第50回　令和4（2022）年12月4日公開

目指せ！二刀流のまちづくり

　三鷹市は今、「二刀流のまちづくり」を目指しています。二刀流とはすなわち、「街のにぎわい」と「高環境」の両立です。そんなことは可能なのかとよく聞かれますが、緑豊かな三鷹だからこそ、目指すべき「都市の未来像」があります。
　10月に、環境省や東京都などが主催する第34回「星空の街・あおぞらの街」全国大会が三鷹市で開催されました。星があまり見えない東京で全国大会が開催されたのは初めてのことです。大会を終えて、「三鷹の空を回復したい」という思いはより強くなりました。澄み渡る青空、星降る夜空は、決して街のにぎわいと矛盾するものではないのです。
　この方向性を大会のレガシー（遺産）として受け継いでいくために、遅ればせながらではありますが、三鷹市は2050年に二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指し、「ゼロカーボンシティ」を表明することにしました。もちろん、すぐにゼロになるわけでもなければ、そのための道筋がすべて分かっているわけでもありません。しかし、目指すべき目標を明確に示さなければ、課題解決の方向性すら見失ってしまう可能性があります。目標達成には、市民の皆さんのご協力が不可欠です。次世代を担う子どもたちに、少しでもより良い環境を引き継ぎましょう。