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第39回 令和4(2022)年6月19日公開

作成・発信部署:企画部 市長室

公開日:2022年6月19日 最終更新日:2022年6月19日

梅雨空に、今年も桜桃忌を迎えて

 6月19日は、作家・太宰治を偲ぶ日である「桜桃忌」です。この日は、太宰さんが生まれた日であり、同時に玉川上水からご遺体が上がった日でもあります。没後74年を迎えましたが、今でも大勢のファンが禅林寺の墓前を訪れています。三鷹ではすっかりおなじみの光景ですが、一人の作家がこれほど長く、深く愛され続けているのは、世界でも珍しいことです。
 さて、三鷹という街は「太宰が亡くなった街」というより、「太宰が懸命に生きた街」だと、私は思っています。約7年半の三鷹時代に、太宰さんは多くの作品を書かれています。家庭を持ち、お子さんを得て、作家として安定した時代でもありました。有名な『走れメロス』や『斜陽』、『人間失格』など、実に約90もの作品を三鷹で書いているのです。
 同じく三鷹と縁の深い作家である吉村昭さんが使っていた書斎を井の頭公園駅のそばに移築して、公開する準備を進めています。吉村さんは、現在は三鷹市と株式会社筑摩書房が共同で主催している「太宰治賞」の最初の受賞者です。また、今年4月に画家の桜井浜江さんのアトリエがあった場所に「桜井浜江記念市民ギャラリー」を開設しましたが、桜井さんは、太宰さんの作品『饗応夫人』のモデルでもあります。太宰さんをめぐる「切り口」だけで、三鷹の街の面白さがぐっと深まります。文化の薫りに満ちた三鷹を、今年も「桜桃忌」を通して味わいましょう。

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