広報みたか2011年7月17日1面
■市内の放射線量 独自測定を始めています
東日本大震災の影響により発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故が報じられた直後から、放射性物質の拡散による影響を心配する声が、市役所を始め市内の小・中学校や保育園などに数多く寄せられています。こうした状況を踏まえ、市では事故発生直後から国や都に対して、放射線量や放射性物質の測定・評価の実施を要望しつつ、独自に市内の放射線量を測定するため、国立大学や市内の医学系大学の専門家に助言を求めるなど情報収集と体制整備を進めてきました。
このたび放射線量測定器を購入し、新たに有資格者を雇用するなど放射線量の測定を行う体制が整いましたので、7月5日から市内の放射線量測定を始めました。市民のみなさんの不安や心配を少しでも取り除くため、今後も測定の経過や結果について、随時お知らせしていきます。
［問］環境政策課TEL内線2523
測定方法・測定場所
測定には、シンチレーションサーベイメータ（日立アロカメディカル社製：TCS-172B〈写真〉）1台を用いて、市職員のほか、新たに雇用した有資格者の嘱託職員が、市内100カ所で空間放射線量を測定します（うち7月5日に測定した6カ所は継続してひと月ごとに定点観測）。
測定施設の選定は、お子さんが長時間過ごすことが想定される施設を優先し、保育園、小学校、中学校の校庭や園庭、砂場などを測定します。高さも地上1m地点に加え、土壌中の放射性物質の影響を受けやすい地上5cmでも測定します。
結果の公表
原則、測定した翌日（土・日曜日、祝日の場合は翌開庁日）に市ホームページに掲載し、併せてツイッターや安全安心メール、今後の「広報みたか」でお知らせするほか、各コミュニティセンターなどの施設にも定期的に掲出します。
◆三鷹市公式ツイッター
アカウント名「mitaka_tokyo」をフォローしてください。
［HP］http://twitter.com/mitaka_tokyo
◆三鷹市安全安心メールの登録方法
携帯電話・パソコンから［メール］maam@req.jpに件名・本文を空欄のまま送信し、返信されるメールの内容に従って登録してください。
※受信設定をしている方は「@city.mitaka.lg.jp」からのメールを受信できるように設定してください。
※通信料は利用者負担です。
※（1）そのほかの地点の空間放射線量、（2）東京都による三鷹市産野菜の放射能検査、（3）東部下水処理場の脱水汚泥・放流水に含まれる放射性物質の測定結果は2面をご覧ください。
■副市長を再任
6月28日の市議会本会議で、6月30日に任期満了となる河村孝副市長、津端修副市長を再任する議案に同意の議決があり、7月1日付けで辞令が伝達されました。
◆河村 孝 副市長◆
昭和52年三鷹市に就職、企画部長などを経て、平成15年7月に助役に就任、現在に至る。57歳。
◆津端 修 副市長◆
昭和47年三鷹市に就職、総務部長などを経て、平成15年7月に助役に就任、現在に至る。61歳
■市長コラム「『三鷹市星と森と絵本の家』で出会う涼しさ」
三鷹市長 清原慶子
市内大沢の国立天文台敷地内にある「三鷹市星と森と絵本の家」は、7月7日の七夕の日に、開設2周年を迎え、3年目に入りました。来館者数は、今年の4月末にすでに5万人に達しています。
星と森と絵本の家は、大正末期に建てられた1号官舎を、当時からの建築部材をできる限り使用して復元した平屋の建物です。毎日、赤ちゃん、子どもたち、そして大人の皆様が訪れ、絵本を読み、交流し、ボランティアの皆様による読み聞かせや工作、昔遊びなどを楽しんでいただいています。
企画展示も行い、1年目のテーマは「月」、2年目のテーマは「地球」。そして3年目のテーマは「太陽」で、これらのテーマに関連するたくさんの絵本を紹介しています。また、国立天文台との協働により開設したという特徴を生かして、国立天文台の監修によって、テーマの天体に関する貴重な写真やわかりやすい説明を展示しています。
7月7日の開設記念日には、国立天文台の観山正見（みやま しょうけん）台長が太陽についてお話をしてくださり、私は太陽をテーマとした絵本『かにこちゃん』（きしだえりこ作、ほりうちせいいち絵）の読み聞かせをしました。
絵本の家は国立天文台の森の中にありますが、猛暑が予報される今年の夏を控えて、職員は春からひょうたんやゴーヤで緑のカーテンをつくり、「よしず」や「すだれ」を生かして、ここかしこに森の涼しさを増やす工夫をしています（写真）。
この夏、家のエアコンや照明を消して、星と森と絵本の家にいらっしゃいませんか。そして、絵本と親しみ、今年のテーマ「太陽」についての知識を深め、工作をしたり、お話しをしたり、来館者同士で交流し、暑さを吹き飛ばしてください。
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