただいた資料は、写真撮影後に返却します。
■みたか平和のつどい―8月15日は世代をこえて平和を考える日
3面関連記事も併せてご覧ください。
戦没者追悼式並びに平和祈念式典 [手話]
[日]8月15日(水)午前10時15分〜午後0時10分ごろ(9時50分開場)
[所]三鷹市公会堂光のホール
戦争で犠牲になられた方々のご冥福を祈り、平和を願う式典です。
◆式典の内容 献花、追悼と平和祈念のことば、いま語り伝えたいこと(三鷹市遺族会ほか)、コーラス(三小合唱団)、黙とう
※ロビーにて、どなたでも献花ができます(午前10時35分〜午後4時)。
平和アニメ上映会『この世界の片隅に』
[日]8月15日午後1時30分〜3時40分(1時10分開場)
[所]三鷹市公会堂光のホール
昭和19(1944)年、18歳のすずは軍港の街・呉へと嫁ぎます。食糧難や空襲など、戦争が暗い影を落とす中でも工夫を凝らして懸命に生きた一人の女性と、周囲の人々の生活を丹念に描き話題を呼んだ作品です(監督・脚本:片渕須直/2016年公開/第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞ほか受賞多数)。
平和展「沖縄県平和祈念資料館写真パネル」展「長崎原爆資料館写真パネル」展
[日]8月31日(金)までの平日午前8時30分〜午後5時
[所]市役所1階市民ホール
太平洋戦争において、日本で唯一地上戦が行われた沖縄の当時の様子と、長崎の原爆被害の実態をパネル写真で展示します。
■市長コラム「戦争の『記憶』と『記録』から平和を願う夏
三鷹市長 清原慶子
7月から記録的な猛暑の日々が続いています。心からお見舞いを申し上げます。
7月には豪雨により、西日本を中心に200人を超す尊い命が失われ、多くの被災者が避難所での生活を余儀なくされています。心から哀悼の意を表しますとともに、お見舞いを申し上げます。
東京都が倉敷市を支援することが決まり、私は7月15日に倉敷市役所と隣の総社市役所を訪問しました。両市長に義援金を手渡し、倉敷市の避難所や総社市の被災地を訪問して被災者やボランティアの皆様の生の声を傾聴し、猛暑の中の対策の困難さと創意工夫の必要性を確認しました。
7月9日には倉敷市に水や食料等を届けていますが、今後は被災地の実情に応じた義援金が重要であることから、7月26日にJR三鷹駅前で市民の皆様と募金活動を行いました(3面参照)。
さて、私たちの暮らしにとって、掛け替えのない基盤は平和であることです。『三鷹市基本構想』には、「平和の希求」「人権の尊重」「自治の実現」が市政の基本理念として明記されています。また、市は1960年に『世界連邦都市宣言』を、1982年に『三鷹市非核都市宣言』を、1992年には『三鷹市における平和施策の推進に関する条例』を定め、総合的に平和事業を進めています。
戦後73年、忘れてはならないのは戦争の「記憶」です。そこで市では、市民の皆様からお寄せいただいた戦争関連資料の一部を、市役所3階に「みたか平和資料コーナー」(写真)として展示するとともに、市ホームページ特設サイト「みたかデジタル平和資料館」で114点の戦争関連資料と延べ31人の皆様の戦争体験談を「記録」として紹介しています。
毎年8月15日には、市民の皆様とご一緒に「戦没者追悼式並びに平和祈念式典」を、「世代をこえて平和を考える日」として開催しています。私たちが戦争の「記憶」を風化させないために、「記録」を残し共有することが必要であり、折々に平和について考え、語り合うことが大切だと思います。
市長のひとことコーナー
ケーブルテレビの広報番組「みる・みる・三鷹」では「市長のひとことコーナー」を放送しています(放送時間は12面参照)。
市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話・要約筆記あり