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ミスジマイマイ(三筋蝸牛)
作成・発信部署:都市整備部 緑と公園課
公開日:2010年7月8日 最終更新日:2023年3月31日
【第45回】関東地方の代表的なカタツムリ
貝の仲間は、海水に棲むもの、淡水に棲むもの、そしてカタツムリやナメクジのように陸上に棲むものに分けられます。このうち、丸い貝殻を持ち、陸上に棲む仲間がカタツムリ、デンデンムシなどといった愛称で親しまれています。ちなみに、ナメクジはカタツムリの殻が退化したものだそうです。これら、陸上に棲む貝は肺呼吸をしています。
カタツムリの仲間は、気温が高い雨の日に樹木の葉の上などでよく見かけますが、湿度が低いときや気温が低いときには殻の入り口を粘膜でおおって休眠しています。また、雌雄同体で一つの個体が雄と雌の両方の生殖機能を持っています。別の個体に出会うと精子を交換して両方の個体が卵を産みます。
三鷹周辺で見られるカタツムリの仲間の中でも、大きな右巻きの殻を持つミスジマイマイはもっとも普通にみられる種です。殻をとりまいて3本の褐色の帯があることが多いのでこの名前で呼ばれます。大きな殻の直径は3.5cmほどにもなります。
カタツムリのかわいらしい姿は子どもたちにも大人気ですが、カタツムリやナメクジなどの陸生の貝、淡水性のタニシなどの貝は「広東住血吸虫」という寄生虫を媒介します。この寄生虫がヒトの体内に入ると脳障害等を起こすことが知られています。
どんな動物でも、触ったり世話をしたりしたときには必ず手をきちんと洗いましょう。
- 参考文献
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- 都会の生物 藤本和典解説 小学館
- 府中の野鳥・動物ガイドブック 府中市