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第31回 令和4(2022)年2月20日公開

作成・発信部署:企画部 市長室

公開日:2022年2月20日 最終更新日:2022年2月21日

作家・吉村昭さんの書斎

 三鷹市ゆかりの作家、故・吉村昭さんは、取材旅行に行かれた後、井の頭のご自宅の書斎に、いつも急いでお帰りになっていたそうです。そのお気持ちをエッセーの中で「帰心矢のごとし」と表現されています。
 お庭に「離れ」として建てられた書斎には、天井までそそり立つ作り付けの書棚、そこに収められた執筆に必要な資料、万年筆や特製の原稿用紙、それに辞書などが取りそろえてありました。大きな地図や歴史書などを広げることができる一枚板の机の前でくつろぐ写真も残されています。相当お気に入りの場所だったようです。私も若い頃、中に入れてもらったことがありますが、和室(茶室)やちょっとした台所まで整っていて本当に素敵なところでした。数え上げれば切りがないほどの作品がここから生まれています。そうした数々の「吉村文学」が創造された原点、それがこの書斎です。
 貴重なこの書斎を、ご遺族のご理解とご協力もあり、このたび三鷹市では、井の頭公園駅のそばに移設・再現し、展示機能を付加して故・吉村昭氏を顕彰する文化施設として整備することとしました。設計業務の実施にあたり、委託事業者をプロポーザル方式で選定し、現在、設計を進めているところです。令和5年度中のオープンに向けて、クラウドファンディング(寄付)も継続的に行っていく予定です。ぜひ楽しみにしていてください。

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〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
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