広報みたか2021年1月1日1面
■今こそ、心に太陽を
心に太陽を持て。
あらしが ふこうと、ふぶきが こようと、
天には黒くも、地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。
上の詩は、山本有三の翻訳詩「心に太陽を持て」の一節です。昭和10(1935)年、この詩は子ども向けの教養書『日本少国民文庫』(全16巻)の第12巻冒頭に掲載されました。有三は同文庫の編集者として、戦争の影が迫る時代に負けない心のありようを、子どもたちに熱く語りかけています。
感染症の脅威に立ち向かう今、有三の言葉は私たちの心にも一筋の光を届けてくれるのではないでしょうか。困難にくじけない信念と希望を胸に、三鷹市は新たな年を、市民の皆さんと共に歩んでいきたいと願っています。
※三鷹市山本有三記念館は、有三が家族と暮らした邸宅で、当時、その一部は「ミタカ少国民文庫」として近隣の子どもたちに開放されていました。
8面に掲載の「同記念館の催し」も併せてご覧ください。
■市長コラム「新春のご挨拶」
三鷹市長 河村 孝
明けましておめでとうございます。いよいよ令和3年が幕を開けました。昨年は新型コロナウイルス感染症で、皆さんも大変な一年だったと思います。しかし一方で、大切なものを再発見したり、時代の新しい兆しを感じたりという一年ではなかったでしょうか。
例えば、4月の当初、私は市内のほとんど全ての公園を回りました。そのとき、小さな子の手を引くパパや、家族連れで楽しむ人の多さに本当に驚きました。これまで、平日には決して見ることのできない光景でした。
マスコミでも注目されたお弁当の宅配サービス「デリバリー三鷹」も同様です。お届けする学生のアルバイトスタッフと配達してもらった市民の皆さんとの間で、少し大げさにいうと、ほのかな「交流」が生まれています。これも、今まではなかなか無かったことだと思います。
昨年最後の市長コラムでは、地域の皆さんによる、アプリを活用したオンライン会議などを支援する新しい動きをご紹介しましたが、時代の萌芽がそこにはあります。「働き方改革」は、実は「日常の過ごし方改革」でもあります。今年はその道を共に探るため、頑張ってみませんか。ヒントは意外と近くにあると思います。
新春対談 4・5面
三鷹市在住の作家・奥泉光さんをお招きし、河村孝市長と語り合っていただきました。
市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話・要約筆記あり