広報みたか2023年3月5日1面
■令和5年度予算案 一般会計778億4,310万円 新年度の施政方針(概要)
ウィズコロナからアフターコロナへ!
新時代の幕開けに向けたスタートダッシュを
令和5年の第1回市議会定例会が2月27日に開会し、新年度の市の予算案が審議されています。今号では、新年度の予算案と主な事業について紹介します。
予算案の概要については、2・3面で紹介しています
平成31年4月の市長就任以来、山積みする地域課題に向き合う中で、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢に起因する物価高騰など、想定外の出来事に直面しました。多くの皆さんのご理解とご協力でこれらに対峙し、改めて、『三鷹市基本構想』に掲げる「平和」「人権」「自治」の理念がまちづくりに通底する普遍的な考えであることを実感しています。
令和5年度は、三鷹のグランドデザインである『三鷹市基本構想』の改正と『第5次三鷹市基本計画』の策定に向けた取り組みが本格化します。選択と集中により優先順位を明確にし、まち全体の魅力を高め、将来を担う子どもたちの未来へとつなげていきます。一つひとつの「まちの声」は、将来のまちづくりへの「夢」です。夢を実現し、市民の皆さんが安心して、平和で心豊かな毎日を過ごせるよう、オンリーワンのまちづくりを進めます。
三鷹市長 河村 孝
■『第5次三鷹市基本計画』の策定を見据えた施策の推進
「都市再生」と「コミュニティ創生」を中心に、各施策を着実に推進します。令和5年度の主な事業は2面をご覧ください。
「都市再生」に向けた取り組み
三鷹ならではの付加価値を創出する「“百年の森”構想」の推進
市全体を緑でつなぎ、緑あふれるまち並みを目指します。その第1段階である三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業では、引き続き、地権者との合意形成を図り、早期の都市計画決定と事業着手の早期化に取り組みます。
大沢地区では、「天文台の森」への羽沢小の移転を軸に、地域の防災機能の向上とスクール・コミュニティの創造を目指します。井口特設グラウンドの土地利用については、緑豊かな環境を確保しながら防災拠点としての機能強化を図るため、市内医療機関の誘致と併せ、一時避難場所となるグラウンドや東西通路の整備を進めます。
「ゼロカーボンシティ」に向けた取り組み
公共施設への太陽光発電設備などの導入可能性の調査や開発事業への支援、屋上・壁面緑化に対する助成制度の創設など、まち全体の脱炭素化を複合的、重層的に進めます。コミュニティバスについては、環境への負荷が少ない小型EV車両やAIデマンド運行の実証を継続します。また、学校給食での市内産農産物の活用を促進し、食育を通して地産地消を進める好循環を創出していきます。
防災・減災のまちづくり
災害時に支援が必要な方の「個別避難計画」を作成し、安全で安心なまちづくりを進めます。避難所となる学校施設やコミュニティセンターの保全・更新についても、『新都市再生ビジョン』に基づき計画的に進めます。
また、防災NPO団体「Mitakaみんなの防災」と連携し、自助と共助の防災力の向上に取り組みます。
「コミュニティ創生」に向けた取り組み
多様な人財がまちづくりに参画しまちを活性化する環境づくり
「みたか地域ポイント」は、対象事業の拡充や一部市内店舗での決済の導入など、令和6年度の本格運用開始を見据えて事業を活性化していきます。12月のオープンに向けて準備を進めている「福祉Laboどんぐり山」(12面参照)では、在宅医療・介護に係る研究や介護人財の育成などを通じて、高齢者が地域で安心して暮らし続けられるまちづくりを目指します。また、多様な意見を反映しながら『人権基本条例(仮称)』の制定を目指します。
未来を担う子どもたちが健やかに成長していく環境づくり
学校を核としたコミュニティづくりとして、「学校3部制」の実現に向けたモデル事業を実施します。また、子育てしやすい環境づくりの一環として、10月から義務教育就学児と高校生などの医療費助成の一部負担金を撤廃し、完全無償化を実現します。保育園、学童保育所は、いずれも待機児童ゼロが継続できる見込みです。
「文化の薫り高い三鷹」の発信
12月の開館を予定している「吉村昭書斎(仮称)」は、執筆活動を行っていた書斎の移築・再現に加え、地域の方が交流できる機能を有した展示・交流棟を整備します。また、太宰治ゆかりの「三鷹こ線人道橋」については、JR東日本と引き続き協議をしながら、階段の一部の現地保存と橋桁の一部移設保存に向けた調査などを行います。
■持続可能な自治体経営の推進
コロナ禍にあっても社会経済は緩やかな回復基調にあり、令和5年度予算の市税収入は前年度予算を上回る見込みです。一方で、物価高騰の影響は行政サービスに係るコストにも及んでおり、ふるさと納税の影響による税収の減少も看過できないレベルに達しています。強固な財政基盤の構築に向けて、質を確保しながら量の適正化を図るという視点での行財政改革を推進します。
市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話・要約筆記あり