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第78回 令和6(2024)年3月17日公開

作成・発信部署:企画部 市長室

公開日:2024年3月17日 最終更新日:2024年3月17日

吉村昭さんにとっての書斎とは

 このほど、井の頭公園駅のそばに、作家・吉村昭さんの書斎を移築・再現することができました。ご自宅の庭先にあったこの書斎まで、吉村さんは毎日「通勤」されていました。机の前に座ると周囲には必要なものがすべてそろっていて、「執筆に集中できる」と上機嫌でお話しされていたことを思い出します。徹底した史実調査に基づく、記録文学の第一人者として知られる吉村さんは、取材でどんなに遠くへ出掛けても、とんぼ返りですぐに書斎に戻られていたというのも有名な話です。そのくらい、吉村さんの小説にとって大切な空間だったのです。それと同時に、書斎と同じ敷地の中に、作家であり、愛する奥様である津村節子さん、そしてご家族がいつもいらっしゃるということの意味は、吉村さんにとってとても大きなことだったのかもしれないと僭越ながら思います。
 その日一日の執筆を終えると、ご近所の行きつけのお店で、編集者の方と一杯飲まれるのも無上の楽しみだったそうです。「文学のまち三鷹」の土壌は、そのようにして耕されてきたのかもしれません。
 ぜひ、「三鷹市吉村昭書斎」にお越しください。そして、その雰囲気をじかに、たっぷりと味わってください。

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