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キンクロハジロ(金黒羽白)カモ科
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2023年4月10日 最終更新日:2023年6月5日
目が金色、頭が黒いカモ
キンクロハジロは、体長40cmほどとカモの中では少し小ぶりの鳥で、その名のとおり目が金色(黄色)、頭から背中にかけて黒、雄はお腹が白く、雌は白い部分がなく全身が薄茶色の地味な色合いをしています。全身が美しいオシドリをはじめ、頭が鮮やかな緑色のマガモ、頭が赤褐色のヒドリガモなど各種の雄はいずれも目立つ色合いのものが多いですが、この黒い頭と白いお腹、黄色い目が目立つキンクロハジロの雄も目立つ存在です。
キンクロハジロは、水中によく潜り、小魚や貝、エビなどをとらえて食べることが多い海水ガモ(海水域に多くいます)のグループに入ります。マガモやカルガモ、オナガガモのように水面に浮いたまま、水面近くの水生植物や藻などの餌を多く食べる淡水ガモ(淡水域に多くいます)とは別のグループになります。水面に浮いているときのシルエットを見ると尾が下がっていて、潜水するときに水の抵抗が少ない体形で、水中で推進力を得やすいように足が体の後ろの方についています。
鳥類は羽繕いを頻繁に行い、飛び立つときに備えて翼の手入れをしていますが、キンクロハジロのようによく潜水するカモの仲間は、羽毛の撥水性を保つため、この写真のように、尾の近くにある油脂腺(尾脂線ともいいます)から出る油脂分を体中に塗り付けるという手入れを怠りません。