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2014年2月17日・18日「井の頭池」で地層調査を実施

作成・発信部署:企画部 広報メディア課

公開日:2014年2月21日 最終更新日:2014年2月21日

画像:写真・泥の上に浮かべた足場上での採取作業風景(拡大画像へのリンク)

泥の上に浮かべた足場上での採取作業

(画像クリックで拡大 55KB)

井の頭池はいつ頃できたの? 干上がった池底で地層を調査

 2月17日・18日の二日間にわたり、かいぼりで干上がった井の頭池で、地層の調査のため、池底に堆積した土壌を採取する作業を行いました。

 今回の調査では、池の基盤礫層(湧水層)の上に堆積している地層を調べることによって、池がいつ頃どのようにしてできたのか、また、池の周囲の植物や気候がどのように変わっていったのかを分析します。

 調査は、三鷹市教育委員会と古環境学が専門の東京大学の辻誠一郎教授が共同で行うもので、二日間の現地調査では、土層が良好に堆積している場所の選定を行った上で、円筒状の器具を使用し、人力によって4地点から土壌を採取しました。

画像:写真・円筒状の器具で採取した池の土壌(拡大画像へのリンク)

円筒状の器具で採取した池の土壌

(画像クリックで拡大 41KB)

富士山からの火山灰を確認!!

 前日までの大雪の影響で、池底が雪や氷で覆われる、あいにくのコンディションでしたが、深さ約1.2メートルの、水を含んだ柔らかい土壌からは、富士山からの火山灰と思われる土が含まれていることが確認できました。このため自然のままの良好な堆積土層が採取できた可能性が高まりました。

 今後は、採取した土壌に含まれる火山灰や有機質から年代を測定し、また植物の種子や花粉などを分析することで、時代ごとの古環境の変遷を分析します。また結果によっては2015年度・2017年度に予定されている「かいぼり」の時にも、継続して調査を行う予定です。

 今回の調査で井の頭池の成立の手がかりがどこまでつかめるでしょうか。結果がわかるのは、1・2カ月後です。とても楽しみですね。

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