広報みたか2012年4月29日3面
■各施策の取り組み内容
第4次基本計画では、「高環境・高福祉のまちづくり」を実現するための8つの「まちをつくる」で構成されています。それぞれの「まちをつくる」に沿って、合計31施策に区分し、今後の方向性や主な取り組み内容を掲載しています。
施策ごとに「基本的な考え方」「まちづくり指標」「施策展開における協働と役割分担」「施策・主な事業の体系」「主要事業」「推進事業」「関連個別計画」で構成しています。
ここでは、「基本的な考え方」や「主要事業」に基づく施策の方向と「まちづくり指標」、「主な事業のスケジュール」を掲載します。
「主要事業」は、各施策の取り組みとして、主に計画前期（平成23年度〜26年度）において重点的に取り組みを進める事業と位置づけています。
「まちづくり指標」は、施策の目標を明確にするという観点から指定した指標です。その設定にあたっては、可能な限り(1)当該施策全体のシンボルとなること、(2)当該施策において有り得べき指標であること、(3)統計調査などにより把握できること、(4)他市区との比較が可能なことなどを基準としています。ただし、現時点で当該データが存在しない場合は空欄とし、数値の設定が困難な場合は「増加」などの表現としました。また、「計画策定時の状況」の数値は、平成22年度を基本としていますが、同年度に実績数値がない場合は、直近のデータとしました。
「主な事業のスケジュール」は、「主要事業」の中から抜粋した事業を掲載しています。
■第1部 世界に開かれた平和・人権のまちをつくる
第1 国際化の推進
（1）地域で暮らし、活動する外国籍市民の日常生活面におけるサポートを、多言語による情報発信やインターネットを通じた情報提供などを通じて行います。
（2）市と三鷹国際交流協会が連携し、災害時・緊急時における外国籍市民への情報提供などの対応を強化します。
（3）平成24年4月1日付けで公益財団法人化した三鷹国際交流協会と一層連携して多文化共生について理解を深めるなど国際化を進めます。
第2 平和・人権施策の推進
（1）戦争などの直接的暴力がない状態だけでなく、環境、経済格差など構造的な問題の解決も含めた「積極的平和」の視点に立ち、異なる国や文化、歴史などを理解し認め合う地球市民としての自覚を育むため、地球市民講座などの事業を進めます。
（2）市内の関連団体などと協働で、戦没者追悼式や平和祈念式典、平和展、憲法を記念する市民のつどいなど平和関連事業を進めます。
（3）人権意識の啓発の一環として、子ども自身が暴力から身を守るための、CAPワークショップの普及・啓発に取り組みます。
第3 男女平等社会の実現
（1）人権尊重の立場に立った男女平等意識の醸成に努め、仕事と生活の調和（ワーク・ライフ・バランス）の実現に向けた啓発事業に取り組みます。
（2）総合的な男女平等施策の推進を図るため、女性センター機能の拡充と活性化に向けて検討を行います。
（3）男女平等参画条例の趣旨を踏まえ、市の行政委員会・審議会などにおける男女比率の均衡に向けた取り組みを進めます。
■第2部 魅力と個性にあふれた情報・活力のまちをつくる
第1 情報環境の整備
（1）ICT分野の新たな発展や国の施策および社会状況の変化などに対応した「地域情報化プラン2022」を策定、推進します。また、地域情報化の推進体制を整備し、情報基盤の確立に向け取り組みます。
（2）申請や届け出、証明書の交付など行政手続きの電子化を進め、ホームページから直接申し込みができる手続きの種類を拡充します。
（3）庁内システムを見直し、行政事務の簡素化、効率化、合理化を進めます。費用対効果の改善とともに、行財政改革を推進します。
第2 都市型農業の育成
（1）地産地消の取り組みや農業体験を推進し、農業への親しみや理解を深める取り組みを推進します。また、農業法人(株)三鷹ファームの活動を支援し、農業振興を推進します。
（2）農地の活用・保全を進めるため「都市農地保全条例（仮称）」の制定や農地バンク的な取り組みなどを関係機関と検討します。
（3）農地の保全と活用の推進、魅力ある都市農業の育成、農とのふれあいの場の提供とその推進体制の整備を進めるとともに、農地の多面的機能の活用や農業経営の改善、担い手の育成支援などを通して農産物のブランド化を支援します。
第3 都市型産業の育成
（1）高度な技術力、研究開発力を持つものづくり産業や、優れた情報・コンテンツ産業のほか、多様化が進むSOHO事業者など、中小企業の経営基盤の強化を支援し、民学産公の連携による「価値創造都市型産業」の振興を推進します。
（2）多様なSOHO支援施策を推進します。また、都市型産業誘致条例や都市計画的手法を活用し、市内事業者の支援と優良企業の誘致を進めます。
（3）付加価値の高い技術や産業の発掘・育成を進め、三鷹ブランド「メイドイン三鷹（仮称）」として展開します。
第4 商業環境の整備
（1）地域の商店街で楽しみながら日常の買い物ができるよう買物環境の整備を行い、消費者の利便性の向上に取り組みます。また、商店会が実施するイベントや施設整備、空き店舗を活用した新しい商店の誘致など、商業環境の整備を推進します。
（2）三鷹駅前中心市街地については、三鷹らしい再開発や商業と観光の連携を進めるため、関係団体と協働して活性化施策の検討を進めます。
（3）三鷹らしい都市観光施策を進めるため、みたか都市観光協会などと協働し、市立アニメーション美術館（三鷹の森ジブリ美術館）や国立天文台などの地域資源を活用した都市型観光を推進します。
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