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改定常用漢字表に関する要望(平成22年5月18日)
作成・発信部署:企画部 市長室
公開日:2010年5月18日 最終更新日:2010年11月25日
改定常用漢字表に関する要望書(提出)
22三企企第83号
平成22年5月18日
文化庁長官 玉井日出夫様
文化審議会会長 西原鈴子様
三鷹市長 清原慶子
改定常用漢字表に関する要望書
平成22年に答申が予定されている改定常用漢字表における「鷹」の取扱いについて、下記のとおり要望いたしますので、よろしくお願い申し上げます。
記
文化審議会国語分科会漢字小委員会でご検討された「改定常用漢字表に関する答申案」について、固有名詞の使用例が多いとの理由により「鷹」の字を復活しないと判断されたことは、誠に残念です。
これまで三鷹市は、「鷹」の用例には、音と訓の両方が用いられ、固有名詞としてだけではなく、一般の社会生活と密接な関連を持つものや日本の伝統文化を表すものが数多く存在すること、そして和文書体データであるフォントの開発において、フォント開発業界では従来から新たなフォントを作成する際に、すべての漢字の構成要素が凝縮されているとして「鷹」を含む「鷹東永国室道機識闘愛警酬」の12文字を基準に作成しており、このうち「鷹」のみが「改定常用漢字表」に関する試案に含まれていないことを申し上げてまいりました。
しかしながら、こうした多様な文化的、社会的価値を有する「鷹」の字が復活しなかったことに加えて、「鷹」の字よりも使用頻度が低く、造語力や用例に乏しい漢字が含まれているにもかかわらず、2回にわたり実施された「パブリックコメント」の際に、三鷹市のみならず全国から寄せられた「鷹」の字の復活を望む数多くの意見に対して、個別の理由が明確にされないまま反映されなかったことは、大いに疑問が残るところです。
また、今回の「常用漢字表」の改定については、デジタル情報が増加する情報社会への対応を図りつつ、現代社会生活に密接な関わりを持つ常用漢字を検討するということにあったと認識しておりますので、専門家の皆様による漢字小委員会での検討に加えて、広く現代社会に生きる国民に意見を求めた「パブリックコメント」の内容が反映される方向が望ましかったと思われます。
そしてこの間、全国から三鷹市に寄せられた多くの励ましの声からも、「鷹」の字のみならず、「常用漢字表」の改定の過程に国民が寄せる期待と注目の高さを明白に感じておりますことから、今後の答申に向けて「パブリックコメント」で寄せられた意見の反映について再考いただくことを強く要望します。
以上の諸点から、改定常用漢字表答申における「鷹」の取扱いについて格別のご高配を賜りますよう要望いたします。
以上
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